算命学

禄存星(ろくぞんせい)の性格や特徴・恋愛・結婚・適職

算命学は、生年月日を基に導き出された星を9つのマスから成る「命式」という表に当てはめることで、その人の持つ運命や運勢を知ることができる占いです。約2300年前の中国の戦国時代、鬼谷子(きこくし)という賢者によって確立されました。

命式は、その人の本質的・内面的な性格を表わす「陰占(いんせん)」、その結果として表に現れてくる性格を表わす「陽占(ようせん)」から成り、陽占の命式は「人体図」と呼ばれています。

今回は、陽占の人体図の「胸」にあたる中央の部分に禄存星(ろくぞんせい)がある人の性格や特徴、運勢について詳しくご紹介していきます。ご自分の人体図の胸に禄存星を持つ方もそれ以外の方も、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

禄存星(ろくぞんせい)の性格や特徴

注目されると頑張れる!

禄存星は「引力本能の星」で、周りから注目されればされるほど張り切って頑張れる性格をしています。周りから自分を認めてもらえることで大きな満足感を得られるでしょう。ですが禄存星の人はただ単に目立ちたいのではなく、生まれながらに人を惹きつけてしまう魅力を持っているんですよ。

ボランティア精神も旺盛で、周りに困っている人や自分を頼ってくる人がいれば損得や駆け引きなしに積極的に力になろうとするでしょう。

何事も健気に頑張る姿は誰からも好意的に見られやすく、人のために頑張ることで禄存星の人自身も心が満たされるはず。益々生き生きと禄存星らしさを発揮していけるので一石二鳥です。

義理人情に厚い熱血漢

禄存星の人はとてもお人好し。義理人情に厚く相手のためなら手助けも厭わないという、イイ意味での「人間臭さ」も持ち合わせています。自分が人から受けた恩に感謝することを忘れず、その恩義に報いるためなら我が身を顧みず恩返しをしようとするでしょう。

禄存星は「奉仕の星」とも言われています。世話好きで誰に対しても分け隔てなく奉仕の心を持って接していけますから、感謝されることも多いですね。常に周囲にアンテナを張って自分を高めるための陰の努力も怠りません。

ただ、時には熱心になり過ぎるあまり状況を大局的に見ることができなくなってしまうことも……。せっかくの善意が空回りして周りから煙たがられたら本末転倒ですから、単なる余計なお節介と思われない「程度」を見極められるかが肝心ですね。

安定志向でおおらか

禄存星の人は安定志向です。誰に対してもおおらかに優しく接し、安定した人間関係を築こうと努力します。人から喜んでもらうことが大好きで純粋に人とのかかわりを大切にしますから、老若男女を問わず誰とでも気さくに打ち解けることができるでしょう。

一旦仲良くなるとその友情や愛情が長続きするよう気を配っていくため、相手からの信頼度も抜群ですよ。相談を持ちかけられることもめずらしくありません。

しかしながら、そんなお人好しな性格が災いして、悪意のある人間からいいように利用され、騙されてしまうこともあるかもしれません。おおらかな禄存星の人は「来る者は拒まず」なところがありますから、あまり人を疑わず誰でも気軽に受け入れがち。おだてられれば嬉しくなって、つい言われるがままにお金を出してしまったりしますから、その点は要注意です!

お金の出入りが激しい回転財の星

禄存星は「引力本能の星」「奉仕の星」であると同時に「回転財の星」でもあります。お金に関しては、同じ引力本能の星・司禄星が貯蓄型であるのと反対に禄存星は消費型。お金を使って経済をどんどん回していくことが大好きです。資産運用で大きなお金を動かすのも得意ですよ。

禄存星の人にはダイナミックにお金を動かし「生きたお金」を生み出す才能があります。大きく使っても大きく入ってくることが多いです。

お金の出入りが激しいのでなかなか貯まりませんが、さりとて、さほど困ることもありません。生まれながらにしてお金の使い方にセンスがあるのですね!

愛情表現豊かで献身的

禄存星の引力本能は人にもお金にも発揮されます。特に人を惹きつける魅力はバツグンで、お金とともに自然と様々な人を引き寄せます。良いご縁に恵まれやすいですが、運気が悪い時は良からぬ悪縁を引き寄せてしまうので用心が必要ですよ。

実は寂しがり屋の一面もあるので、人から好かれたい・愛されたいという欲求も強いですね。意中のお相手に対しては飛びっきり愛情表現豊かに献身的に尽くしますし、回転財の星らしく気前よくお金も使っていくでしょう。

お相手に貢ぐような使い方のみならず、お相手から良く見られたいという欲求のもと自己投資としてファッションや美容、習い事などにも積極的にお金を使います。お相手のために自分を磨き高めることも、禄存星の人の愛情表現の一つなのですね。

