陰徳線はカリスマ線とも呼ばれる、親指と手首と生命線の内側の金星丘に現れる手相です。
陰徳線とカリスマ線は一括りにして解説されることが多い線ですが、本来は別物です。陰徳線は三本以上の線、カリスマ線は二本の線で判断されます。
陰徳線は他者への奉仕貢献の精神や、家族への尽力などを意味しています。カリスマ線はその名の通り、みんなを引っ張っていくリーダーシップの能力や困っている人を放っておけない正義感を持っていることを表します。
もくじ
【手相占い】陰徳線(カリスマ線)の位置や基本的な意味とは?女性・男性の違いは?
陰徳線は生命線の内側に刻まれ、生命線よりやや離れた位置に現れる長い縦線です。比較的濃くはっきりと刻まれるのが特徴です。カリスマ線は二本だけ刻まれていることが多いのですが、陰徳線はこれに限らず複数本刻まれていることもあります。
陰徳線の本数が多ければ多いほど、自分を犠牲にしやすい傾向があります。陰徳線がまだ短く、親指の付け根や手首に近いあたりに刻まれている場合、それはカリスマ線と呼ばれています。短くとも濃くはっきりと刻まれている場合にカリスマ線と判断されます。
男女による違いはありませんが、女性は良妻賢母の手相とも言われています。男女ともに「家庭」「家族」によく尽くし、家族のために一生懸命働くというのがカリスマ線、陰徳線を持つ人の特徴です。
母親という役割を担う人には比較的出やすい線とも言われています。
陰徳線(カリスマ線)が現れる場所とは?親指の付け根あたりから始まり生命線の内側で終わるのが一般的
カリスマ線は比較的、誰の手にも出やすい手相線です。カリスマ線が伸びていくと陰徳線と呼ばれるようになります。陰徳線は「人知れない徳」を積むことでカリスマ線が伸びて、やがて生命線の内側まで伸びていきます。
そのどちらも「徳」を意味するため、手相鑑定では一括りとして扱われることもあります。カリスマ線及び陰徳線は親指の付け根あたり、金星丘といわれる広い面積に現れます。
金星丘はエネルギーや精神力を意味する面のため、そこに現れる手相線もエネルギー面での関わりが深い手相線と言えます。
カリスマ線も陰徳線も比較的濃く、はっきりと刻まれているかが重要な点です。比較的他者に尽くしている、貢献している人に出やすい手相です。そのため、母親やサポート役に徹していると出やすい、伸びやすい手相線となっています。
陰徳線(カリスマ線)の見方・見るべきポイント?線の長さ・短さ
陰徳線(カリスマ線)の見るべきポイントに長さ短さがあります。長い場合は陰徳線と呼び、短い場合はカリスマ線と呼びます。
主要な線と違い、陰徳線は一本とは限りません。手首の方から親指の付け根と生命線の間、金星丘という広範囲に現れるのがカリスマ線、陰徳線です。
短く二本刻まれていればカリスマ線。長く伸びて生命線に向かっている三本以上の複数の線は陰徳線です。人知れず徳を積めばつむほど、陰徳を積んでいる証です。徳を積めばつむほどに、手相学上では開運すると言われています。
カリスマ線を陰徳線まで伸ばすには「善徳」「陰徳」を積む他ありません。さらに六本以上の陰徳線は一億紋と呼ばれ、大吉相です。億万にも及ぶ財を稼ぐという手相なのです。
線が伸びてきたように感じる
陰徳線(カリスマ線)から線が伸びてきた場合、カリスマ線が陰徳線に昇華したとみなすことができます。
善徳、陰徳を積みつづけた「貯徳」が、カリスマ線である短い線を生命線に近い位置まで伸ばしていったのです。「貯徳」とは徳を貯金する、積むという意味です。
手相学では、徳を貯めるほどに開運すると言われています。誰に知られなくとも陰徳を積む行動を実践し続ければ、カリスマ線だった手相がやがて三本線以上の陰徳線になり、六本以上になれば奥一億紋と呼ばれる大吉相へと変化していくでしょう。
陰徳線(カリスマ線)の見方・見るべきポイント?線の濃さ・薄さ
陰徳線(カリスマ線)の見方に、線の濃さ薄さがあります。カリスマ線も陰徳線も薄い場合はそのどちらでもないとみなします。
