手相

旅行線・海外線の基本|初心者でも分かるイラストで手相の見方を解説

旅行線・海外線の見方とは?基本の意味と見るべきポイント

手相を見ようと思ったとき、まず生命線、知能線、運命線を見る人が多いでしょう。確かに大切な線で多くのことを教えてくれます。

その中でもう少し詳しく、特に旅行や移住、遠くへ行くことを考えている人に見てもらいたいのが、「旅行線・海外線」です。

その名の通り、旅行などで運を増す人が持つ線です。実はこの線は曖昧で、旅行線と海外線は同じものと考える手相家も。

生命線から出る旅行線には、よく似た線もありますので、間違わずに見ることができるよう、詳しくご紹介します。

旅行線・海外線の位置や基本的な意味とは?女性・男性の違いは?


旅行線・海外線は、生命線が手首側で枝分かれして、主に小指の下に向かって伸びる線のことを指します。

実はこれは誰にでも現れる相ではなく、マイナーな相でした。しかし、元メジャーリーガーのイチローが旅行線を持っていたことから、少し知名度があがり、今はイチロー線とも呼ばれています。

生命線の上の方から分かれ出て、生命線と並行するように短く伸びる線は、短期の旅行を表します。

生命線の先端が、枝分かれするような線のときは、長期になると言われています。

男性に旅行線があるときは、仕事上における栄転であったり、新たなキャリアアップのための前向きな変化を表します。

女性に旅行線があるときは、遠方へ嫁いでいくなど、旅行よりは引っ越していくことを意味していると言われます。

しかし基本的に、現代主流である「西洋手相学」には、手相に男女差はありません。純粋に相だけで見ることが主です。

旅行線・海外線が現れる場所とは?運命線から始まるのが一般的


旅行線は生命線から出ている線で、一本とは限らず、海外線は生命線の先端が二股に別れて伸びている線だと見る占い師もいます。

また、旅行線の強い意味のものが海外線だと言う人も、それは海外移住線だと呼ぶ人もいます。

共通していることは、生命線から伸びている線であるということと、それが今いる場所からの移動を示していることです。

線そのものの動きは、生命線から分岐し、その先が「月丘」という場所に向かって伸びる線の動きになっているのが一般的です。

これは現在の居場所とは別の場所、または血縁者以外の縁への移動を表すので、それを「旅行」と結び付けた呼び名でした。

しかし、旅行が身近になった現在では意味が合わなくなってしまい、もう少し大きな意味として、海外が結び付けられたようです。

旅行線・海外線の見方・見るべきポイント?線の長さ・短さ

通常生命線は、親指と人差し指の間から始まり、親指の付け根のふくらみに添うように弧を描き、手首の側へ伸びていきます。旅行線は、その生命線の下の方に、枝分かれするような線を探します。

