算命学

天庫星(てんこせい)の男女別の運勢と初年期・中年期・晩年期の運気

天庫星は万物の陰陽の循環のなかで陰の時期にある星です。陽である現実の世界の命が終結して陰となり、次の新しい生命へ進め始めたエネルギーを表します。

ライフサイクルでとらえると「入墓期」、つまりお墓に入った時の世界です。お墓と聞くと怖いイメージがありますが、悪い意味は全くありません。天庫星は生まれながらに先祖との縁が深く、「墓を守る星」「長男の星」などと言われます。むしろ先祖の加護を受けている幸運な星と言えるでしょう。

天庫星(てんこせい)男女別の総合運

天庫星は肉体を離れた後、お墓の中で次の生命となるエネルギーの形成段階の星です。この星の持ち主は、暗闇で静かに力強く燃える炎のように際立つ存在感を感じさせる人でしょう。性格は正直で一本気。白黒はっきりさせないと気が済まない真面目さが特徴です。

自分の信念に従って突き進み、己の道をとことんまで極める粘り強さを持っています。また、素直な人ですが自分が納得しないことには決して従おうとせず、いい加減さや妥協を許さない芯の強さを秘めているでしょう。

天庫星は、自分が関心のあることには脇目もふらずに追究して極めていくので、「凝り性の星」や「学者の星」とも言われています。ひたすら我が道を行くタイプで社交的ではありませんが、純粋でひたむきな性格の魅力により、周りから孤立したり嫌われたりすることもないでしょう。

男性の場合、自分の考えを曲げず、人から強制されたり命令されたりすることを嫌うので、一見扱いにくい人という印象を与えやすい人となります。ですが、軽薄なところがなく、信念を貫く強さと潔さを持っているので、その純粋な人柄の魅力にひかれて集まってくる真の仲間に恵まれるでしょう。

女性の場合は、真っすぐで一本気な性格が少し頑固な人という印象を与えやすくなるでしょう。しかし、付き合っていくうちにこの正直で純粋な性格の魅力に気づいた人とは、一生の友やパートナーとなる可能性大です。心から信頼できてわかりあえる仲間との時間を大切に育むと良いでしょう。

【初年期】左肩に天庫星(てんこせい)が入る時

初年期に天庫星がある場合、何らかの事情があり親との縁が薄くなったり、または肉体が丈夫でなかったりという時代を過ごす人もいるでしょう。しかし、この頃の苦労が精神的な成長を助けることになります。天庫星は先祖から守られる星なので、どんな困難な時でも必ず救われるのです。

子どものころから大人びた性格をしており、探求心の強い努力家だったでしょう。若い頃に熱中して取り組んだことがあれば、将来的にその経験や知識が人生の役に立つ日がやってくる運気を持っています。

【中年期】左足に天庫星(てんこせい)が入る時

中年期には自分が中心になって親やきょうだいの面倒を見たり、先祖を供養する墓守なったりする運気です。天庫星は長男的な宿命を持った星なので、家族の中核となって責任を果たすことで運が上昇するでしょう。

この時期に、若い頃にした努力が報われるのも天庫星が中年期にある人の特徴です。若い頃に苦労を乗り越えて成長した人は、中年期には安定した平穏な生活が送れます。

一方で青年期を自己中心的に過ごし精神が鍛錬できていなかった場合は、中年期が思うように安定しないかもしれません。その場合は周囲に対して思いやりを持ち、奉仕的に生きることが運を開くことになるでしょう。

「学者の星」とも呼ばれる天庫星。仕事は、関心のある事柄を徹底的に究めていく一途な性格から、研究や学問の分野に向いています。古典的な事柄に興味を持ちやすいため、伝統のある世界、古来より伝わる文化に携わる仕事も吉でしょう。

また、天庫星は新しいものを生み出す能力を兼ね備えていることから、芸術家としての才能を発揮する可能性も秘めています。いずれにしても物事を納得いくまで突き詰めて考えられる凝り性な性格を活かせる学芸の世界が適職となるでしょう。

結婚に関しては、家を守るため、また親を安心させるためという理由で結婚を考えることもありそうです。これは家系の中心的な役割を担う運命をもつ天庫星にとっては自然な流れと言えるでしょう。

干渉を好まず、独立独歩が本来のスタイルである天庫星ですが、良いパートナーとともに人生を歩むことで生き方に深みが加わります。干渉しあわず、お互いのペースを尊重しつつ深い信頼でつながった関係を築けるようなパートナーを慎重に選ぶことが大切です。

【晩年期】右足に天庫星(てんこせい)が入る時

天庫星は晩年期に入るのが自然な形です。今までの人生で培った経験や知識を世のため人のために役立てることで幸せを感じられる老後になるでしょう。そのためには頑固な部分を少し引っ込め、柔軟性に富んだ生き方で周りの人と調和して上手く付き合っていくことが大切になります。