ある程度の濃さがあり、肉眼でもわかるほどの濃さを持っている線を、カリスマ線、陰徳線と呼びます。
誰の手にもでやすいカリスマ線はやや薄い場合もあります。しかし、基本的にはある程度濃い線であることを念頭に置いて注意深く判断します。
陰徳線は特に、太く濃い線であることが陰徳線であると断定するために必要な条件です。
はっきりと濃く表れている長い縦線は陰徳線、短い線はカリスマ線
はっきりと濃く表れている金星丘の範囲に現れた長い縦線は陰徳線、短い線はカリスマ線と呼びます。
カリスマ線は独特な雰囲気を持っている人が多いでしょう。はっきりと自己主張するようにカリスマ線自体も濃く強く刻まれるのを標準とします。
おのずと集団の中心人物になることもあります。陰徳線は良妻賢母の手相線とも言われるくらい、家庭によく尽くす人に現れる線です。
裏方に徹して人を支えたり、困っている人のために見返りを求めずに奉仕できる人、家族や先祖を大切にしている人に現れます。
陰徳線は三本以上の濃くて太い長い縦線が判断の基準です。
薄く表れている時は陰徳を積めば線も濃くなる
陰徳線(カリスマ線)が薄く現れている場合。リーダー格になってみんなをグイグイ引っ張ったり、裏方に徹して誰かのために尽くすことはしない傾向があります。
独立独歩、自分のことは自分でなんでもこなします。リーダーに統率されるよりは一人で行動することを好むでしょう。
また、奉仕貢献の精神にはやや欠けるところも見受けられます。ベタベタした関係を好まず、ドライな人間関係を築くでしょう。
陰徳線(カリスマ線)が薄い人も、陰徳を積むことで線が濃く太くなっていく可能性は十分にあります。
線が濃くなってきたように感じる
陰徳線(カリスマ線)が薄かった手相の人が、だんだんと線が濃くなってきたと感じる場合、陰徳を積んだ結果が現れたとみなします。
陰徳とは人の目に決してふれない、公の場で評価されることはなくとも、奉仕貢献の精神で家族や他者に尽くすときに陰徳が積もっていきます。
それは「貯徳」と呼び、陰徳を積めば積むほど開運すると言われています。ボランティアは陽徳の部類に入るため、一人でこっそりとゴミ拾いをしたほうが陰徳になります。
しかし、見返りを求めれば陽徳になります。見返りを求めずに実践することで陰徳は自然と手相に濃く刻まれていきます。
陰徳線(カリスマ線)が無い場合は陰徳を積めば現れる
カリスマ線はほとんどの人に現れる線です。カリスマ線がないからといって徳がないわけではありませんが、積んでいる徳は陰徳ではないことがわかります。そのため、陰徳線、一億紋は陰ながらの徳を積んでこそ現れる手相線です。
陰徳を積むとは、人知れない善を積み、利害を求めずに社会や他者に陰ながら尽くすことです。人の目に触れてしまったら陰徳にはなりません。
母親の役割を担ったり、陰ながら実力者を支えるという仕事を続けていると奉仕貢献の精神が見について、やがて陰徳が刻まれていくでしょう。
陰徳線(カリスマ線)の見方・見るべきポイント?左右の手の違い
陰徳線(カリスマ線)の見方には左右の手の違いがあります。左手は生まれてから死ぬまでの間に行ってきたことで日々変化する手相が刻まれていきます。
反対に、右手は生まれつきの才能や性質についての手相が刻まれています。
それを踏まえると、右手の陰徳線は祖先や家系から受け継がれた徳と言えます。
そのため、右手の陰徳線は災厄や障害から免れたり、生来的に奉仕や貢献の精神が身についているとも言えます。反対に、左手は手相を持っている本人の心がけ次第でいかようにも変容します。
たとえ右手にカリスマ線や陰徳線がなくても問題ありません。陰徳を積む行動を日頃から実践して、社会貢献や家族への貢献を忘れなければ、陰徳線は左手に現れるでしょう。
右手に表れている線は家系からの徳
右手に現れている陰徳線(カリスマ線)は、祖先から続く家系全体で積んできた徳が受け継がれたと見ます。