その線は突然でることもありますが、頼りない線であることはなく、ほとんどがしっかりとした線です。

線の勢いは意欲と比例して現れますから、線の勢いがないときは、望まない移動になることもあります。

また、遠くへ行きたい気持ちがあるのに、場所が近場だったり、行くためのエネルギーが足りないなどの暗示もあります。

どちらにしても慎重に動くようにしましょう。逆に線が強い人は、思うより遠くへ行くことも。

旅行線は移動する距離や期間とも、線の状態が比例しやすい傾向にあります。線の先端がどちらに向かっているのかも重要になっていきます。

長い線の場合はより遠くへ

旅行線は長いほど遠くへ行くことを暗示しています。仕事でしょっちゅう海外へ飛び回っている人にも良く出る相です。

海外から日本へ移住してきた外国人などにも多く出ている線です。外国人の知人がいたら、試しに見せてもらってください。

旅行線が長い人は、早いうちから故郷を離れ、そして離れている方が大きな成功をしやすい傾向にあります。

国内だけではなく、海外で活躍する可能性も高く、仕事でしょっちゅう海外へ飛び回っている人にも良く出る相です。

遠いと言っても、距離的に遠いのか心情的に遠いのか、遠いの基準はそれぞれです。

またこの相がある若い人は、留学することで、良い運に乗ることができる暗示でもあります。

短い線の場合は小旅行へ

旅行線が短い人は、線の長さに比例して、近い場所への旅行になります。それでも十分に満たされる相です。

同じところに何度も行くよりも、今まで行ったことのないところへいくのがおすすめで、良い出会いや運が開けていきます。

長さの目安としては、中指の下まで伸びているかどうか。あまりに短いものだと、生命線の支線、または影響線かもしれません。

旅行線は運命線から出ている線、すなわち起点が運命線側にあるものです。起点は両端を比べて太い方、しっかりしている方が起点です。

一方で、起点が別にあり、運命線に達しているものは旅行線ではない可能性が高いです。

線が伸びてきたように感じる


線が伸びるのはその線の持つ意味を強調することになります。線が伸び、薬指を超えたなら、積極的に海外との縁をつくりましょう。

伸びた先がどのような形になるかによりますが、旅行線が伸びることは悪いことではありません。

今までの旅行や転居よりも、より遠くへ行くことになるかもしれませんが、恐れることはありません。

この生命線からきれいに伸びていく旅行線を持つ人は、長距離を移動することによって、運が開けていく人なのです。

急に旅行線が現れたのなら、旅に出るタイミングが近いのかもしれません。気になる場所を調べてみましょう。

どんな形で運が開けていくか、他の線との因果関係があるので、合わせてみるとより詳しく読み解くことができます。

旅行線・海外線の見方・見るべきポイント?線の濃さ・薄さ

旅行線は割とはっきりした線を言います。薄かったり、細い線が複数ある場合は、旅行線ではないかもしれません。

線の状態を良く見てみましょう。運命線から出ていて、不規則な長さの細い支線が複数ある場合は疲労線かもしれません。

疲労線は体が疲れやすい状態を表しています。もし疲労線が出ていたら旅行どころではなくなるので、まずは体力回復に努めましょう。

疲労が溜まると、どんどん濃い線になっていきます。これは旅行線とは全く違った意味になるので気をつけましょう。

疲労線でなくとも、生命線は体質や体の具合を表す線なので、体調を崩す暗示かもしれません。

旅行線・海外線は似たような線がいくつかあります。もし不安だと思ったときには、プロの手相家に見てもらうと安心です。

はっきりと濃く表れている時は吉相


旅行線は濃いほどに吉相です。また、濃いほど旅好きとも言われます。好きなだけではなく、旅行で運が開けていくので、ぜひ積極的に旅に出て、人との出会いや経験を得てください。

旅行に必要なスキル、海外ならば語学やその国の文化、国内ならばその地方の歴史などを学ぶのもおすすめです。

この相を持つ人は、しがらみに捕らわれません。故郷に落ち着くよりも、いい方向に進んでいける暗示です。

より遠く、例えば海外への縁が強いので、海外に長期的な滞在になるかしれません。

薄く表れている時は注意

薄く表れているときは、旅行線ではない疑いもありますが、薄い旅行線についてお話します。

旅行線が薄いときは、気の乗らない旅になるかもしれません。旅行関係の仕事につくのもおすすめできません。

興味のない旅行や、乗り気でない転勤など、できることならば機会を改めたほうが、楽しい気分で行くことができるでしょう。

とはいえ、旅行線は悪い線ではありません。変化する線でもあります。積極的に楽しむ努力をすれば、状態が変わることもあります。

線が濃くなってきたように感じる


線が長くなってきたときと同様、濃くなることは線がもつ意味を強調しています。その時が近づいているのかもしれません。

アンテナを張り巡らせましょう。もし興味のあることに出会ったら、臆せず飛び込む準備をしておきましょう。

濃くなってきただけで、長さが変わらないようでしたら、線を良く見て遠くへいくか近くがいいのかを読み取ってみてください。

いきなり海外はハードルが高いようなら、まずは小旅行からでも。人生にいい影響を与えてくれることでしょう。

そしてますます線が濃くなって行くようなら、その旅は開運の第一歩かもしれません。

旅行線・海外線が無い場合は?


