算命学

玉堂星(ぎょくどうせい)の性格や特徴・恋愛・結婚・適職

約2300年前の中国の戦国時代に賢者・鬼谷子(きこくし)が確立した「算命学」。生年月日から導き出された星を9つのマスから成る「命式」という表に当てはめることで、その人の持つ運命や運勢を占えます。

命式は、その人の本質的・内面的な性格を表わす「陰占(いんせん)」、その結果として表に現れてくる性格を表わす「陽占(ようせん)」から成り、陽占の命式は「人体図」と呼ばれています。

今回は、陽占の人体図の「胸」にあたる中央の部分に玉堂星(ぎょくどうせい)がある人の性格や特徴、運勢について詳しくご紹介していきます。ぜひ、最後までチェックしてみてくださいね!

玉堂星(ぎょくどうせい)の性格や特徴

肉親愛が強く、親に従順・子煩悩

玉堂星の人は礼儀正しく、親や上司など自分より目上の人を尊重し円満な関係を築いていきます。やや理屈っぽいところもあり、時には意見することもありますが、基本的には目上の人には従順です。特に親の言うことは素直に聞き、親世代の古風な考え方にもすんなり順応できるでしょう。

肉親愛が強いので、親だけでなく自分の子どもに対しても遺憾なく母性を発揮します。玉堂星は「母性の星」と言われていていて、玉堂星の人の性格は男性であっても女性的な愛情を注ぐ傾向が強いです。常に自分のことより子どもを優先させ、深い愛情で子育てにいそしみます。

ただ、肉親愛が強い分、他人に対してはなかなか心を開かない面があります。一旦仲良くなれば良い関係を築けますが、それには少し時間がかかるかもしれません。

物静かで論理的

玉堂星は「習得本能の星」ですから、この星を持つ人は勉強家です。いつも物静かに本を読んでいるようなイメージですね。おっとりおとなしいタイプの人が多いですが、知識豊富なので話すと結構饒舌で楽しい一面も見せてくれます。

頭の中の引き出しがキチンと整理されているので、論理的に物事を分析することに長けています。物知りで理屈っぽい故、頭でっかちな面もありますが、玉堂星の人になにか質問すると的確にわかりやすく答えてくれるでしょう。

ちょっとした豆知識などにも詳しく、一緒に話しているとこちらも賢くなったような気持ちにさせられますよ!

誰からも頼られるリーダーに

理知的な玉堂星の人は物事を冷静かつ客観的に判断できる能力を持っています。万事控えめですが、その時々の状況を見据えて的確な判断を下すことができる能力はリーダーの資質として欠かせないファクターです。

元々の性格は優しく穏やかですから、上に立っても部下を見下してワンマンになるようなことはありません。部下を信頼して任せるところは任せ、いざという時は自分が責任を持って矢面に立つような頼もしさを兼ね備えています。

また、玉堂星の人は目上の人を敬いますから、リーダーとなっても先人の知恵や教えからたくさんのことを学び、自分の采配に活かします。そんなところが、上からも下からも絶大な支持を得られる理由なのでしょう。

知的好奇心が旺盛!

「習得本能の星」らしく、知的好奇心にかけては右に出る者はいないと言っても過言ではない玉堂星。同じく習得本能の星である龍高星が体験学習型であるのに対し、玉堂星の知的好奇心は書物などから論理的に学問を習得することに向かいます。

昔からの伝統文化や古典文学、歴史などに関心を示し、それらをコツコツ学んで知識を深めていくことを好む、いわゆる学者タイプですね。

旺盛な知的好奇心で気になったことはとことん追求していきますから、学生時代は周りから「博士」なんてアダ名をつけられることもありそうです。実際にその道で大学院まで進んでホンモノの博士になってしまう人もいるでしょう。

聞き上手だが、理想が先行することも

玉堂星の知的好奇心は探究心の表われでもあります。学問以外でも何か気になることがあれば常に探究していこうとします。周りの誰かが困っていれば喜んで相談に乗り、親身になって一緒に解決策を考えていきますよ。

たとえば、自分の子どもが泣いていれば、優しく寄り添ってじっくりと話を聞いてあげるでしょう。また、友人や部下からの相談なら、その悩みの原因と解消方法をロジカルに分析し解決へと導いていきます。聞き上手ですから相手の人も安心して本心を吐露できるに違いありません。

ただ、玉堂星の人が持つ知識や考え方は時として机上の空論のような理想論になってしまうことも。特に自分の実体験が少ない恋愛相談などには、ファンタジーな持論を展開して、逆に相談してきた相手にいろいろ突っ込まれるかもしれません。