家族の中に徳を積んだ人がいたために、その恩恵を受けられたために、右手に陰徳線があるのです。生まれながらに家族中でも責任ある立場を任されます。
将来的にも祖先や家族との関わりが深くなることを暗示しています。右手の陰徳線を活かすためには、先祖供養をすることです。祖先から受け継がれた徳をいただくために、祖先を供養することで陰徳を積むことができます。
左手に表れている線は自分が積んだ徳
左手に現れている陰徳線(カリスマ線)は、自身で積んできた徳を意味します。誰に評価されるでもなく、人から褒められることがなくとも、人目のつかないところで善行を行ってきた人に出ます。
また、裏方としてサポート役を徹底的にこなした人、家庭の中で家族に尽くしてきた人に現れやすいのが左手のカリスマ線、陰徳線です。
左手に現れると、集団を引っ張っていくリーダーになったり、困っている人を放っておけない奉仕の精神にあふれていることを意味します。
陰徳線(カリスマ線)の見方・見るべきポイント?他の線や丘との関係
陰徳線(カリスマ線)の見方に、他の線や丘との関係があります。陰徳線やカリスマ線は、親指の付け根から手首にかけた、生命線の下の範囲、金星丘に現れます。
金星丘は愛情の丘と呼ばれています。陰徳線やカリスマ線と間違えやすい線が金星丘に刻まれます。
縦線が刻まれている場合は、前向きな思考を持っていることを示しています。生命線を強める手相線でもあり、バイタリティや活力の旺盛さを表します。この縦線がもっともカリスマ線、陰徳線と間違えやすいでしょう。
間違えやすい線として、金星丘で縦線と横線が交差している場合です。愛情と前向きな思考のバランスが良い手相です。陰徳線も愛情を示しますが、金星丘に現れる線も愛情を示すものが多いのです。
線上にスター(星・アスタリスク)がある
陰徳線(カリスマ線)上にスター(星・アスタリスク)がある場合、愛情運が強まったり、愛情面での幸福をもたらす吉相です。陰徳線やカリスマ線にスターがあると愛情運が上がる理由は、どちらの線も金星丘に現れるためです。
金星丘は愛情を司る場所なので、ここに現れる陰徳線やカリスマ線の線上にスターがあると愛情に関する運気が上がると手相学では見ます。
しかし、スターがあっても金星丘がへこんでいるときは線上のスターの効果も半減すると判断します。
線上にトライアングル(三角紋)がある
陰徳線(カリスマ線)上にトライアングル(三角紋)がある場合、愛情運の阻害が懸念されます。陰徳線、カリスマ線が現れる金星丘の影響もあり、愛情面での障害やトラブルを示唆しています。
異性問題や浮気、不倫など、恋愛や家庭生活を波立たせる問題が浮上するでしょう。
陰徳線やカリスマ線がある手相の人は異性からよくモテますが、陰徳線やカリスマ線の上にトライアングルが出たときは異性関係に気を配ったほうが良いでしょう。
線上に十字紋(×印・クロス)がある
陰徳線(カリスマ線)上に十字紋(×印・クロス)がある場合、愛情面での問題が起きることを意味しています。陰徳線やカリスマ線の上に現れたトラインアグル(三角紋)よりも悪い意味が強化されて、陰徳線の十字紋は失恋や離別を意味します。
金星丘がへこんでいると十字紋の意味は強調され、愛情運の低下を助長します。カリスマ線上に十字紋がある場合、集団から反感を招いて疎外されてしまったり、仲間からの不信を買ってしまうという暗示です。
十字紋が表れたときは自分を顧みると改善するべき点が見えてくるでしょう。
陰徳線(カリスマ線)の見方・見るべきポイント?線の形状や状態
陰徳線(カリスマ線)の見方に、線の形状や状態があります。陰徳線上にシマという丸い線が現れている場合、相手のために良かれと思ってしたことが反感を呼ぶ暗示です。親切にしたつもりが大きなお節介だと思われてしまうでしょう。