晩年期となったら天庫星に与えられた墓守の使命を果たし、さらに積極的に奉仕的な社会活動も始めてみると良いでしょう。これにより先祖からの加護が続き、運がさらに良くなります。

また、この星並びの人は年を重ねても探究心は衰えず、興味のあることに熱心に取り組みます。老いてさらに忙しく充実した晩年となるでしょう。

2つ以上天庫星(てんこせい)が人体図に入る時

中年期以降にそれまでの人生とは全く別の生き方となるような変化が起こる運気です。生活環境が様変わりしたり、職業がガラっと変わったり、家族に変動が起こったりと大きな変わり目を迎えるでしょう。まるで人生を2回生きるように感じるかもしれません。

また、天庫星と言う「墓守の星」が複数あるため、守るお墓が2か所以上になる可能性があります。任されたお墓を守り、しっかり供養する使命を果たすことは徳を積むことにつながり、運が上昇するでしょう。

十大主星との組み合わせ

天庫星と玉堂星

暗記力に優れた勉強が好きな人です。広く浅く多くのことを知りたがるタイプでしょう。ずば抜けて物知りなので、周りの人から「歩く辞書」として頼られることもしばしばありそうです。

この星の組み合わせの人は真面目で、コツコツと情報を集めて調べることに幸せを感じます。知識欲を満たす仕事や趣味を持つと人生が豊かになるでしょう。

天庫星と禄存星

のびやかで悠然とした雰囲気が魅力となる人です。時間に追われてせかせかと毎日忙しく過ごすより、のんびりと穏やかなペースで生きていくのが向いています。

結婚後は明るい家庭を築き、平穏な生活を守るカリスマ主婦(主夫)となる星。女性ならやりくり上手、男性なら蓄財上手な倹約家となり、お金に困ることはないでしょう。

天庫星と調舒星

天庫星に直感力と鋭い感性が持ち味の調舒星が結びつくと、さらに凝り性な性格が強まります。学者肌で物事をとことん追究するのが大好き。記憶力が良く、学問の才能にも恵まれています。

ひとりの世界で、興味のある分野をひたすらリサーチして考察する研究者のような職業にとても向いているタイプです。孤高のスペシャリスト的な生き方が性に合うでしょう。

天庫星と貫索星

守備本能が発達した貫索星と組み合わさると、安定志向が強まります。堅実な生き方を好み、冒険することにあまり興味を持たないタイプでしょう。強い責任感と集中力を持って、任されたことを抜かりなく最後まで遂行する能力に長けています。

またこの星の人は、上の世代から受け継いだものを守り抜く力量が高い人です。自分が受け継いだ知識や技能を上手に指導できるので、後進の人を育成する仕事にも適性があります。

天庫星と車騎星

真面目でストイックな努力家タイプです。行動力もあり、てきぱきと物事を進めて結果を出す人でしょう。どんなことでも嫌と言わずに引き受けたり、損得勘定なしに他人のために尽くしたりするのでいつも動き回っている忙しい人です。

ただ、ひとたび問題が起こると自分を責めたり、考えすぎて悩んでしまったりすることもありそうです。心に余裕を持つために、ホッと一息ついて自分をいたわる時間を日頃から大切にすると良いでしょう。

天庫星と鳳閣星

おおらかな人柄で純粋な子どものような部分を持つ人でしょう。自分を飾ることなく、自然体で誰とでも公平に接することができます。

この星の組み合わせを持つと、伝統ある古いものへの興味が出てきます。歴史、考古学などの学問や、骨董品などの芸術品収集、また古来より伝わる占術などにもひかれるでしょう。多趣味な人ではありますが、的を絞ってひとつのことを集中的に探究することが成果を得るための秘訣です。

天庫星と石門星

バランス感覚に優れた芯の強い人でしょう。一本気な天庫星と統率力が特徴の石門星が組み合わさると、外柔内剛なリーダータイプとなります。穏やかな印象ながらも胸の内では熱い闘志を燃やし、目標の達成を目指してどんどん突き進むタフな精神力が魅力です。

この星の人は高い協調性を兼ね備えているので集団の中で良好な人間関係を保てます。ただし孤独にも強く単独行動が苦にならないため、ひとりで先走って進み過ぎることもありそうです。勇み足にならないように行動することで、周囲とさらに円満な関係が築けるでしょう。

天庫星と司禄星

真面目で細やかな気配りが魅力のしっかり者です。大きな冒険することを好まない、地に足がついた安定志向の守備型。管理能力が高く仕切りも上手なので、この人に任せれば安心!と周囲から信頼されるタイプでしょう。

お金、信用、知識、人間関係など、なんでもコツコツと蓄えることに才能があります。地道に積み重ねたものがやがて大きな財産となり、豊かな人生を送れる運気の持ち主です。

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