天馳星は「天を馳ける」という名の通り、忙しく動き回る活動の意味を持つ星です。ライフサイクルでとらえると肉体での命が終わって魂となり、天(宇宙)を駆け回る彼岸期。「来世の星」とも呼ばれます。
この星は無限の自由を手に入れて思う存分駆け回り、新しい生命へ向かうエネルギーを示す「動」の星です。個性を一言で表すなら、じっとしていられない多忙な人。行動的で瞬発力もあり、並外れた動きのスピードは天下一品です。変革に強く、人生を楽しく歩む達人とも言えるでしょう。
もくじ
天馳星(てんそうせい)男女別の総合運
天馳星は肉体を離れた後、何の制限もなく自由自在に宇宙を駆け巡る星。この星の持ち主は、とにかく一か所にとどまってじっとしていられない性分です。忙しいことがパワーの源であり、また、暇なく動き回って活動することが人生のベースとなります。
天馳星はあの世にいる星なので、この星の持ち主は現実世界のことにはあまり頓着がありません。性格は純粋で無欲。人のために尽くすことも得意で少しお人好しな部分があるでしょう。
そして普通は思いつかないような奇抜なアイデアや行動をすることもしばしばありそうです。天馳星の持ち主は勘も鋭く、現実離れした不思議な魅力があふれる人でしょう。
男性の場合、普段はお調子者的な部分を見せていたとしても、いざとなるとしっかり動いてパワフルに行動できる人です。
さっぱりした性格なので誰とでも明るく爽やかな関係を築くことができて、リーダー的な存在もこなせるでしょう。大人になってもどこか少年のような茶目っ気ある魅力を兼ね備えています。
女性の場合は、好奇心旺盛でいろいろな世界を見てみたいとあちこち動き回る人です。自分のこと、他人のことにかかわらずピンときたら首を突っ込みたくなるタイプ。人のために役立つことも大好きでしょう。
スケジュール帳には周りの人が驚くほどぎっしり予定を入れてしまうこともありそうです。楽しいことが大好きで元気な可愛い人という印象を与えるタイプでしょう。
【初年期】左肩に天馳星(てんそうせい)が入る時
初年期にあの世の星である天馳星がある場合、心ここにあらずというようにいつもあれこれ想像したり動き回ったりしている元気な子どもになります。じっと座って落ち着いているのが苦手だったかもしれません。
時には突拍子もないことを思いついて行動してしまうやんちゃさもあり、子どもらしい幼少期を過ごします。ユニークな発想でいつも好奇心旺盛。学生時代は勉強、遊び、恋愛にも忙しく、変化に富んで楽しい青春時代を過ごしたでしょう。
【中年期】左足に天馳星(てんそうせい)が入る時
中年期に天馳星があると、一度この時期に大きな運命の波が押し寄せることがあります。家庭、仕事などの具体的な問題か、またはいつも精神的に安らげないなどの心の問題で魂の強さを試される時期があるでしょう。
しかし心配は全くいりません。この試練を乗り越えた先には必ず幸運期がやってきます。もし困難に直面したら、決して焦って短気な行動を起こさないことが重要です。
今は運気が大きく上昇するための助走として一度下降している時期なのだと自分に言い聞かせ、平常心を大切に。土壇場と逆境で見事なパワーを発揮するのが天馳星の特性なので、この時期の試練は必ず乗り越えることができて、後に自らの糧となるでしょう。
仕事は、忙しさが天分の天馳星なので、日々パワフルにてきぱきと職務をこなしていくでしょう。多忙であればあるほど実力を発揮するタイプです。じっくり腰を据えてやる長期的な仕事より、動きが激しく変化に富んだ仕事に適性があります。物事を同時進行する能力も長けているので、一度に複数のタスクをこなすことや副業を持つことにも向いているでしょう。
瞬発力と行動のスピードが抜群に良いところが魅力。ですが、その一方で周囲をかえり見ず先走って前進してしまうことがありそうです。少し周りと歩調を合わせる時間を意識的に持つことでさらに仕事が上手く回るでしょう。
結婚後は元気で活発で明るい家庭を築けるでしょう。ただしここでも多忙の星の特性が出て、なにかとあわただしい毎日になりそうです。また、ゆったりとした家族のペースに合わせることなく、スピード重視であれこれと単独行動してしまうこともあるでしょう。
頼まれたことは何でもやってしまう天馳星ですが、他人のために尽くすのはある程度線引きして家庭を大切に。たまには家族とのんびり過ごす時間を楽しむ日を意識して取り入れると順調で平穏な家庭生活が保てるでしょう。
【晩年期】右足に天馳星(てんそうせい)が入る時
天馳星は晩年期になっても自らを忙しくして動き回ることで心が安定します。体が元気に動いて気力にあふれている間は、いつも仕事や家庭のために慌ただしく働いたり、また世のため人のためにも尽くしたりして暇なくバタバタと動くことになるでしょう。
しかし、この多忙な時期を超えると年齢とともにとても穏やかな老後の生活を送ることになります。もともと無欲で純粋な人柄ですから、世の雑事に惑わされることなく悠然とした幸せな晩年を過ごせるでしょう。
2つ以上天馳星(てんそうせい)が人体図に入る時
天馳星が複数ある場合は、成功の有無に関係なくひたすらアクセク働く忙しい人になります。金運と健康運がシーソの動きをすることが多く、裕福な時はあまり体調が良くなく、逆にお金にゆとりがない時は健康となる運気です。
いずれにしても無欲でお金に執着がない人であり、実際にそれほど困ることもなく暮らせるため、財産に固執する必要はありません。体を大切にしながら心を楽しませるようなワクワクすることを存分に楽しむことが幸運の鍵となるでしょう。
十大主星との組み合わせ
天馳星と禄存星
忙しく動き回るのが好きな天馳星に、見返りを求めず周囲のために働く禄存星の組み合わせです。このため家庭、仕事、お付き合いや奉仕活動などを含めてとてもあわただしく過ごす日々になるでしょう。
女性の場合、もともとは家庭の主婦として良い星の組み合わせですが、仕事を持っても上手く両立できるでしょう。男性は中年期に入ってから仕事や私生活が安定してきます。
天馳星と車騎星
スピーディーな行動力が天分で、忙しさが日々のエネルギー源となる星同士の組み合わせです。パワフルで瞬発力がある活動的な人になるでしょう。
正義感が強くやや短気なところがあるので、その部分が出過ぎないように注意が必要です。基本的には純粋な性格で明朗快活。さっぱりとしたさわやかなタイプで、周囲の人に好かれるでしょう。
天馳星と龍高星
自由自在に駆け回る天馳星と外国と縁がある龍高星の組み合わせです。世界的なフィールドで人生を楽しむ可能性を持っています。
この組み合わせの人は生まれた故郷に落ち着くより、新しい世界に出て冒険することを好む傾向があります。ずっと保守的に生活を送ることにはフラストレーションを覚えるでしょう。失敗をものともせずチャレンジできる、自由でスリリングな環境に身を置くほうが満足感を得られます。