もくじ
トリカブトの花の特徴や名前の由来
最強の猛毒(アコニチン)を持つことでで有名な「トリカブト」はキンポウゲ科の多年草で、日本には山野に約30種が自生しています。夏に咲かせる淡い紫色の花が烏帽子(えぼし)や鶏冠(とさか)に似ているところからこの名前がつけられたのですが、毒性は非常に強く、致死量は0.2~1グラムで呼吸・心臓麻痺がおこり死に至ります。美しい花なので観賞用として使われることもありますが、取り扱いには十分な注意が必要です。塊根を処理した生成物は附子(ぶし・ぶす)と呼ばれる生薬としても使われており、鎮痛や抗リウマチ、利尿・代謝増進としての薬効があります。
トリカブトの花言葉の意味とその由来とは?
≪トリカブトの花言葉≫騎士道
猛毒で有名であるトリカブトには意外であることに「騎士道」という花言葉が与えられています。花の形が騎士のシンボルともいえるかぶとに一目見てそっくりであり、その様子が中世ヨーロッパ当時の颯爽と馬に乗って行動する騎士たちを連想させるからだと言われています。騎士道は親切心や寛大さを説いた中世の騎士たちの道徳的規範のこと。人々も模範的な騎士の様子を思い浮かべつつ花言葉をつけたのでしょうね。
≪トリカブトの花言葉≫栄光
トリカブトを日本語で表すと”鳥兜”となります。なんだかそのままな名前ですが、由来の一つに鳥の鶏冠(とさか)似ているため、そのように呼ばれ始めたという説と、もう一つは騎士の着ける兜に似ているからとあります。騎士の兜に似ているため、花言葉の一つに「栄光」と言う言葉があります。栄光の意味としては、誉れ、つまりは褒め称えられる評価や働きを意味し、もう一つとしては、名誉で表されます。騎士の兜に似ているため、騎士道を表す言葉がトリカブトの花言葉のようですね。
≪トリカブトの花言葉≫勝利
「三大有毒植物」の一つとして良く知られているトリカブトですが、実は戦の縁起物として西洋問わず扱われてきました。花言葉には「勝利」があり、織田信長はトリカブトの形状が兜に似ていることから縁起担ぎにトリカブトを活けていました。また、アイヌ民族は猛毒を矢に塗って相手を倒してきた歴史があります。
≪トリカブトの花言葉≫無敵
独特の花姿がまがまがしくいトリカブト。ごくわずかな摂取でも死に至る危険があると言われます。反面、毒性を弱めて薬草としても古来から利用されてきました。独特の美しさから生け花でも親しまれています。諸刃の剣のような、恐ろしさと人を魅了する不思議な力をあわせもったトリカブトの花言葉は「無敵」です。
≪トリカブトの花言葉≫毒
トリカブトの花言葉は想像通り「毒」。今でもよく知られている毒をもった植物、トリカブト。その毒性は強く、ほんのちょっと服用しただけで死に至るおそろしい植物です。食べられるヨモギに似ているため、間違えて採取されることもあるといいます。栽培することも可能だそうですが、くれぐれも注意してほしいものですね。
≪トリカブトの花言葉≫復讐
トリカブトの花名は、武士が被っていた「鳥兜」に花の形が似ていることから付けられたと言われています。猛毒で怖いイメージが強い花ですが、漢方薬に使われる使われてもいます。トリカブトの特徴でもある「毒性」から、ネガティブな花ことばが多く、その一つが「復讐」です。トリカブトは贈り物には適さない花です。触れるときはゴム手袋をして注意しましょう。
≪トリカブトの花言葉≫殺し屋
日本三大毒草の一つ、トリカブト。その強い毒性から、武器に塗ったり、暗殺の道具として使われた歴史もあるほどです。恐ろしき花の花言葉は、ずばり「殺し屋」。毒草の代名詞的な存在のトリカブト、実は日本に広く分布する山野草でもあるのです。美しい花陰に毒あり。くれぐれもご用心あれ。
≪トリカブトの花言葉≫空飛ぶ薬
トリカブトの花言葉は「空飛ぶ薬」です。トリカブトは、毒矢に使われたほどの猛毒もあるのですが、その子根は、利尿作用・鎮痛効果のある漢方薬でもあります。そのことから、「空飛ぶ薬」という花言葉がつけられています。
≪色別≫紫、白、ピンク、黄色のトリカブトの花言葉
トリカブトは、紫・白・ピンク・黄色の花など色鮮やかな品種が揃っています。しかし、それぞれの色によって花言葉が異なるわけではありません。トリカブトの花言葉は「騎士道」「厭世家」「人嫌い」。根から花まで全体に毒があるものの、人を惹きつける美しさを持つことからこうした花言葉が付けられたのでしょう。