財布には色や形、材質など様々なバリエーションがありますが、一般の方であれば好みやその時の気分などでその種類を選ぶものです。しかし金運をアップさせたい場合や縁起の良い財布を求めるのであれば、風水的に理にかなったものを選ぶべきです。
ここでは、ごく普通な、皆様にもおなじみの長財布に備わる金運アップの性質を取り上げてみます。長財布1つをとってみましても、その意外な風水的特徴や、お札との金運における親和性の高さを垣間見ることができます。
もくじ
お金に居心地の良さを伝える長財布
長財布は、左右に長い形状となっていることから、お札は真っ直ぐ入り、小銭もある程度膨らんだ状態を避けることができます。カード類も平面方向に分散された配置となっていますので、重なる部分も少なく傷やヒビ割れを防ぐことができます。
お札、小銭、及びカード類などがそれぞれ最適なスペースを持ち、お互い干渉しにくい配置状況はお金に安心感を与えます。これは、住まいのインテリア・収納風水術と同じ原理で、お金も整理整頓された状態の方が運気アップには望ましいのです。
二つ折り財布の場合、畳んだ状態ですとそれぞれがまともに重なり、財布の中が非常に窮屈なものとなります。これではお金が静かに落ち着くことができず、それが運気となって所有者の金銭感覚に悪い影響を与えるようになります。
お札が本来の長方形でいられる事が重要
長財布にお札を入れるときは、折り曲げずに入れるものですが、そんな当たり前のことであっても、風水的には大事なことなのです。それは、元々お札は折り曲がった状態で印刷・流通しているものではなく、紙幣、紙なので平らでいることが正常だからです。
風水では、あらゆる物事はその本来の状態のままでいた方が、そのパワーや魅力を最大限発揮できると考えます。例えば、魚は水中にいるからこそ自由に泳ぐことができるわけで、水中でなければ全くその能力を発揮できません。
お札は、まっすぐな状態で長財布の中にいることで劣化や損傷を避けることができます。そして、本来の姿が保たれることで、金運に望ましい影響を与える結果となるわけです。財布の買換えの時にはそういった事まで配慮し、安定した金運上昇を図るのが大切です。
左右に長い形状は給与収入者に向いている
左右に長いそのデザインは、方位的には東西に伸びた状態で、東の仕事運と西の金運がきれいにつながった形です。東は仕事運を司りますが、北西の事業運や南の芸術・才能運といった特殊な仕事運というわけではありません。
そして、そのような仕事運が金運とストレートに結ばれていることから、長財布は一般的なサラリーマンに向いたものなのです。ですがもちろん、他の職業の方が長財布を使ったところで仕事に障りがでるというわけではありません。
東から西に毎日必ず太陽が移動するように、その恒常的なゆるぎない姿は、日々確実な奉仕が求められる一般社会人の姿そのものです。毎日安心して働きたい、安定収入を確保したいと願う方は、この長財布の風水的な特徴を理解し大切に使うのが望ましいです。
長財布に存在する風水的なデメリット
長財布の左右、東西方向に伸びた形状は、南北方向が風水的に弱くなってしまうという弱点があります。北は貯蓄運、南はくじ・懸賞運の性質があり、一般的にはお金がたまりにくくなったり、宝くじなどとの縁も遠くなりがちになります。
また、先ほどはサラリーマン向けの形とお話ししましたが、東西が強調された構造にもデメリットはあります。八方位はバランスの良さが大切で、東西が強い財布を丁寧に扱わないと東なら過労、西なら散財、道楽などの気を強める事があります。
ただ、財布をいつもきれいに大切に扱い、仕事と余暇にしっかりとけじめをつけ過ごすようにすれば恐れることはありません。日中は夢中で仕事に励み、夜は完全に仕事の事は忘れプライベートに没頭しようと、あえて意識して割り切れるのでしたら大丈夫です。
長財布は吉相の家の特徴と重なる
無駄や不足がなく、お金にとって居心地のいい長財布ですが、これは住まいにおける風水術の良し悪しにも言えることなのです。ここではその中で、特に「間取り」についての風水的な吉凶の具合が長財布には当てはまります。
住まいの間取りについては、家族構成や家族の年齢、その他利用状況などを考慮することが、一見普通ですが風水的にはベストです。部屋が多数ある家で使用しない間取りが発生しますと気の流れが滞り、大家族で小さな住まいも気がギクシャクしてしまいます。
