算命学

石門星(せきもんせい)の性格や特徴・恋愛・結婚・適職

算命学は約2300年前の中国の戦国時代に、時の賢者・鬼谷子(きこくし)が確立した占いです。算命学では生年月日から導き出された星を9つのマスから成る「命式」という表に当てはめることで、その人の持つ運命や運勢を占います。

命式は、その人の本質的・内面的な性格を表わす「陰占(いんせん)」、その結果として表に現れてくる性格を表わす「陽占(ようせん)」から成り、陽占の命式は「人体図」と呼ばれています。

今回は、陽占の人体図の「胸」にあたる中央の部分に石門星(せきもんせい)がある人の性格や特徴、運勢について詳しくご紹介していきます。ご自分の人体図の胸に石門星を持つ方もそれ以外の方も、ぜひ覗いてみてくださいね。

石門星(せきもんせい)の性格や特徴

外柔内剛なリーダータイプ

石門星は協調性に長け、集団の平和を守る「守備本能の星」です。同じ守備本能の星である貫索星が自分の心の平和を守りたい個人主義なのとは対称的に、横の繋がりをとても大切にします。

友人や仲間など横の世界では柔軟に付き合えるので、たとえ苦手な相手に対してでもそんなことは全く顔に出さずに笑顔で接することができます。そんな石門星の人は、周りに頼れる仲間が多く上手に世渡りしていけますから、順調に出世してリーダーへと上り詰めていくでしょう。

実際に、石門星は政治家や実業家に多い星と言われていて、元首相の安倍晋三氏やパナソニック創設者の松下幸之助氏、楽天の三木谷浩史社長など蒼々たる面々が石門星を持っているんですよ。

ただ、石門星の人は外で如才ない分、心を許せる身内には頑固でワガママな内面も覗かせてしまうかもしれません。所謂「外柔内剛」な性格なんですね。

対等意識が強く上下関係に疎い

誰に対してもフレンドリーな石門星ですが、対等意識が強いため、自分より上の立場の人と自分の立場をわきまえた関係を築くのは苦手です。先輩や上司に向かっても当たり前のように友だち感覚で敬語を使わずに話してしまったり、理不尽な上下関係には真っ向から異を唱えてしまったりすることもあるでしょう。

ですから、同僚や後輩からは好かれ頼られますが、年功序列の上下関係を気にする先輩や上司からはナマイキな存在と目をつけられてしまうかもしれません。細かい上下関係など気にせずに、やる気や実力、成果などで判断してくれるフランクな上司に恵まれれば、のびのびと実力を発揮できるでしょう。

人付き合いは上手いが八方美人な一面も

人付き合いが上手く、イイ意味で「人ったらし」なのが石門星の人です。横の空気を読むのが得意で集団の中にいることを心地よいと思える性質ですから、いつも周りの仲間とワイワイ楽しく過ごせるでしょう。

逆に、一人にされると寂しくて落ち着かないので、つい、あちこちに自分の居場所を作りがちです。どんなグループにいても自分をそこの雰囲気に柔軟に適応させることができるのが石門星の長所と言えるでしょう。

ですが、あまりにいろいろなグループに首を突っ込むと、八方美人な人と思われて警戒され、すべてが上辺だけの付き合いになってしまうかもしれません。「ただの友だちならたくさんいるけれど親友はいないかも……」とならないように、本当に気が合う友だちとの繋がりは特別に大切にしていきたいですね。

人と人の架け橋になりやすい

社交的な石門星の人は、その顔の広さから自然と人と人との架け橋になることが多いでしょう。仕事で知り合った知人を上司に引き合わせて新しい取引をまとめることに尽力したり、プライベートで友だちの恋の仲介をしたり、あちこちから頼りにされ大忙しです。

人から頼られ感謝されることは、ご縁を大切にする石門星の人にとって至上の喜びです。そのことで周りから自分自身に対する評価も上がり、昇進や栄転にも繋がっていきますから一石二鳥ですね。

交友関係は広く浅くなりがちですが、社交性と協調性が抜群な石門星の人は組織のバランサーとして必要とされて絶対的な立場を築いていくでしょう。

人の意見に耳を傾けすぎて優柔不断になることも

人望の厚さゆえ、リーダーに推薦されることも多い石門星の人ですが、リーダーになってもワンマンではなく誰の意見にも対等に耳を傾けます。自分に耳ざわりの良い意見だけではなく、敢えて厳しい意見も聞き、意見は意見として真摯に受け入れるでしょう。

日頃から誰とでもフランクに付き合っている石門星の人だからこそ、厳しい意見や部下からの意見から得るもの大きさを知っているからです。とは言え、時には多くの意見に耳を傾けすぎて自分の考えがまとまらなくなり、優柔不断になってしまうこともあるかもしれません。