時と状況を冷静にかんがみて行動すると良いでしょう。陰徳線が鎖状になっている場合。陰徳を積むと思ってしていたことが陽徳に当たる行為だったり、見返りを期待する行動になっていることを表しています。
また、気まぐれな善意を施していることも意味します。
線が二股に分かれている
陰徳線が二股に別れている場合、陰徳を積んできたことが結実して、陰徳線が増えることを示唆しています。
そのまま陰徳を積むために実践を続ければ、やがて陰徳線は四本、五本と増えていきます。陰徳線が六本になったとき、一億紋と言って、億の財産を築くと言われる大吉相となります。
カリスマ線がふたまたに分かれている場合は、向上心の表れや人気運の上昇を意味します。
一方で、異性に好かれるために恋人も一人で飽き足らず、結婚している場合は外に恋人を作りたくなるでしょう。
線が二本・三本と複数ある
陰徳線(カリスマ線)が二本・三本と複数ある場合はカリスマ線と陰徳線とを区別するために、その本数を見て判断することが出来ます。カリスマ線は基本的に二本とされていて、陰徳線は三本以上と手相学では定義しています。
カリスマ線が生命線まで伸びていくとやがては陰徳線となっていきます。このとき、三本以上にならないと陰徳線とはみなしませんので、注意が必要です。たとえ線が多くとも、明確に濃く出ている線をカリスマ線、陰徳線と判断します。
線の始点・終点が枝分かれしている
陰徳線の始点・終点が枝分かれしている場合、始点が枝分かれしていると、善意を施すことに迷うことがあることを意味しています。
親切にすることで迷惑がられないかどうか、思慮するあまりに困っている人をすぐに助けることができないこともあるでしょう。
陰徳線の終点が枝分かれしている場合、陰徳を積んだ結果が現れようとしています。陰徳線の本数が増えれば、陰徳線の持つ意味も強まります。
カリスマ線の始点が枝分かれしている場合。リーダーとして活躍する場合もあれば、裏方として活躍することもできる両方の能力を備えていることを示しています。
線の途中にフィッシュ(魚紋)がある
フィッシュ(魚紋)とは、突然の幸運を意味するとても珍しい手相線です。めったにお目にかかれないため、その手相線が出た場合は間違いなく吉相です。
しかし、よく似た手相にシマがあります。フィッシュと間違えやすいため、注意深く観察する必要があります。
幸運のフィッシュが陰徳線の途中に現れた場合、恋愛なら片想いが成就したり、結婚なら理想的な相手と結ばれることを暗示しています。
カリスマ線の途中にフィッシュが現れると、仕事を評価されて昇進、計画していた物事が一気に進むなどの幸運に恵まれるでしょう。
線の途中に島がある
陰徳線(カリスマ線)の途中に島がある場合、障害や試練が立ちふさがることを示唆しています。
良かれと思ってしたことを余計なお世話と言われたり、恋人や家族との関係に陰りが出始めます。
陰徳線に島が出る理由は、陰徳だと思っていたことが実は人の目を気にした陽徳であったり、他人のためと言いながら自分のために親切にしていたために出てくるのです。
自分の行いが陰徳か陽徳かを振り返り、本当の陰徳を積んでいけば島は自然と消えていくことでしょう。
まとめ
陰徳線とカリスマ線は、親指と手首と生命線の内側である金星丘に刻まれます。
陰徳線は三本以上の線、カリスマ線は二本以上の線と明確に区別され、どちらの線もはっきりと濃い線であることが条件で、薄い場合は除きます。
金星丘には陰徳線、カリスマ線以外の細かな線が刻まれやすい場所です。金星丘に現れる多くの線が愛情を意味しています。
よって、金星丘と呼ばれる部分のふくらみも陰徳線、カリスマ線に影響を及ぼします。
カリスマ線が伸びて三本以上になると陰徳線と呼ばれ、陰徳線が六本になると大変珍しい一億紋と呼ばれる手相へと昇華していきます。
陰徳線、カリスマ線が現れる人は、社会貢献や他人への奉仕を惜しまず、裏方に徹して人を支える、家族で言うなら母親のような立場の人に多く現れる線だといわれています。