花言葉

ヨシの花言葉や由来|色別(赤色・白色・ピンク色・黄色・青色)の意味から怖い意味まで丸わかり

ヨシの花の特徴や名前の由来

河川沿いなどでよく見られるヨシは、ススキにやオギに似たイネ科の植物です。茎は丈夫で軽く、茅葺屋根やすだれなどに活用され、昔から日本人の生活に欠かせない存在でした。ヨシという名前は、もとは「アシ」という名であったものが転じたとされています。語感が「悪し(アシ)」と縁起が悪いことから、対義語の響きを持つ「ヨシ」と呼ばれるようになったそうです。

ヨシの花言葉の意味とその由来とは?

≪ヨシの花言葉≫音楽

ギリシャ神話の牧神パンが葦笛の名手だったいう伝説から「音楽」という花言葉が付けられました。実際、木管楽器に使用される「リード」は、葦の英名「Common Reed」に由来します。器用な方は葦から手作りの笛を作ってみてはいかがでしょう?

≪ヨシの花言葉≫神の信頼

ヨシの花言葉「神の信頼」の由来は、聖書が関係していると思われます。ヨシは2メートル近くの高さで、ちょうど人の背丈ほどに伸びることもあってか、聖書の中でヨシは人に、ヨシの群落は群衆にたとえられます。旧約聖書のイザヤ書の「傷ついたアシ(ヨシ)を折ることなく」などがそうです。他には、ヨシの棒の先に酢を含ませたスポンジをつけ、磔にされたキリストの口を潤したエピソードや、洗礼者ヨハネの持つ十字架はヨシでつくった、などでヨシが登場します。

≪ヨシの花言葉≫従順

アシは世界各地に広く分布し、水辺に大群落をつくっています。アシは風になびきやすいことから、花言葉「従順」につながります。特にイギリスやフランスの日常語では、「アシによりかかる」ことは、弱いものに頼ろうとすることを意味するようです。

≪ヨシの花言葉≫哀愁

水面に静かにたたずみ、風にさわぐ葦。こうべを深く垂れて何かを思案しているような雰囲気には、まさに「哀愁」という花言葉がぴったり。中が空洞になっていて笛として使われる事もあり、美しくも切ない音色を私たちに聞かせてくれる植物でもあります。

≪ヨシの花言葉≫不謹慎

アシの花言葉「不謹慎」は、ギリシャ神話のミダース王の話からきています。アポロンと牧羊神パーンの音楽の腕比べでアポロンが勝ったとき、ミダース王は審判役のトモラス神に異議を唱えます。そのためアポロンの怒りを買い、ミダース王の耳はロバの耳にされてしまいます。ミダース王の理髪師が、その秘密を穴に埋めたあとにアシが生えます。風が吹くとアシが「ミダース王の耳はロバの耳」とささやくのです。人の秘密をしゃべってしまうのは不謹慎ですね。

≪ヨシの花言葉≫後悔

ヨシにはギリシャ神話の中で、「後悔」に関わる二つの話があります。一つは「王様の耳はロバの耳」とヨシがささやいて暴露してしまうこと。これには、秘密を穴に埋めた理髪師も、ロバの耳であることをばらされたミダース王も真っ青ですね。また、ロバの耳になる前のミダース王はもう一つエピソードがあります。手に触れるものすべてを黄金に変えられるようにしてほしい、という願いをかなえてもらったところ、手に触れた食べ物も黄金にかわり食事もできなくなり、後悔したようです。

≪色別≫紫色のヨシの花言葉

ヨシはイネ科の植物で、花びらがないのでたとえ満開でもぱっと見て分かりづらいですが、穂は紫色を帯びていて風にゆれる様は風情があります。よく大群落をつくっているので、その景色から花言葉にされるようです。日本では万葉集や枕草子に登場し、若芽は食用にされ、穂はワタの代わりにされるなど親しまれてきました。花色に関して花言葉にちがいはありません。切り花として使うときは、葉の縁で皮膚を切らないよう気をつけてください。

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