禄存星(ろくぞんせい)の恋愛傾向

優しく面倒見の良い禄存星の人は異性に対する接し方も上手です。さりげない気配りを忘れず誰にでも分け隔てなく親切にしますから好感度はピカイチ。そんな禄存星らしさは恋愛でも存分に発揮されるでしょう。

禄存星の人は、恋愛をすればお相手に対していつでも愛情表現豊かに接し、とても大切にするでしょう。ただ、自分自身が愛されたいという欲求も強いので、お相手にも同じだけの愛情表現を求めます。お相手がシャイで口下手な人だとお互いに噛み合わず心が離れてしまうかもしれません。

禄存星の男性は、育った環境や性格が自分とは真逆の人や自分を頼りにしてくれる女性に弱い傾向にあります。自分主導でお相手を自分色に染めたいタイプですから、お付き合いするなら素直で甘えん坊な年下の人と相性が良さそうですね。

女性の場合は経済力のある男性に惹かれやすく、お相手からちやほやされたいという願望が潜んでいます。ですが単に理想が高いだけでなく、そんな高スペックの男性に見合うだけの女性になるべく自分磨きも怠りません。理想のお相手をゲットした暁には高スペック同士の素敵なカップルになるでしょう。

禄存星(ろくぞんせい)の結婚運・結婚後の傾向

禄存星の人は、おしなべて愛情深く面倒見が良いです。元々、好きな人に対してはどんなお願いでも聞いてあげたい、やってあげたいと思う世話焼きタイプですから、結婚すればパートナーを愛し、おおらかに包んでいくでしょう。

逆に、お相手がしっかり自立した勝気な人だと自分らしさが発揮できずモヤモヤしてしまうかもしれません。そんな禄存星の人ですから、結婚相手には自分のことを頼って甘えてくれる人がぴったりです。本人が長男・長女でパートナーが末っ子という組み合わせだとベストでしょう。

結婚後は決して亭主関白やかかあ天下にはなりませんが、家庭での主導権はさりげなく自分が握ります。パートナーからなにかお願いされるたびに「もうっ!しょうがないなぁ」と言いながらホイホイやってあげることに楽しさや充実感を覚える幸せな結婚生活を送るでしょう。子煩悩になり、仕事が用事が終わればすぐに帰宅して一緒に過ごしたがりそうです。

禄存星(ろくぞんせい)の仕事・適職

禄存星は「引力本能の星」「奉仕の星」、そして「回転財の星」ですから、なんと言っても、お金を引き寄せ回していく才能に長けています。銀行や証券会社などで融資や投資の担当をすると、持って生まれた能力を最大限に活かすことができるでしょう。

また禄存星の人は温かい心を持ち、他人のために全力で尽くすことを至上の喜びと感じます。人の役に立ち、相手から感謝されることで自身の心も満たされますから、悩みを抱えた人の気持ちにとことん寄り添い問題解決に導いていくカウンセラーも適職の一つですよ。

そして常に「見られること」を意識しているため、流行をイチ早くキャッチしたり、人に「合う」ファッションを見極めたりするセンスにも優れています。美容師やメイクアップアーティストになれば、それぞれのお客様好みの素敵なヘアスタイルやメイクを提案することができるでしょう。

陽占・人体図に禄存星が入った時の傾向

頭:北に禄存星が入った時

人体図の頭:北は、自分より目上の人である親や上司との関係を表わします。この位置に禄存星がある人はお人好しで包容力があります。自分自身が包容力のある優しい両親に育てられていたり人望の厚い上司に恵まれたりしたため、無意識のうちにその教えを受け継いでいるのでしょう。ただ、時としてその親切心がお節介と取られてしまうこともあります。何事においても相手の気持ちを見極めることが大切です。

右手:西に禄存星が入った時

人体図の右手:西は、家庭や配偶者との関係を表わします。この位置に禄存星がある人は好きな人から求められることに弱く、大好きなお相手には無償の愛でとことん尽くしていきます。それだけにお相手から冷たくされたり自分の存在を認めてもらえなかったりすると深く傷つき、一気に気持ちが冷めてしまうでしょう。一旦冷めると元には戻らず、次の対象を見つけてそちらへ去っていきます。

左手:東に禄存星が入った時

人体図の左手:東は兄弟姉妹や友人との関係、社会での立ち位置を表わします。禄存星の人は誰にでも親切で友好的ですが、この位置に禄存星がある人は特に異性に対して優しくモテやすい傾向にあります。どんな異性とでも至って円満な人間関係を築き好かれるのですが、時としてその八方美人さが勘違いされ修羅場に発展してしまう可能性もなきにしもあらず。罪作りな優しさに自分ではなかなか気づけないのが難点ですね。

