もくじ
杏の花の特徴や名前の由来
杏(アンズ)の花は、白やピンクのかわいらしい小ぶりな花で、その姿は桜の花ととてもよく似ています。桜よりも、一足早く咲き、その花の様子は桜よりも花びらが少し大きく、開き具合が控えめで、柔らかい印象です。杏の名前の由来は、漢字の成り立ちをみると分かりやすく、「木」に実である「口」がついているように見えることから、「杏」という名前になったといわれています。
杏の花言葉の意味とその由来とは?
≪杏の花言葉≫熱烈な恋
杏の花は、まだまだ肌寒さを感じる季節に咲きます。可愛らしい見た目とは裏腹に、強さを秘めているかのようです。凍えながらでもじっと耐えて、待ち人が来るのを待つ、健気で一途な女性のように感じられることから、「熱烈な恋」という花言葉が付いたのでしょう。
≪杏の花言葉≫立身出世
杏の花は、乙女のような愛らしさと、寒さの中で咲く強さも兼ね備え、古き日本における、男性の三歩後ろを歩き、家庭を支えるような女性のイメージです。そんな女性のサポートがあってこそ、男性の「立身出世」が成り立つ、そんな情景が浮かびます。
≪杏の花言葉≫乙女のはにかみ
3月~4月に開花して春の訪れを感じさせてくれる「杏(あんず)」はバラ科のサクラ属で、いくつかある花言葉の一つには「乙女のはにかみ・恥じらい」という可愛らしい言葉もあります。桜よりも前の時期にほんのりとしたピンク色の花を咲かせる姿が控えめで、少女の恥じらう姿を連想させてくれるところからついたようですね。桜より早く咲く花としては梅と同時期なのですが、アプリコットと呼ばれて人気がある実に比べて、目立つ色でもなくひっそりと咲く花の方も見てみたいですね。
≪杏の花言葉≫春の到来
甘酸っぱい、可愛らしい実をつける杏の木は、サクラやウメとおなじなかま。「春の到来」という花言葉の通りに、満開の杏の花は春そのものを体現しているといえるでしょう。豊かな実りを約束する芽吹きと満開の春のおとずれをことぼぐ花言葉です。
≪杏の花言葉≫人徳
杏の花言葉は「人徳」です。杏は昔から薬用として使用されてきました。種の中にある部位を乾燥させることで風邪に効く漢方になります。そういった薬としての役割から人のためになるというイメージになったようです。人の役に立てるように、と願いをこめて名づけとしても人気が高いです。
≪杏の花言葉≫学業成就
古代中国の思想家、孔子。彼は杏の木の生えたところで教えを説いたともいわれ、このことから学問を修める学び舎のことを杏壇(きょうだん)と言うようになりました。「学問成就」という花言葉の由来はここにあります。杏の花が咲く春には、新たな学びをスタートする人も多いことでしょう。杏はそんな人たちを応援する花でもあるのです。
≪杏の怖い花言葉≫臆病な愛
寒さに強い杏は、青森県や長野県で栽培されています。桜に似た花を咲かせるその花言葉は、「臆病な愛」。その由来はまったく不明ですが、恋する女性の不安や、相手を気にして怖くなってしまうような想いがあらわれた、美しい花言葉ですね。
≪杏の花言葉≫両性具有
杏の花言葉のひとつである「両性具有」とは、男性と女性の性質を両方兼ね備えた存在のことを指します。あまり目にすることのない変わった花言葉ですが、杏がみずからの花粉で自家受粉し実をつけることから、両性具有の象徴とされているそうです。
≪色別≫ピンク・白色の杏の花言葉
杏(あんず)というよりアプリコットと言われる方が最近多いこの花。色違いの花言葉はありません。「臆病な愛・乙女の恥じらい・早すぎた恋」で、色別を気にせずにすみます。「疑惑」という花言葉もあるのですが、それは「花」ではなく「実」に対してのみの言葉ですので、覚えておきましょう。