玉堂星(ぎょくどうせい)の恋愛傾向

玉堂星の人は考え方が保守的です。恋愛に対してもしっかりとした理想を持っていますので、ルックスや肩書き的なスペックだけで相手に惹かれる可能性は低めです。自分と同じような価値観を持ち、関心の高い分野や趣味が同じような人とお付き合いするとピタッと気が合い、とても良い関係が築けるでしょう。

男性であれば、家庭的な女性に惹かれます。リーダーシップを発揮しながら常にお相手のことを大切に考え、温かく包み込んでいくでしょう。

女性は、男性以上にルックスよりも「価値観の一致」を交際相手に求める傾向にあります。いくらイケメンエリートでもチャラチャラ軽い人はおことわり。地に足がついた、真面目で学者肌の男性となら話も合って上手くいきやすいでしょう。

デートは美術館巡りやリバイバル映画の鑑賞など、イマドキのカップルにしては若干地味な感じになるかもしれませんね。しかし人の趣味が一致していれば帰りがけにお茶をしながら感想を言い合うのも楽しく、結婚も視野に入れた落ち着いたお付き合いができそうです。

玉堂星(ぎょくどうせい)の結婚運・結婚後の傾向

玉堂星の人は結婚観も堅実で、どちらかといえば消極的。適齢期になっても自ら積極的に婚活にいそしむようなことはしなさそうですね。幼馴染みや友人など、信頼のおける身近な人からの紹介で価値観の合う人とお付き合いするのが結婚への近道です。穏やかに愛を育み、結婚後も会話の多い仲良し夫婦になれるでしょう。

肉親愛の強い玉堂星ですから、結婚後も親族のそばに住みたがる傾向があります。転勤族であったり職場が実家から遠かったりと物理的に近所に住めない場合でも、お盆や正月の帰省はマストでしょう。お互いの実家が離れていると、どちらの実家を優先させるかでひと揉めあるかもしれませんね。

お互いの育った環境が似ていてどちらの親族にもスッと溶け込めるような結婚だと、嫁姑問題などとも無縁なワイワイ賑やかな親戚付き合いを楽しめるでしょう。

玉堂星(ぎょくどうせい)の仕事・適職

古いものに造詣の深い玉堂星ですから、その専門知識を活かして考古学者・国文学者・歴史学者など、自分の好きなことをそのまま仕事にするのが一番の適職と言えるでしょう。玉堂星の特徴である習得本能や知的好奇心も満たされ、やりがいを持って突き進んでいけそうです。

玉堂星の人は頭の回転が速く、状況を見極めながら先を見通す能力に優れています。人を育て引っ張っていけるリーダー資質も持ち合わせていますから、学校や塾の先生になると、生徒思いで教え方の上手い人気教師になれるでしょう。教育コンサルタントなども適職の一つですよ。

また、親思いで自分の親の影響を色濃く受ける性格ですから、尊敬する親御さんと同じ職業に就くのも良い選択かもしれません。実家が自営業ならそれを継ぐという選択肢もアリですね。

陽占・人体図に玉堂星が入った時の傾向

頭:北に玉堂星が入った時

人体図の頭:北は、自分より目上の人である親や上司との関係を表わします。この位置に玉堂星がある人は、特に親との関係が良好です。なにかあれば愛情深い両親に気軽に相談し的確な助言を受けられるので、自然と物知りで賢い人になります。また、目上の人との付き合い方を心得ていますから、上司からも可愛がられ上手に世渡りしていけるでしょう。

右手:西に玉堂星が入った時

人体図の右手:西は、家庭や配偶者との関係を表わします。西に玉堂星がある人は、伝統や品性を重んじます。ともすれば堅苦しいと思われてしまうような古風な性格ですから、結婚には慎重で、結婚相手に対しても品格ある言動や礼儀正しさを求めます。同じような古風な感性を持つ人と結婚することで堅実で落ち着いた穏やかな家庭を築くことができるでしょう。

左手:東に玉堂星が入った時

人体図の左手:東は兄弟姉妹や友人との関係、社会での立ち位置を表わします。東に玉堂星がある人は幼少期から学業成績が良く論理的思考もできるので、大人になって仕事で成功しやすい人が多い傾向にあります。一説では「国のリーダーの東の星が玉堂星だと国が安定する」と言われているとか。ちなみに、安倍晋三前首相は正に東に玉堂性の人なんですよ!

