もくじ
ナズナの花の特徴や名前の由来
春の七草のひとつにもあげられるナズナ。日本各地の道端や野原などに根付く、アブラナ科の植物です。春に、真白の、小さな小さなはかなげな花をひっそりと咲かせます。素朴な、食べられる野草として親しまれてきました。夏には、枯れてなくなってしまうこともナズナの特徴。「なつなくなる」からナズナと名付けられたともいわれます。
ナズナの花言葉の意味とその由来とは?
≪ナズナの花言葉≫あなたに私の全てを捧げます
道端でもよく見かける身近な「ナズナ」には、「あなたに私のすべてを捧げます」という情熱的な花言葉がついています。実を少し剥がして遊べることからぺんぺん草と呼ばれていますが、この実の形が言葉の由来です。昔、羊飼いの男は走り回る仕事のため小さな袋を財布として使っており、家に帰るとその日の賃金が入ったその財布を袋ごと家族に渡していました。その袋の形がナズナの実の形と似ていたことから「羊飼いの財布(Shepherd’s purse)」=すべてを捧げるという花言葉になったのだそうです。
≪ナズナの花言葉≫春の到来
ナズナは、「春の到来」との花言葉があります。ナズナは、野や山、草地、道のわきなど、いろいろなところに根を張り、地味な見た目ながらも時を忘れず花開きます。むかしから、春の野で、食べられる野草を採る、若菜つみという年中行事がありますが、そのときに摘まれる草のひとつがなずななのです。春のパワーを秘めた花です。
≪ナズナの花言葉≫無病息災
ナズナは春の七草に数えられる植物の一つです。七草がゆの歴史は古く平安時代から続いている風習です。春の若菜を粥に入れることで一年の無病息災を祈っていました。ナズナの花言葉である「無病息災」はこの風習が由来となっています。
≪ナズナの花言葉≫贈与
ナズナにはぺんぺん草という、どこか懐かしい名前がついています。そして、「贈与」という花言葉があります。これは、自分の持っているもの全てを与えられるという強く相手を思う気持ちが込めた言葉に感じられます。西洋の花言葉に”あなたにすべてを捧げる”というでお財布さえも与えるという言葉があり、これが由来すると思われます。(ナズナの実には種がたくさん詰まっていて硬貨に例えられています。)
≪色別≫白色のナズナの花言葉
ナズナは、ぺんぺん草とも言われ、荒れ果てた家に「ぺんぺん草が生える」という慣用句にもなっています。この花の実で音を鳴らす遊びでも親しまれました。春の七草のひとつで、春先のナズナはおいしくいただける身近な山菜です。ナズナは、野菜として多くの種が活躍するアブラナ科の仲間なのです。ですが、緑地が減ったり、他の帰化植物に圧されて、数を減らしている場所もあります。野原で遊ぶ機会が減っていることもあり、自然と親しむ意味でも、もっと見直されてよい植物です。花色による花言葉はありません。