手相

障害線の基本|初心者でも分かるイラストで手相の見方を解説

およそ全ての人が持っていて、詳しくはないけど、なんとなく主要な線は知っているという人の多いのが手相です。

その主要な線に、さえぎるような線がついていたら気になりますよね。実はその線は「障害線」かもしれません。

その名の通り、障害に対する警告を意味する線です。妨害線、干渉線とも呼ばれ、手相の中では特に注意するべき相を表しています。

現れる位置によって意味が変わってきますので、早めに正しく知ることによって、対処する心構えや対策をしておけるといいですね。

障害線の位置や基本的な意味とは?女性・男性の違いは?


障害線とは、運命線や知能線などの線に、ほぼ直角に現れ線をさえぎるようにある線のことを指し、これは手のひらのいろいろな場所に表れます。

残念ながらあまりいい意味ではなく、障害となるようなトラブルが起こることを暗示しています。

主要な4つの線上に表れることが多いので、基本的な意味を簡単に紹介しておきます。

・生命線上にあるのなら、体力面・寿命や運命に係わるようなトラブル

・運命線上にあるのなら、仕事上や環境・境遇に係わるようなトラブル

・感情線上にあるのなら、人間関係、愛情に関するトラブル

・知能線上にあるのなら、知能や考え方に関する、あるいは首から上に関するトラブル

江戸時代の頃まで主流だった「東洋手相学」では、男女で見る手が違っていましたが、現在のスタンダードは「西洋手相学」です。

西洋手相学では、利き手は後天的なものと意識的な領域を、逆手は先天的なものと無意識の領域を表し、男女とも見方は同じです。

障害線が現れる場所とは?線上に現れる場所は年代を示している


例外的な一部をのぞいて、障害線はほぼトラブルの訪れを暗示しており、現れる場所からは年代を知ることができます。流年法という方法です。

占い師によって異なりますが、運命線で例をあげますと、手首と中指のつけ根の2点を、線で結び、その線を4等分します。

その線を手首側から、起点を0歳、22歳、30歳、52歳、終点を90歳を目安として、障害線が何歳くらいにあるか確認します。

その他にも、感情線との交差点が49歳とするなど、細かい目安がありますが、そこは熟練の占い師でなければ、読むのは難しいです。

おおよその年代を探るのであれば、4等分法と、過去の出来事と手相とを照らし合わせて、年代を探っていく方法がおすすめです。

ただし、他人からはトラブルに見えたことも、本人は幸運だと思っている場合もあります。自分の中をよく探ってみるのも大切です。

障害線の見方・見るべきポイント?線の長さ・短さ

だいたい1センチくらいが平均的な障害線の長さで、それより長く、他の線や丘との干渉がある場合は、意味も干渉しあっています。

長い障害線が、具体的にどんなことかを読み取るのは難しく、熟練した占い師以外が容易に判断するのは避けた方が無難でしょう。

障害線は一本とは限らず、複数線あることもあります。その人生は平坦なものではなく、山あり谷ありのイメージです。

しかし、障害線であっても、悲観するほど悪いことではない可能性も。それはあなたが成長するために、必要な経験なのかもしれません。

平均よりも長い場合は?


ときに、手のひらを横切るほどの長さの障害線が現れることもあります。それは「切り替え線」とも呼ばれる線です。

薄い線ならば心配は少ないですが、濃く長い線であるのなら、人生が一変してしまうような、劇的なできごとと遭遇する暗示です。

それは複雑で、単純に解決できないトラブルかもしれません。備えは万全に備え、回避できるのなら回避を試みるのも大切です。

しかし起きてしまったなら、人生の転換期と覚悟を決めるのも一つの考え方です。物事は捉えかた次第で不幸にも幸運にもなります。

きっかけは不幸かもしれませんが、そこからどんな風に切り替わっていくか、前向きな気持ちを持つことができれば。

一度倒れたとしても、再起できたり、また別の幸運を引き寄せることができるかももしれません。

平均よりも短い場合は?


短い障害線であっても、濃くくっきりと出ていれば強い影響がありますが、短いということは他線への影響が少ないということです。

意外に対処がしやすいトラブルかもしれません。突然の大変な事態に、うろたえずに済むよう、動じない胆力をつけておきましょう。

しっかり心構えをつくってから、その年代を迎えるようにできるのが理想的です。トラブル後の立ち直り方も変わってくるでしょう。

障害線は角度も影響があり、交わる部分の角度が直角であればあるほど、困難な障害であるケースが多いようです。

障害線の見方・見るべきポイント?線の濃さ・薄さ

一般的に、女性よりも男性の方が手相の線は濃く表れると言いますが、自分の手相は濃い方だと感じることがありますか?

