もくじ
クロッカスの花の特徴や名前の由来
細い葉と茎に対して大きめな花を咲かせるクロッカス。80種類程の原種があるとされている、アヤメ科の多年草です。霜にも負けない寒さに強い花で、冬が明ける頃から早春にかけて、紫、黄色、白など色とりどりの花を一斉に咲かせます。地中海地方原産で、お料理でよく耳にする「サフラン」もクロッカスの一種なんですよ。綺麗な花を楽しむだけでなく、スパイスとしても、遥か昔、紀元前から栽培されてきた歴史ある植物です。
クロッカスの花言葉の意味とその由来とは?
≪クロッカスの花言葉≫青春の喜び
クロッカスの花言葉【青春の喜び】。クロッカスはヨーロッパでも春一番に咲く花で、春の訪れを人々に伝えくれる花でもあります。春に咲く花の花言葉には青春と表現されることが多く、クロッカスもその一つとも言えます。冬の寒さを超えて植物は芽吹き始めます。美しい花々もあちこちで咲き乱れる季節でもある春。今も昔も人々はその華やかな景色と暖かさを楽しみにしていたのでしょうね。
≪クロッカスの花言葉≫夫婦円満
まだ寒い2月頃から花を咲かせるクロッカスには「夫婦円満」の花言葉があります。雪の中でも、春の日差しを浴びて懸命に咲くクロッカスは、優しい温かさを感じさせてくれるのです。共に歩んでいく夫婦には、楽しいときもあれば辛いときもやってきます。そんなとき「これからもよろしくね」という気持ちを込めてクロッカスを贈れば、お互いの心をグッと近付けてくれるはずです。パートナーの誕生日や結婚記念日に、クロッカスのフラワーギフトは素敵ですね!
≪クロッカスの花言葉≫光
クロッカスは「光」という花言葉があります。まだ寒い2月から4月に花を咲かせるクロッカスは、寒さに耐えながら待ち続け、春の訪れとともにまぶしい光のような花を咲かせるのです。クロッカスの原産地は、イタリアやポーランドなどの地中海地方です。寒さに強いため、雪の残るヨーロッパの山々でも、春の光を浴びて力強く咲き誇ります。たくさんのクロッカスが咲いた山々は、光を浴びた花のカーペットが敷かれているような光景です。冬の寒さに耐えて開花するクロッカスは、「あなたを待っています」というメッセージを込めて、好きな人へ贈る花としてもおすすめですね。
≪クロッカスの怖い花言葉≫裏切らないで
【裏切らないで】という、少し怖いニュアンスの花言葉を持っているクロッカスですが、この花言葉は、あるギリシャ神話がもととなっています。美少年クロッカスは羊飼いの少女と恋に落ちます。しかし、神々は2人の恋を許してはくれず、引き裂かれてしまいました。悲観したクロッカスは自ら命を絶ってしまいます。そのことを知った羊飼いの少女も後を追って命を絶ってしまいました。そんな2人のことを哀れんだ女神フローラは、2人を美しく咲く花に変えたそうです。クロッカス少年は今やきれいな花となりました。恋を貫き通した悲しいお話から【裏切らないで】という言葉がついたのでしょうね。
≪クロッカスの怖い花言葉≫嫉妬
とても美しい花を咲かせるクロッカスですが、実は「嫉妬」という意味を花言葉として持ってもいます。ギリシャ神話の悲恋が由来ですが、そのためかなり「由緒正しく」もあり、贈り物などにする際には注意が必要です。
≪色別≫紫色のクロッカスの花言葉
「紫」のクロッカスの花言葉は「愛の後悔」。昔、美少年のクロッカスがリーズ(スミラックス)という娘と愛し合っていたのですが、彼女の母親に反対されたことから最後は二人とも命を絶ってしまった、というギリシャ神話からイメージされたようです。このような話からこの紫を人に贈るのは避けるのが望ましいですが、色様々なクロッカスが集まるととてもかわいいのでご自分のお庭に植えると良いでしょう。
≪色別≫黄色のクロッカスの花言葉
「黄色」のクロッカスには「私を信じて」「私を安心させて」という意味もあります。地面から直接黄色い花がひょっこりでている姿はどことなく縁起のいい福寿草にも似ているせいか、なんとなく嬉しい気分にさせてくれますよね。プロポーズや記念日、約束ごとの贈り物に最適な花です。