天恍星はまだ大人になり切れない、かといって子どもでもないという思春期を表す星です。ライフサイクルでとらえると十代後半の若くみずみずしい時期に例えられ、この星の持ち主は華やかな魅力を備えています。
思春期のティーンエイジャーのように常に何かを求め迷いながら模索し続けているのが天恍星の特性です。青春時代にはつきものの心の葛藤を抱えてしまう場面が多くなるでしょう。
ですが、この心の葛藤こそが天恍星の持ち主をさらに輝かせる魅力となるのです。
元来とても華やかな魅力をもつ星ですから、葛藤する自分の心の殻を破ることで人生を切り拓いていくことが運命づけられています。
天恍星(てんこうせい)男女別の総合運
天恍星は無邪気な子どもでもなければ落ち着いた大人でもない、ゆらぎの星です。十二大従星のなかでは思春期にあたる星なので、夢や冒険を求め、人生を模索するような生き方をしやすくなるでしょう。
天恍星を持つ人はさなぎから蝶になり羽ばたく日を夢見て、さまざまなことに興味を持ち、試行錯誤を繰り返しながら成長し、成功するタイプです。現状を打破するために周囲に反抗したり、親元や故郷を離れて一匹狼のように生きたりすることもあるかもしれません。このように人生を自らの力で切り開いていくことが喜びとなり、天恍星の持ち主のあるべき姿とも言えます。
活躍の場を海外に求めるなど自由で好奇心を満たしてくれる環境に身を置くことを望むので、どんどん行動してチャレンジすることは吉となります。
また、異性をひきつける不思議な艶っぽさを兼ね備えているのがこの天恍星。別名「モテ星」とも呼ばれています。
天恍星を持つ男性は、型にはまらない自由人といったところでしょう。人一倍強い好奇心からすぐに行動することが多く、じっとしていられないタイプです。
場の空気を読んだり周囲と折り合いをつけたりすることは得意ではありません。このため一匹狼のような道を歩みやすいでしょう。そしてこの個性的な部分が、本人が意識せずとも異性にモテる魅力となっています。
天恍星を持つ女性は、華やかで目立つことが好きな性質の持ち主です。天恍星は人気を呼ぶ星でもあるので、周囲から引き立てられ自然と異性からの人気も高くなるでしょう。
また天恍星の本質である新しいものへの好奇心や自由への憧れから、活躍の場を広く世界へ求めることもあります。保守的で古風な生き方では息苦しくなるので、自分の感性に従った斬新な行動で運命を切り開くことが吉となるでしょう。
【初年期】左肩に天恍星(てんこうせい)が入る時
初年期に天恍星がある人は、悩み多き時代ながらも青春を謳歌できる運命です。ティーンエイジャーの星が青春時代を表す初年期に入るということは、その星の通りにスムーズに生きやすくなるというわけです。
ただし、独立心と冒険心が旺盛な天恍星の持ち主は、早く親元を離れて自立したい、海外など広い世界へ飛び出していきたいなど望むかもしれませんね。この希望が満たされなかった場合は心の葛藤や不満が渦巻きそうです。
また、初年期に天恍星が入る人は子どもであっても言動が大人びた印象を与えることが多いのも特徴のひとつです。
【中年期】左足に天恍星(てんこうせい)が入る時
夢をかなえるのに大忙しの充実した中年期を迎えることができるでしょう。社会に縛られることなくできる限り自由なライフスタイルを築こうとします。
天恍星の持つ「新しい世界を旅したい」という希望が叶う可能性が高くなるのがこの時期です。長期の海外出張や旅行、または生活の拠点を海外に移すことも考えられますよ。
仕事はオンとオフがはっきりしたものが吉でしょう。オフには一人で自由な時間を可能な限り楽しめるような働き方が天恍星にとっては特に大事なのです。
海外と縁がある仕事や新しい分野を開拓していく事業に携わるとさらに良いでしょう。天恍星が本来持つあふれる好奇心や、自由に動き回る放浪性も満たすことができます。
結婚についても、自由度が高くなくては窮屈に感じてしまうでしょう。日々の生活に追われるような結婚ではこの星の人は辛くなります。常に新しいものにチャレンジしたり、生活の場やスタイルの変化を一緒に楽しめたりするような好奇心旺盛の人をパートナーに選ぶと良いでしょう。
【晩年期】右足に天恍星(てんこうせい)が入る時
とても明るく華やかな晩年となるでしょう。晩年期に入る天恍星は、年齢を重ねても肉体的・精神的ともに若々しく、アクティブな毎日を過ごせることを表します。
柔軟な感性で若い世代の人たちからも慕われ、良き友人、良き理解者としてたくさんの友人に囲まれるはず。
天恍星の特徴である好奇心や冒険心を失うことなく色々なことにチャレンジし続けます。趣味も広く持っているので、心豊かに晩年を過ごし楽しむことができるでしょう。
2つ以上天恍星(てんこうせい)が人体図に入る時
天恍星を2つ以上持つ人は静かにしていても華やかな存在感がある人です。惚れっぽいところがありますが、もともと「モテ星」の色気ある天恍星を複数もっているので周りもこの人を放っておかないはず。恋多き人生となるでしょう。
また、海外と縁の強いこの星が複数あるので、もともと外国や見知らぬ世界へ飛び出していくエネルギーにあふれています。外国への移住や恋のための駆け落ちなどドラマティックな人生を経験することもありそうです。
十大主星との組み合わせ
天恍星と牽牛星
好奇心旺盛な天恍星と、真面目で物事をきっちりこなす牽牛性が組み合わさると、あらゆることに手を出す器用な人になります。
一通りのことはなんでもそつなくこなせてしまうタイプですが、浅く広くチャレンジして終わりにすることが多いでしょう。これと思ったひとつのことを長続きさせて極めていくと成功への道が開けます。
天恍星と玉堂星
礼儀正しく常識をわきまえた人です。大輪のバラというよりは純白の百合のように、清楚で上品な印象を周りに与えるタイプでしょう。静かに人を魅きつける魅力の持ち主です。
いくつになっても知識欲が旺盛で、勉強を続けていく人生となります。アートや芸能の世界に触れて学びを深めていくと、晩年にその知識やセンスが活かされるでしょう。
天恍星と調舒星
華やかな天恍星と表現力たっぷりの調舒星が組み合わさると、遊びにかけては天才的。ゲーム、スポーツ、レジャー、どんな遊びにもチャレンジして楽しむタイプです。
性格は明るくおおらかで周囲にも好かれる人でしょう。独特のセンスの良さがあるので、そこに魅力を感じてファンになる人も多そう。人生を楽しむことにかけてはお手の物というのがこの組み合わせの人です。
天恍星と石門星
好奇心いっぱいの天恍星と社交性が高い石門星の組み合わせは、常に広い世界に出たいと思うタイプです。束縛を嫌うので、自由な環境の中で人生を楽しむのが良いでしょう。
ただし、自由になりすぎるとどっちつかずになり迷いも多くなりがち。粘り強さも兼ね備えているので、地道にかつ堅実にひとつの物事に取り組むことで成功への道がひらけます。
天恍星と司禄星
華やかな天恍星と家庭的な司禄星の組み合わせを持つ人は、いつまでも若々しい魅力を保てるでしょう。性格は温厚で平和主義、そして安定志向型です。
上手にリスクを回避しながら人生を創造する力を持っています。あらゆる物事での地道な積み重ねが自らの大きな財産となるでしょう。異性にもて、男女問わずに「玉の輿」に乗れる可能性があるのがこの組み合わせの人です。