旅行線・海外線がないからと言って、旅行してはいけないことはありませんし、転居しないわけでもありません。

旅行線がある人は、積極的に遠くへ行くといい傾向にある、ということです。海外を飛び回っていても、「遠くへ来た」と感じていない人には旅行線がでないことがあります。「遠い」の感覚は人それぞれです。

海外へ行ってもさほど遠くないと感じるタイプもいれば、隣の県に行くだけでも大旅行だと感じる人もいます。

これは世代的なものもあるでしょう、昔の人は国内旅行だけでも強く遠くへ来たと感じる傾向にあるようです。

旅行線・海外線の見方・見るべきポイント?左右の手の違い


右手と左手が全く同じ相であるということは、ほとんどありません。日本では右手が利き手の人が多いので右手を利き手とします。

右手はあなたが今まで生きてきて、身につけた能力や環境によって得た後天的なもの、意識的な領域を表します。

左手は生まれ持った才能などの先天的なもの、無意識の領域を表すと言われています。

よって、同じような手相であったとしても、利き手は現実に実現するもの、逆手は内に秘めているものを暗示しています。

単純に比べることはできませんが、手相を見るときはどうしても意識と無意識の因果が複雑に影響してきます。

手相を見るときはできるだけ左右両方を見るようにしましょう。手のひらからのメッセージを正確に読み取ることができます。

右手に表れている旅行線は


右手に旅行線が出ている人は、意識の面で求めていることを示しています。自分から強く、遠くへ行きたいと望んでいそうです。

この相を持つ人は、行動力があり、新しい物事にも恐れず進んでいける人です。常に飛び回る性質である人が多いです。

常に今いる状況から、どうやって移動していこうかと、自分で動いていく可能性を暗示しています。

いろいろなことに興味をもつのは素晴らしいことですが、少し飽きっぽい性質も持っているようです。

左手に表れている旅行線は


左手に旅行線がある人は、ひょっとしたら親の転勤などで、幼い頃から転居があったかもしれません。

好むと好まざると、移動の波に乗ってしまっているかもしれませんが、自身もマンネリを嫌い、変化に対応できる人です。

仕事というよりは、プライベートな部分での変化が多く、居住いを変えるのが好きな人にでやすい相です

無意識に、環境の変化によって自分自身が変化するのではないかと、期待を持っていることがあります。

空回りもありますが、移動や旅行を通じた経験を繰り返すことによって磨かれ、良い結果を産んでいけるようです。

旅行線・海外線の見方・見るべきポイント?他の線や丘との関係


旅行運は生命線の先端に現れることが多いので、月丘や地丘、金星丘とのかかわりが深くなってきます。

月丘はこぶしを作ったときに小指の先が当たるあたりから下の、肉の盛り上がった部分のことで、創造性を表します。

金星丘は親指のつけね当たりのふくらみで、手のひらの丘の中で一番大きな部分です。ここは精力、あるいは故郷を表します。

地丘は、月丘と金星丘の間の下の部分、手のつけ根部分を指し、ここは根気強さを表しています。

丘と線との関わり方を見て総合的に判断することによって、正しく読み取ることができるのです。また旅行線は生命線の流年法が宛てにならない線です。

生命線上に現れる線は、生命線を頼りに、おおよそ事の起こる年齢がわかるものですが、旅行線は生命線の先に出ることが多いのです。

では壮年になってから旅行運が開けるのかというと、そうとも限らないのです。

線上にスター(星・アスタリスク)がある


手相の星とは、短い3本以上の線が重なって星のように見える相を言います。基本的に星は吉相です。

旅行線の側に星が現れたときは、その旅は幸運なものになるでしょう。しかし、旅行線上に現れたときは注意が必要です。

予期せぬ衝撃的なことが起こります。それは人生の転機になる程の。結婚相手となる恋人と出会う、一生の趣味に目覚めるなど、良い衝撃ならばよいのですが、良くも悪くも大きなことです。