吉相の住まいの要件としては、室内のインテリアや清掃具合だけでなく、こうした間取りやその使用状況もあります。長財布はこの吉相の住まいのポイントに合致し、お金が安心して過ごしやすい空間になっているのです。
長財布の金運効果を長く保つための接し方
長財布の特徴にマッチした利用方法にも気を配り、長財布の風水的なデメリットを目立たせないようにすることも大切です。長財布のパワーだけに頼らず、正しい使い方・接し方も合わせることで財布を守り、金運の乱れを防ぎます。
お札を入れる時は反対向きにし、財布にお札が戻ってくるように働きかける風水術は、左右に伸びた長財布こそ実行したいものです。またここで、お金が戻ってくるという願いの他に、住まいに戻るという意識を合わせると長財布の特徴にマッチした風水術になります。
内側は、間口が広くなりがちなので、レシートやクーポン券などを溜め込まないよう注意してください。長財布はお金に適した「住まい」と考え、無駄なものを取り除き、整理整頓に励みクリーンな気が流れるよう心がけてください。
どんな縁起財布にも当てはまる基本ルール
ここからは長財布のみならず、すべての財布に共通する運気アップに必要な風水的なポイントをお話しします。こういった財布の基本事項を踏まえてこそ、長財布の風水的な個性やパワーが発揮されるようになるものです。
まず新規購入や使い始めは吉日(一粒万倍日、天赦日、寅の日、大安など)に行います。素材は牛やクロコダイルなどの革製、カード入れは八方位につながる8ヶ所がいいです。中に七福神や干支の小物、お守り等アイテムを1つ入れるのも良い金の気を呼び寄せます。
色は、黒や茶色は守り強く散財を防ぎ、黄色は金運アップの一方で出費も多くなります。赤は火の気に通じ、お金を消滅させてしまう意味がありますので、オススメできません。紫やゴールドは厄を追い払う効果があり、白やグレーは冷静な金銭感覚を養ってくれます。
大切に扱うことも金運アップには欠かせない
お金は清潔感を好みますので、財布も普段から布などできれいに拭き、清潔さや輝きを保つようにします。中のお札や小銭、カード類などもしっかり整理整頓し、風水的な面及び実用的な面の双方で役割を果たせるように努めます。
使わない時は貯蓄運のある北の方位や、金運のある西、総合的な守りに最適の北西方位の場所に保管します。使ってない時も金の気の流れや変化は発生していますので、こういった方位の場所に休ませるのがふさわしいです。
それまで使っていた財布を廃棄する場合は、最期にもう1度財布をきれいにし、きれいな紙袋などに入れてから廃棄します。ただ、革製品の廃棄方法が住んでいる自治体で決まっている場合は、それに従い手放すようにしてください。
持ち主のお金に対する心構えの大切さ
お金は人を幸せにも不幸にもできるものなので、普段から自分の身の丈に合ったお金の使い方を意識することも大切です。財布の方だけに運気の負担を強いるのは財布を早く疲弊させ、運気ダウンになりますので、所有者の理性ある金銭感覚も大事です。
長財布におきましては、左右に伸びたデザインを踏まえ、仕事に対する勤勉さを元にした堅実な金銭感覚が良い運気を呼び込みます。特別なアイディアに考えをめぐらすことなく、目の前のやるべきことに向き合うことで生活の質も向上します。
あくまでもそういった性質の長財布ですので、事業を起こすことや芸能関係の仕事、ギャンブルなどでの収入には期待できません。そういった場合は別の心構えや風水術を施すことが必要となってきますので、無理な発想にならないよう注意が必要です。
まとめ
お財布としてはあまりにもポピュラーな長財布ですが、風水的視点でとらえてみますと色々と大切な性質を備えています。お札の取り扱い方を中心に金運アップにおいて、お金そのものにも気を配ることが大切だと分かります。
また、左右に伸びた形状は大多数の人にとって仕事とプライベートの充実を約束する運気を備えています。ただ、それ以上の幸せや願いを叶えることには不向きなので、更なる風水術の実行や意識の拡充が必要となってきます。
そして、長財布はお金の立派な「住まい」と考え、お金の身になってみてどうすれば居心地がよくなるかを検討する事が重要です。それはやがてお金に好かれる状態へと変化し、最終的に金運アップへとつながっていくことになります。