もくじ
ケシの花の特徴や名前の由来
ケシは、しわくちゃの薄い紙のような大振りの花びらが印象的な花です。風に揺れる様は野の花として風情があり、中でもアイスランドポピーは園芸や切り花で親しまれています。また、ケシの実はお菓子やパンに飾りつけ焼いたりと、身近に利用されています。一方でアヘンの材料として知られており、日本では特に厳しく栽培が取り締まられています。栽培していい種類とダメな種類があるので、しっかり見分ける必要があります。ケシは漢字で芥子ですが、もとは「カラシナの実」という意味でした。ごく小さいもののたとえに使われるカラシナの実は、よりわかりやすいケシ粒に置き換わっていったという説があります。
ケシの花言葉の意味とその由来とは?
ケシの花言葉は「慰め」、「怠惰」、「無気力」です。由来は、ケシの実の作用です。ケシの実を傷つけると出てくる汁には鎮静・鎮痛作用があり、大昔から薬として利用されていました。しかし習慣性があり、麻薬「阿片(アヘン)」として濫用すると廃人化する問題もありました。「慰め」にもなるが、人を「怠惰」で「無気力」にもする、ということですね。
≪ケシの花言葉≫無気力
ケシには「無気力」という花言葉があります。古代、ケシの絞り汁を、パン粥の中にいれて、睡眠薬にしていたこともあったそう。また、ケシと言えば、阿片などの成分を含む品種もあり、それらを口にした作用を想像すると、「無気力」といった言葉がつくのも納得ですね。
≪色別≫赤色のケシの花言葉
赤色のケシの花言葉は「慰め」です。由来は、ギリシア神話に登場する豊穣の神デメテルがケシの花を摘んで自らの心を慰めたという逸話によるもの。ケシの実を原料とするモルヒネは、医療現場で鎮痛剤として痛みを和らげるのに用いられています。
≪色別≫黄色のケシの花言葉
「富」という花言葉を持つ、黄色のケシ。風水でも、「金運の色」とされる黄色ですが、風水が流行り始めた、その昔、綺麗な黄色のケシを金運が上がるとされる方角に飾ったそうですよ。また、西洋の世界でも「wealth(富)」の意味を持っているのですが、そのポジティブな色味が裕福なイメージを連想させるかもしれませんね。
≪色別≫白色のケシの花言葉
白いケシの花には「忘却」「眠り」という花言葉があります。大きな花びらで優雅に咲くケシの花ですが、白いケシの花はどこかミステリアスな雰囲気を持っています。実はケシの花からとれる液体には、催眠を促す効果があると言われていました。その昔は眠れるようにお粥に混ぜて子供に飲ませていたとの歴史もあるほどで、そこからこの花言葉が生まれました。
≪ケシの怖い花言葉≫無関心
ケシの花言葉には「無関心」があります。花言葉にしては珍しいニュアンスですが、これはもとはケシの名の由来になったカラシの花言葉でした。無関心な者を相手に話すときはたとえ話がよいとキリストが考え、一粒のカラシ種を話に使ったのが花言葉の由来だという説があります。マスタードになるカラシの種はごく小さい粒で、キリスト教ではよくたとえ話に使われました。仏教でも使われますが、小さい種ならケシのほうが多くの人にわかりやすいので、ケシの種の話に置き換わっていったのです。
≪ケシの花言葉≫陽気で優しい
ケシについている「陽気で優しい」という花言葉の由来は、その可愛らしく咲く花の姿から。オレンジや黄色、白や鮮やかな赤、花びらの内側に斑点がある種類など、目にも鮮やかで、陽気な気持ちにさせられますよね。咲き開いた花はまん丸で、角がなく、そのフォルムに優しさを感じるのでしょう。明るく優しい人へ、花言葉を添えて贈るのにも良さそうですね。