また、星は2~3週間で消えてしまうともいわれています。あえて大きなショックを受けたい人は、初めて行く場所への旅行がおすすめです。

線上にスクエア(四角紋)がある


スクエアはその名の通り、四角形の紋で、ロの字や井の字のような形、菱形をしていることもあります。

吉相とも言い切れないのですが、スクエアは危ない目にあっても危機一髪で助かるなど、結果的に好転する意味があります。

旅行線の線上に出ているときは、大事には至らないけれど災難に会う相です。

これは、最終的に良くなるかもしれないが、災難には合うということを、どう捉えるかです。

トラブルも旅の醍醐味、と思える人はどんどん旅に出て大丈夫でしょう。ポジティブな方が、トラブル回避力もあがります。

しかし少しでも危険な目は回避したいと思うなら、延期も視野にいれましょう。

線上に十字紋(×印・クロス)がある


手のひらに現れる、十文字やメの字のような紋は、おおよそ凶相です。旅行線の上に出た十字紋も良くない意味になります。

旅行先での突然のトラブルに注意しましょう。それはびっくりするような重大なトラブルになるかもしれません。

できればその旅行は日を改めるのがおすすめですが、もし行くとなったときは、細心の注意を払いましょう。

また十字紋から始まり十字紋で終わる旅行線は、水難の暗示があります。水辺でのレジャーは控えるようにしてください。

旅行線・海外線の見方・見るべきポイント?線の形状や状態

旅行線とは、まとめると、長距離を移動することによって、運が開けていく相のことで、生命線より分岐しています。

線は太く長いほど、遠くへ長期間行く傾向にあり、それは海外も視野に入ります。海外で結婚や海外で活躍することになる可能性も。

積極的に移動することによって、さまざまに磨かれ内面が強くなり、運も開けていく相です。

その線上に現れる気になる紋や、丘にかかる線の状態によって変わってくる意味をいくつかご紹介します。

線が二股に分かれている


線の先端が二股に分かれる線は、その線のもつ意味を強め、運命の好転や幸運の訪れを知らせる線です。

しかし、旅行線上に出たときは、凶相です。注意しましょう。九死に一生を得るような出来事があるかもしれません。

旅行なら移動手段に不備はないか、行き先に危険はないか、もう一度しっかりと確認してから出かけるようにしましょう。

二股も消えることがある線で、案外準備を万端にしたら、薄くなり消えていることもあります。

これも戒めと考えて、浮かれすぎる事なく旅を楽しむようにしたいですね。

線が二本・三本と複数ある


生命線から分岐した線が複数本ある場合、それはもしかしたら疲労線かもしれません。

太い疲労線が複数本あるのなら、生命線からエネルギーが漏れているような状態です。休養が必要な状態かもしれません。

疲労線より長く、生命線から小指の下の方向に向かって伸びている、旅行線が複数本あるのなら。

それは行動力があり、様々なことに興味を持つ人であることを暗示しています。執着がなく、飽きやすく見えることもあります。

これも生命線からのエネルギーを受けています。生命線並みに旅行線が濃い場合は、生命線を強める意味があります。

線の終点が金星丘に伸びている


生命線から分岐し、金星丘に伸びる旅行線もあります。金星丘は親指の根元の部分で、生命線より旅行線が親指側に伸びています。

これは地元との縁が深いことを示します。あまり遠くに行くこと好まず、国内、あるいは実家から動かずにいる方がよい相です。

この手相を持つ人はインドアな傾向があります。稼業を継いだり地元の人と結婚したり、家族や地元との結びつきが強く、土着していく傾向が強いです。

しかしそれで不満もなく、手の届く範囲での幸せを感じることができる人です。地元のために生きることで開運できます。

線の途中にフィッシュ(魚紋)がある


二本の線が弧を描いて重なり、まるで魚の形のようになる紋をフィッシュと言います。これは素晴らしい吉相です。

島とよく似ていますが、左右同じ長さのしっぽがあるかないかを目印に探してください。これも数週間で消えてしまいます。

この紋が旅行線上に出たときは、小旅行など無理のない程度でいいので積極的に出かけることをおすすめします。

旅先で大きな幸運に恵まれる暗示です。いい出会いがあり、そこから幸福に向かって開けていく運があります。

線の途中に島がある


二本の線に囲まれた島と呼ばれる相は、上記のフィッシュのしっぽのない形をした紋です。これが現れると、ほとんどが凶相です。

島の形がはっきりとした途切れのない輪であったなら、トラブルが近くにある暗示です。しっかりと不備がないか確認しましょう。

旅行線上にあったとき、旅行先や転勤先でのトラブルが考えられます。できるなら延期するのが無難です。

また、マイナスを暗示しています。消耗に気を付けましょう。思った以上の出費、体力の消耗などです。

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