人を見る目はある石門星ですから、そんな時は、信頼できる上司やビジネスパートナーの意見を最優先に取り入れてみると上手くいくことが多いですよ。

石門星(せきもんせい)の恋愛傾向

男女問わず友だちが多い石門星の人は、異性に対してもフレンドリーです。ちょっとおとなしくて異性とかかわるのが苦手そうな人にも笑顔で話しかけ、自然と仲間に引き入れてしまうような不思議な魅力があります。

みんなで楽しく過ごすのがなにより楽しみな石門星ですから、恋愛でも友だちの延長のような関係を好みます。みんながワイワイ楽しそうにしている時に、それを横目にラブラブ全開で二人の世界に浸るようなことは性に合いません。

石門星の男性は、自分と同じような明るく社交性がある明るい女性が好みです。そのような女性とは気が合いますから、自然とお互いに恋愛感情を抱いていくでしょう。

石門星の女性も、明るくて楽しい男性に惹かれやすいです。友だち感覚で楽しくおしゃべりしながら徐々にプライベートな話もするようになり愛情を深めていくでしょう。

どちらも意外と照れ屋さんなので、友だち以上恋人未満の期間が長くなってしまいそうですが、お互いに言いたいことをポンポン言い合え、ケンカするほど仲がいい明るいカップルになりますよ。

石門星(せきもんせい)の結婚運・結婚後の傾向

石門星の人は、自分と似たような性格の人と「気の置けない異性の友だち」という関係から恋人としてのお付き合い、そして結婚へと段階を踏んで二人の愛情を深めていくタイプが多く、楽しいことも悲しいことも共有できる人と結ばれやすい傾向にあります。

結婚後は家族を第一に考え、家庭内の空気を明るく保てるように、夫婦仲良く力を合わせて努力していくでしょう。亭主関白でもかかあ天下でもない、二人の関係がフラットな素敵な夫婦になりますよ。

縦の序列は気にしない石門星ですから、子どもが生まれても過保護にはならず、子ども本人の自主性を大事にして対等な人間同士としての関係を作っていくでしょう。そんな心の広い親を子どもも尊敬し、良い親子関係を築いていけるはずです。

石門星(せきもんせい)の仕事・適職

協調性がありコミュニケーション能力抜群の石門星の人は、その長所を活かした仕事が適職です。上下関係にこだわらず周囲の意見を素直に聞く耳を持っていますし、どんな人に対してもスッと相手の懐に入っていけますから、人と接することの多い仕事がよいでしょう。

営業職のように自ら人脈を開拓していく仕事も合っていますが、石門星の人は管理職向きです。出世して管理職になると、下からの意見もきちんと吸い上げながら上手に采配を振るっていける魅力的な上司になるでしょう。最初に述べたように政治家や経営者として成功する人も多いですよ。

また、今の時代、実際に面と向かって直接会わなくても世界中の人とオンラインで交流していけますから、石門星の人なら世界を股に掛けて活躍していけるに違いありません。

陽占・人体図に石門星が入った時の傾向

頭:北に石門星が入った時

人体図の頭:北は、自分より目上の人である親や上司との関係を表わします。北に石門星がある人は目上の人やライバルをも味方に引き入れまとめ上げてしまうような、人ったらしな魅力と統率力を兼ね備えています。年を重ねるごとにカリスマ性が高まり、しかるべき立場で存分に実力を発揮していけますよ。とても華やかで目立つ人になるでしょう。

右手:西に石門星が入った時

人体図の右手:西は、家庭や配偶者との関係を表わします。この位置に石門星があると、より平等意識・対等意識が強い人になります。結婚しても対等な夫婦関係を築こうとしますから、同じ考え方を持っているパートナーとなら、お互いになんでも話せて助け合える仲良し夫婦になるでしょう。子どものことも尊重し、なにかあれば家族全員で力を合わせて乗り越えていこうとするでしょう。

左手:東に石門星が入った時

人体図の左手:東は兄弟姉妹や友人との関係、社会での立ち位置を表わします。この位置に石門星がある人は「社交性が高く顔が広い」という石門星らしさが特に輝きます。積極的に交友関係を広げて豊かな人脈を築いていきますから、その人脈が仕事に繋がりやすいでしょう。人当たりが良くライバルとも仲良く打ち解けられますので、いつの間にか一緒に協力して仕事をする間柄になるかもしれません。

腹:南に石門星が入った時

人体図の腹:南は子どもや部下など自分より目下の人との関係、自分が子どもの頃の育ちを表わします。南に石門星がある人はとてもざっくばらんな性格です。誰とでもフレンドリーな会話ができますから、周囲に親しまれる楽しい関係作りができるでしょう。ただ、他の位置にこの星がある人と違って、自分の子どもに対しては過保護になる傾向があります。子どもとも腹を割った会話を持つよう心掛けるとよいでしょう。