腹:南に玉堂星が入った時

人体図の腹:南は子どもや部下など自分より目下の人との関係、自分が子どもの頃の育ちを表わします。この位置に玉堂性がある人はとても勉強家で、子どもに対しても教育熱心です。人に物事を教えるのが上手ですから、子どもが勉強でつまづいていれば丁寧に教えてあげるでしょう。仕事でも部下の使い方が上手いので、誰からも慕われる上司になりますよ。

陽占・人体図に玉堂星が2つ存在している時

人体図に玉堂星が2つあると、同じ「習得本能の星」である龍高星の性質に近くなってきます。歴史好きで過去から学び伝統を重んじるタイプの玉堂星と反対に、龍高星は新しいことを習得するために貪欲に冒険していきたいタイプ。この性質が入ることで現実的・実践的なことにも強くなり、行動力が出てきますよ。

一方で、玉堂星らしい古風な考え方のまま行動的に突き進んでいこうとすることもありますから、その場合は周囲の人と意見が合わずに苦労してしまうかもしれません。何事も柔軟性を持っていけるよう意識していけるといいですね。

陽占・人体図に玉堂星が3つ存在している時

人体図に玉堂星が3つあると、玉堂星の性質がより強く出てきます。穏やかな人ではあるのですが、より古風で融通の利かない性質になりがちです。興味のあることに対しては自分の世界に入り込み独りよがりになりやすいので、周りから「自分勝手な人」という印象を持たれてしまうかもしれません。

ただ、元々おっとりしていて目上の人に対して甘え上手なところもあるためか、ピンチの時には周りから助けてもらえる運の良さがありますよ。

玉堂星と他の十大主星が陽占・人体図にあった時の影響

人体図の中にある十大主星は、それぞれのエネルギーが相互に影響して作用を及ぼし合っています。玉堂星と他の星との影響について知ることで、命式をより深く理解することができます。

ここでは、玉堂星と他の星との影響について表にまとめてありますので、人体図の命式と照らし合わせながら確認してみてくださいね。

牽牛星(けんぎゅうせい) 牽牛星と玉堂星が組み合わさると、チャレンジ精神が身につき行動力が高まります。古典的なものをより深く探求していくのことを好む玉堂星の性質が冒険心に変化しますが、万事慎重な牽牛星の影響で無謀な大冒険には至らないでしょう。
禄存星(ろくぞんせい) 父星の禄存星と母星の玉堂星。この二つが人体図に存在するということは両親が揃っているということ。温かく平和な家庭で、玉堂星の温厚な母性愛が遺憾なく発揮できます。学問や芸術を愛し、日々穏やかに過ごしていけるでしょう。
調舒星(ちょうじょせい) 古風で常識的な玉堂星に自由人で反骨精神の強い調舒星が組み合わさることで、保守的な守りの玉堂星の性質も反骨精神を持ち合わせるようになります。精神面での葛藤が激しく、現実への不満が多くなるかもしれません。
貫索星(かんさくせい) 習得本能の玉堂星と守備本能の貫索星の組み合わせです。玉堂星の知恵を駆使することによって貫索星の頑固な守備力に柔軟性が生まれますから、自分の意思を上手にコントロールできる芯の強さを身につけた人になるでしょう。
車騎星(しゃきせい) 知性の玉堂星と行動力の車騎星が組み合わさることにより、文武両道でバランスのよい人格になります。自分本位なところがなくなり誰からも好かれやすくなるでしょう。真面目そうに見えて、実は案外、茶目っ気がありますよ。
鳳閣星(ほうかくせい) 理性的で落ち着いたな玉堂星に対して、鳳閣星は「子どもの星」と言われるほどアクティブな自由人。この二つの星が組み合わさると、普段は穏やかで論理的なのに、時として自分の考え方に合わない事柄に対しては感情的でせっかちな人になってしまうことがあるでしょう。
龍高星(りゅうこうせい) どちらも習得本能の星ですが、受け身の玉堂星に対して龍高星は行動的。この二つの星が組み合わさると、心と行動に葛藤が生まれます。知的で賢くはあるものの、龍高星の性質が強く出るため人と合わせにくくなり、単独でクリエイティブな才能を発揮する方向へ進むでしょう。
石門星(せきもんせい) 上下関係を上手に構築できる玉堂星と、フレンドリーながら上下関係には少々疎く目上の人にもフランクな石門星の組み合わせです。玉堂星が石門星を補うので、穏やかで優しく、上からも下からも好かれるリーダー気質になるでしょう。
司禄星(しろくせい) 知的で古風なことに造詣が深い玉堂星と現実を見極める力に長けた司禄星が組み合わさることで、玉堂星の持つ知恵を現実社会で活かせるようになりますよ。想像力も豊かになり、かつ温故知新の精神で斬新なアイデアが浮かぶかもしれません。
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