自分の手相が濃いかどうか、人と比べてみなければわからないので、自信をもって自分の手相が濃いと言える人は少ないでしょう。

手相の線が濃ければ濃いほど、個性が強く自信家で、強いエネルギーを持っている人です。薄い人は謙虚で、協調性の高い人。

もちろん一人の手のひらにも、濃い線と薄い線があり、濃い線ほどその人の人生に深い影響を及ぼします。

現れている障害線が濃い場合は注意が必要で、さらに障害線によって、塞き止められるように途切れてしまっているのなら凶相かも。

細い線であったとしても、数がたくさんあり元の線に絡むようになっている場合も、良い線の意味を弱めることになります。

はっきりと濃く表れている時は要注意


障害線がはっきりと濃く表れている時は、より困難なトラブルや、予期せぬ深刻な問題が発生しやすい時期を暗示しています。

それは線のある場所により、妨害している線の意味や、年代、丘の位置も影響してきます。ここは警告を一旦受け止めてみましょう。

自分自身を振り返り、生命線の上にあるのなら不摂生を改めてみる、感情線の上にあるのなら夫婦関係を見直してみるなどです。

これをきっかけと考えるられるなら、トラブルを自分自身の成長のチャンスに変えることができるかもしれません。

薄く表れている時も注意!


障害線が薄く細い線である場合は、それは一時的なトラブルである可能性が高いです。しかし、軽くみてはいけません。

なんの準備もせずに放置してしまうと、妨害線が太く強くなっていくことがあります。難を逃れるためには、注意深さが必要です。

いざという時に頼れる人をつくるなど、注意をしていけば、障害線はさらに薄くなっていくことも、消えていくこともあります。

また細い線がたくさん絡むようにある場合は、運勢の乱れを表しますが、細い線が集まり、一つの新たな線になることもあります。

それは困難の後に、新たな道が現れることを暗示しています。それが凶であるか吉であるかは、自身次第でしょう。

障害線が無い場合は

障害線は必ずあるものではありませんし、一見障害線のように見えても、違うこともあります。逆に幸運の線かもしれません。

一見障害線に見える吉相の中で、特に有名なのが神秘十字線です。運命線をくっきりと横切る線が、十字に刻まれる吉相です。

祖先との繋がりが強く、根が純粋でスピリチュアルなことに関心を抱く人が多く持つ相です。あたり運もあると言われています。

しかし、純粋が故に考え方が頑固になってしまっていたり、スピリチュアルな世界にのめりこみ過ぎていては幸運はやってきません。

凶相も吉相も、本人の努力が影響してきます。吉相であったとしても、ぼんやりしていてはせっかくの幸運を逃してしまいます。

障害線の見方・見るべきポイント?左右の手の違い


左右の手相が全く同じということはほとんどありません。両方を照らし合わせてみることによって、深く読み取ることができるのです。

先述しましたが、利き手の手相は後天性のものや意識的な領域、逆手は先天性のものや無意識の領域を表しています。

例えば利き手に障害線がないのに、逆手に障害線があったのなら。生まれながらの境遇や環境は不遇だったかもしれません。

しかし、自らの努力で運勢を切り開き、障害になる物事の憂いを無くしたことを示しています。もちろんその逆もあり得ます。

一般的に利き手の方が手のひらの皮膚が厚くなりやすく、線が出難くなります。単純に比べることはできませんが、両方見るようにしましょう。

左右の手相は、さまざまな因果関係が複雑に結びついたもので、切り離して考えることはできないのです。

障害線の見方・見るべきポイント?他の線や丘との関係

「丘」とは手のひら中心の窪みの周りの、肉付きのいいポコポコとした部分のことで、9つに分けられ、それぞれに意味があります。

その中でも、月丘から横に伸びる線を「放縦線」と呼びます。副健康線ともよばれ、心身の疲れを表す障害線です。

月丘とは、拳を握ったときに、小指が当たる部分から手首までの部分のことを指します。放縦線が現れたら、とにかく休むことです。

この線が出ているときは、不健康な生活により、身も心も限界を超えて疲れ切っている状態を示します。複数本あることもあります。

さらに線が伸び、生命線を超え金星丘まで伸びたら、生活改善が急務かもしれません。タバコや酒などへの依存を表していることも。

障害線の見方・見るべきポイント?線の形状や状態

まとめると、主要線などを横切る線で、濃くはっきりと出ているほど、その障害は大きなものを暗示しています。

その障害は、主要線の上や丘の上の意味によって失敗、損失、病気であったり、精神的疲労であったり、災害かもしれません。

しかし、努力や周囲の助けや心構え、静養により、未来の障害を乗り越えることもできます。その時は線が薄くなることもあります。

トラブルによって人生の転換を余儀なくされても、自分次第で手相の状態は変わるし、心構えがあった方が立ち直りも早いものです。

障害線がある、凶相であると諦めたり投げやりにならず、前向きな考え方でいた方が、幸運を引き寄せることができるでしょう。

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