陽占・人体図に石門星が2つ存在している時

人体図に石門星が2つ存在している人は、同じく守備本能の星である貫索星の性質も持ち合わせています。貫索星は石門星とは正反対の、個人主義で自我が強い頑固な星。

ですから石門星を2つ持つ人は、集団に属しつつも自分の考えを優先し、単独行動をとってしまうようなところがあります。

時には周りから「付き合いにくい人」と思われてしまうこともあるかもしれません。ただ、このタイプの人は自分の置かれている状態はしっかり把握していますから、単なる自己中心的な人にはなりにくいでしょう。

リーダー的な役割を任されると、雑音に流されずに自分の意志で集団の利益のために働ける頼れるリーダーになりますよ。

陽占・人体図に石門星が3つ存在している時

人体図に石門星が3つ存在している人は、かなり頑固で信念がぶれません。石門星が2つの人よりも、さらに貫索星の個人主義な性質が色濃く出てきますので、交友関係も狭くなりがちです。

決して人当たりが悪いわけではないのですが、広く浅く誰とでも仲良くなるのではなく、本当に気の合う仲間とだけ交流を深めていくでしょう。自分の揺るぎない信念や頑固さはあまり表には出しませんが、心の中では他人に対して厳しい目を向けるようになるかもしれません。

物事への執着心も強くなりますから、場合によっては周りの意見を受け入れられずに孤立してしまう可能性も……。そんな時は、心の許せる仲間に相談すると助け船を出してもらえるでしょう。人情に厚い面もあるので、仲間の窮地には見返りを求めることなく手助けします。

石門星と他の十大主星が陽占・人体図にあった時の影響

人体図の中にある十大主星は、それぞれのエネルギーが相互に影響して作用を及ぼし合っています。石門星と他の星との影響について知ることで、命式をより深く理解できるようになりますよ。

ここでは、石門星と他の星との影響について表にまとめてありますので、人体図の命式と照らし合わせながら確認してみてくださいね。

牽牛星(けんぎゅうせい) 牽牛星も石門星も組織の中における人間関係を大事にします。牽牛星はプライドが高く攻撃本能の星ですが、フレンドリーで守備本能の石門星と組み合わさることで、争いを好まず衝突をさけるような性質にシフトしていくでしょう。
玉堂星(ぎょくどうせい) 上下関係を上手に構築できる玉堂星と、フレンドリーながら上下関係には少々疎く目上の人にもフランクな石門星の組み合わせです。玉堂星が石門星を補うので、穏やかで優しく、上からも下からも好かれるリーダー気質になるでしょう。
禄存星(ろくぞんせい) 協調性に長け組織の中で円満な人間関係を構築していける石門星と誰にでも人当たりが良い禄存星が組み合わさることで、グルーブでの作業が得意になるでしょう。また、禄存星の回転財の星らしさも発揮され、経済面でも成功しやすくなります。
調舒星(ちょうじょせい) 孤独で寂しがり屋の調舒星に、横の繋がりや協調性を大切にする石門星が組み合わさることで、孤独感が薄まり包容力が加わります。ただ、調舒星の負けず嫌いな性質は健在なので、調舒星の性質が強く出ると自尊心が強くなるでしょう。
貫索星(かんさくせい) どちらも守備本能の星でありながら、単独行動を好む貫索星に対して石門星は協調性に長け世渡り上手。この二つが組み合わさると生き方に柔軟性が出て、貫索星らしいマイペースさが流行に敏感な性質に傾き、逆に「まずは動いてみる」タイプの石門星らしさには計画性が出てくるでしょう。
車騎星(しゃきせい) 目上の人にも臆せずフレンドリーな石門星と、いつでもアクティブな車騎星。この組み合わせがある人はリーダーになり得る資質を持っています。忙しくあちこち飛び回るような仕事中心の人生になりやすいでしょう。
鳳閣星(ほうかくせい) 集団生活に必要な柔軟性や協調性を持つ石門星とおおらかながら少し引っ込み思案な鳳閣星の組み合わせです。何事にも慎重な鳳閣星らしさを、まとめ上手な石門星の性質がフォローするので、ここぞという時の決断力がある人になるでしょう。
龍高星(りゅうこうせい) 集団の中での協調性に長け世渡り上手な石門星の性質が、龍高星の個人主義的な部分を補います。それにより社交性が増し、柔軟に物事を捉えられる性質になります。龍高星の持つ創造性や芸術センスが高まり、その分野で成功を収めやすくなるでしょう。
司禄星(しろくせい) 社交性抜群で華やかな石門星と堅実で用心深い司禄星が組み合わさると、何をするにも心の中で葛藤が生まれて、自分がどうしたいのかを見極めるまでに時間がかかってしまいそう。じっくり時間を掛ければ大きく成長できる大器晩成型ですから、焦らずにいきましょう!
RELATED POST