腹:南に禄存星が入った時

人体図の腹:南は子どもや部下など自分より目下の人との関係、自分が子どもの頃の育ちを表わします。この位置に禄存星がくると、感受性が鋭く同情心が人一倍強い人になります。博愛精神に満ち、特に自分の子どもには惜しみない愛情を注ぐでしょう。ただ、行き過ぎると単なる子離れできない親になってしまうので要注意。子どもが反抗期に入る頃にはその愛情をペットや植物など別のものにも向けるとバランスが取れ、素敵な親子関係を構築することができるでしょう。

陽占・人体図に禄存星が2つ存在している時

禄存星は人やお金を引き寄せ上手に回して信用や財産を築いていく性質の星です。そんな禄存星が人体図に2つあると、元々の禄存星の性質に、同じ引力本能の星である司禄星の性質と守備本能の貫索星の性質がプラスされます。

頑固でマイペースな貫索星の性質が入ることによって多少頑固になりますが、基本的には禄存星の性質が表に出ます。真面目でコツコツお金や信用を貯えていく司禄星の性質も入ることで、頑固ながら物事に対して一つ一つ着実に進むことができる落ち着きも兼ね備えた人になるでしょう。

陽占・人体図に禄存星が3つ存在している時

人体図に禄存星が3つ存在すると、お人好しで親切心が強く、特に、好きな相手には徹底的に尽くすという禄存星らしさがふんだんに表に出てきます。人を惹きつける魅力も健在ですが、その分、自己顕示欲も強くなりますね。

司禄星の堅実な性質も入るため、何事にも用心深くなりハタから見て「扱いにくい人」と思われるかもしれません。自分を慕ってくれる部下に対しては優しく接するものの、上司の言うことに素直に従わなくなるような頑固な一面も覗かせるでしょう。

禄存星と他の十大主星が陽占・人体図にあった時の影響

人体図の中にある十大主星は、それぞれのエネルギーが相互に影響して作用を及ぼし合っています。ここでは、禄存星と他の星との影響について表にまとめてありますので、人体図の命式と照らし合わせながら確認してみてくださいね。禄存星と他の星との影響について知ることで、命式をより深く理解できるようになりますよ。

牽牛星(けんぎゅうせい) 愛情溢れお金を動かすのが得意な禄存星に、真面目で堅実な牽牛星が影響を及ぼすことで、組織の中で用心深く上手にお金を回すことができるようになります。より品格が加わり落ち着いた人生を過ごすことができるでしょう。
玉堂星(ぎょくどうせい) 禄存星は父性の星、玉堂星は母性の星です。この二つが人体図に存在するということは両親が揃っているということ。温かく平和な家庭で、玉堂星の温厚な母性愛が遺憾なく発揮されますが、禄存星らしい男性的な強さは少し弱まり、より温厚になるでしょう。
調舒星(ちょうじょせい) ストイックで個人主義の調舒星の性質と誰にでもフレンドリーで博愛精神に満ちた禄存星の性質が合わさることにより、個人の意見も持ちつつ人への配慮や気配りができる人になるでしょう。組織の中で自分の才能を上手に開花させられるようになりますよ。
貫索星(かんさくせい) 人との繋がりを大事にする禄存星ですが、人に対して頑なな守備本能の星・貫索星と組み合わさり貫索星の性質が強く出ると、我が強い人になります。逆に、禄存星の性質が強く出れば優しくおおらかな人になるでしょう。
車騎星(しゃきせい) 優しく愛情溢れる禄存星に攻撃性の星・車騎星が合わさることで、競争心が高まりやすくなります。禄存星の奉仕の心のもとには車騎星の他人に対する攻撃性も弱まりますが、その攻撃性を禄存星の回転財に活かすと強気の投資で成功するかもしれません。
鳳閣星(ほうかくせい) 優しく面倒見の良い禄存星と明るくアクティブな鳳閣星。人を説得する力に長け、喧嘩の仲裁に入って争いごとを解決に導く力にも優れています。誰からも好かれ頼られる人となる理想の組み合わせです。
龍高星(りゅうこうせい) 愛情とボランティア精神に溢れる禄存星と行動的な探究心に溢れる龍高星。気立てが良くお人好しな性質ですが、目の前にピンチな人がいれば意欲的に助けていく行動力も兼ね備え、外科医に向いている組み合わせと言われています。
石門星(せきもんせい) 協調性に長け組織の中で円満な人間関係を構築していける石門星と誰にでも人当たりが良い禄存星が組み合わさることで、グルーブでの作業が得意になるでしょう。また、禄存星の回転財の星らしさも発揮され、経済面でも成功しやすくなりますよ。
司禄星(しろくせい) 回転財の禄存星と貯蓄型の司禄星。正反対の性質を持つ引力本能の星です。どちらも現実に強い分、先見の明には少々欠けますがすが、この二つが組み合わさるとそれぞれの長所を活かせるので財運が高くなります。また、人を惹きつける魅力があるせいか、男性は女難の兆しがありますからご用心を……。
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