花言葉

オダマキの花言葉や由来|色別(赤色・白色・ピンク色・黄色・青色)の意味から怖い意味まで丸わかり

オダマキの花の特徴や名前の由来

オダマキを漢字で書くと苧環(おだまき)。苧環とはもともと機織りで使うものです。花名はこの花の形が麻糸や苧を巻く苧環に似ていることからつけられたようですね。オダマキにはたくさんの品種があり、まっすぐに伸びた茎に、紫、赤、白、ピンクなどの花が咲きます。一重咲きや八重咲が人気です。

オダマキの花言葉の意味とその由来とは?

≪オダマキの花言葉≫貞節

むかし。その美貌で名をはせた静御前は、最愛の恋人、源義経と引き裂かれてしまいます。二人を引き裂いたのは義経の兄にして敵の源頼朝。その憎い男の前で彼女は、オダマキことよせて遠く離れた義経を恋い慕う歌を、臆することなく吟じました。義経に操を捧げ、節を曲げることなかった女の姿は人の心を打ったといいます。恋人の面影を映したオダマキ。花言葉は「貞節」です。

≪オダマキの花言葉≫恋しい思い

源義経の恋人で有名な、静御前の歌った歌が由来です。静御前は九州への逃亡中に義経とはぐれてしまい、義経の命を狙う頼朝の前で、舞を踊ることになります。そのときに歌った歌に「しずやしず しづのおだまき」から始まる古今集の和歌を引用します。「静、静」と呼ぶ義経を恋しく思う気持ちを込めたのでした。

≪オダマキの花言葉≫贈り物

オダマキの花はとてもきれいで、大切なあの人に、とプレゼントしたくなることもあるでしょう。花自体を送ることには問題はありませんが、実は花言葉があまりよいものではないのです。オダマキの花言葉は「愚か」という良くないものがついています。ですのでプレゼントする場合は花言葉は関係ない意を伝えるようにしたほうが良いかもしれません。

≪オダマキの怖い花言葉≫不実

美しい色と形状を持っているオダマキは、園芸種として人気が高い花ですが、花言葉はネガティブなものとポジティブなものが両方存在しているのをご存知ですか。ネガティブな花言葉の一つが不実というものです。シェイクスピア劇のハムレットにも登場し、不実の象徴として使われています。

≪オダマキの花言葉≫失恋

オダマキの花は、中が空洞の糸巻きのようになっています。恋愛に例えるならば、糸を受け入れるための糸巻き(女)があろうとも、巻くべき糸(男)がここにない。そんな虚しさを表すような形状から、「失恋」という花言葉が生まれたのでしょう。

≪オダマキの花言葉≫愚行

花言葉というと、一般的には良い意味を持つことが多いように思いますが、オダマキの花言葉として「愚行」というものがあります。文字通りの意味では「愚かな行為」ということになりますね。どうしてこのようなことになったかというと、このオダマキの花の形状が、ヨーロッパの道化芝居に登場する娘さんが持つ杯の形に似ていたことに由来するそうです。

≪色別≫紫色のオダマキの花言葉

ヨーロッパでは昔、ライオンがオダマキの葉を食べることから、ライオンソウという名で呼ばれていました。そのため、この植物にはとても力があると信じられており、両手に葉っぱをこすりつけると勇気が出ると言われていました。そのことから「勝利への決意」という花言葉が生まれたとされています。しかし、オダマキは全草に毒のある植物です。葉や茎の汁で皮膚炎などを起こす恐れがあるので、直接手を触れないようにしましょう。ちなみにライオンも肉食動物のため、実際にはオダマキを食べたりはしません。なぜそう思われていたのかは不明だそうです。

≪色別≫赤色のオダマキの花言葉

オダマキはキンポウゲ科の多年草で、花が下向きに咲く変わった形をしています。オダマキには、紫、白、赤など、色の種類がありますが、赤色のオダマキには、「心配して震えている」という少し気になる花言葉があります。これは、ヨーロッパに広まる「赤いオダマキは”捨てられた恋人”の象徴」という説に由来しているようです。オペラやシェイクスピア作品などには、妻を他の男に寝取られてしまうことについて「角を生やす」と表現する場面が出てきます。このことと関連して、角が生えたようなオダマキの花の形と、怒った顔の様な赤色からは、不倫された人物が連想されると言い伝えられています。しかし、不倫を疑う時というのは、真っ赤になるほど怒っている一方で、愛する人の心は戻ってくるのか、自分に悪いところがあったのかと、底知れぬ不安を隠しているもの。「心配して震えている」という赤色のオダマキの花言葉は、そのような内情をピッタリと表した花言葉と言えるでしょう。

≪色別≫白色のオダマキの花言葉

白いオダマキの花言葉は「あの方が気がかり」。可憐なこの花は「しずやしず しずのおだまき くりかえし 昔を今になすよしもがな」とも詠まれています。引き裂かれた恋人、源義経との幸せな過去を思い、今の彼を案じた絶世の美女、静御前が歌い上げたものです。兄頼朝に疎んじられ不遇の運命を辿った義経に、命がけで愛を誓った静御前。穢れなき白いオダマキは悲しくも美しい恋物語をそっと語り掛けているのです。

≪色別≫ピンク・黄・青色のオダマキの花言葉

オダマキは、ピンク、黄、青など幅広い色があります。ポジティブな意味をもつ花言葉と、ネガティブな意味のものとありますが、色別の花言葉はないようです。古くから、オダマキの花の特徴的な形が、花言葉の意味に変換されてきました。

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