花言葉

クリスマスローズの花言葉や由来|色別(茶色・白色)の意味から怖い意味まで丸わかり

クリスマスローズの花の特徴や名前の由来

クリスマスローズはヨーロッパ・西アジアが原産地で、日本では春に花を咲かせる品種が主ですが、原産地のヨーロッパでは冬のクリスマスの時期に花を咲かせるため、クリスマスローズと呼ばれています。「ローズ」と名付けられているためバラの仲間であると思いがちですが、実はキンポウゲ科に属する植物となっています。白、ピンクの落ち着いた花色のものが主となっていますが、緑、黒、紫など、多くの花色の品種があります。また、八重咲の品種なども作られています。

クリスマスローズの花言葉の意味とその由来とは?

≪クリスマスローズの花言葉≫純粋

純白のバラは、美しいですよね。「純粋」という意味の花言葉にぴったりの花です。では、クリスマスローズにも同じように、「純粋」という花言葉はあるのでしょうか。この花には「追憶」という花言葉をはじめ、複数の花言葉があります。ですが、「純粋」という花言葉は示されていません。名前にローズが付いているうえ、花も白いことから「純粋」という意味があるかと勘違いする方もいるかもしれません。ですが、品種的にはバラ科ではありませんので、名前だけで勘違いする人もいるかもしれませんね。

≪クリスマスローズの花言葉≫慈悲

「慈悲」という花言葉をもつクリスマスローズはその名の通り、クリスマスの時期に花を咲かせます。イエス・キリストが誕生した時に祝福に訪れたマデロンという少女は貧しく、多くの人からの贈り物に囲まれたキリストを見て、自分には何も贈り物をすることができないと悲しみに暮れ泣き出してしまいました。それを見た天使はそっと地面に触れ、クリスマスローズが姿を現したのです。マデロンはその花を摘むとキリストへの贈り物として捧げました。クリスマスローズの「慈悲」という花言葉はこの少女を悲しみから救った心優しい天使に由来しています。

≪クリスマスローズの花言葉≫救済

泣いている少女を悲しみから救ったという言い伝えが残るクリスマスローズ。クリスマスローズにはこの言い伝えにピッタリの「救済」という花言葉があります。古くギリシアでは狂人を正気に戻すことができる花と言われ、ヨーロッパでは花の香りが病に苦しむ人を悪臭から救うと信じられ、また、16~17世紀イギリスでは不安な気持ちを打払う花としても親しまれてきました。天使が触れた場所に咲いた花には心を助けてくれる効果があると信じられています。「救済」はこのようなことに由来した花言葉です。

≪クリスマスローズの怖い花言葉≫死

クリスマスシーズンに咲くキンポウゲ科の花「クリスマスローズ」の花言葉には「いたわり」「慰め」などのいい意味もありますが、「中毒」「スキャンダル」などネガティブなものの方が多く、一番怖いのはなんと「死」というものまであります。これはこの花の根茎や葉にある毒によって死に至ることもあるからなのです。ちなみにクリスマスローズの学名「ヘレボルス・ニゲル」もこの毒によるギリシャ語の「死に至らしめる(Helein)」と「食べ物(bora)」の組み合わせからつけられました。

≪クリスマスローズの花言葉≫中傷

クリスマスローズの花言葉の一つ【中傷】。クリスマスローズの根に含まれる強心成分や、悪魔よけや悪魔祓いに使われたという、暗い歴史から、【中傷】という良い印象じゃない、花言葉をつけられました。また、葉や茎の汁は肌をかぶれさせることも、その由来となっているそうです。見た目の可愛らしさだけでは考えられない、花言葉ですね。

≪クリスマスローズの花言葉≫慰め

「慰め」という花言葉をもつクリスマスローズはローズという名を持っていますがバラ科ではなくキンポウゲ科の植物です。しかしバラに似通った美しい花は 古代欧州で病人の役に立つと言われていました。病人の悪臭を取り除くとされた効能から当時の人々に頼りにされたこの花は現代においても私たちの「慰め」となっているのです。

≪クリスマスローズの花言葉≫スキャンダル

クリスマスローズの花言葉は、いくつかありますが、その中に「スキャンダル」というものがあります。この花言葉の由来は、クリスマスローズの根に含まれる強い毒がもとになっています。物語で、呪いをかけられた三人の王女の呪いを解くのに、クリスマスローズの根を食べさせたヤギから採れたミルクを王女に飲ませると、呪いが解けたという話しがあり、そこから、呪いをも解いてしまう強い毒ということから、このような花言葉ついたのでした。

≪色別≫白色のクリスマスローズの花言葉

「中毒」の花言葉は、根や茎に毒があることから来ているようです。しかし、クリスマスローズの見た目からも、「きれいな花には毒がある」という、よく言われる言葉にピッタリです。バラのように可憐で、優雅なイメージの花に魅了されたら、まさに「中毒」になってしまうかもしれません。

≪色別≫ピンク・赤色のクリスマスローズの花言葉

「慰め」という花言葉を持つクリスマスローズ。16~17世紀にイギリスではカトリック教会が攻撃され、プロテスタントが台頭し大混乱の中、王が死去、王位を継承したメアリはプロテスタントの聖職者たちを次々と処刑しました。後に即位したエリザベス1世は人々に歓迎されましたが、良いことばかりではありませんでした。失業者が続出したのです。そんな時代に憂鬱を追い払うため使用されていた花がクリスマスローズです。赤やピンクのクリスマスローズの「慰め」という花言葉はこのことに由来しています。

≪色別≫黄・緑・茶・黒色のクリスマスローズの花言葉

花の少ない冬に綺麗な花を咲かせるクリスマスローズ。この名前で呼んでいるのは日本だけで、他の国では色々な呼び方があるようです。黄色、緑、茶色、黒色と花の色は豊富ですが、色別の花言葉はありません。花言葉の意味は幅広く、労わりや慰め、中傷など。可憐な花の根っこには毒があり、そこから色々な意味の花言葉が作られたのではないでしょうか。

RELATED POST