震為雷(しんいらい)の解説|卦辞の読み解き方
「震」とは地震のこと。百里を揺るがすような恐ろしい出来事が起こるという意味です。ただ、そのために大変驚かされますが、過ぎ去ってしまえば特に実害はありません。
また、このような出来事があれば不安がないよう今後に備えます。そうすると、再び地震が起きたとしても心配はありません。災い転じて福となすとは正にこのことですね。
厄介事の気配を感じたときには自分が巻き込まれる前に準備をし、何があっても安心できるようにしておくべきという卦です。
震為雷(しんいらい)の意味|大象の解説
雷を表す二つの卦から出来ており、そのために驚くべき出来事が何度もあるとします。しかし、だからこそ急なトラブルにも対応できるようになるのです。心が揺さぶらようなことがあっても、「不足の事態への対応力が養われる」と考えられれば吉運を得られるでしょう。
なお、取り越し苦労やぬか喜びが増えるという旨も暗示しています。何か嬉しい出来事があっても変に舞い上がらない方が良いですね。そして、上手い話には裏があったり、逆に中身がなかったりしますので要注意です。
精神的にはややつらい状況になりますが、常日頃から自分を磨いて努力をしていれば大事なものを失うことはありません。
ちなみに「音」にまつわる卦ですので、滅多なことは言わないようにしましょう。例えば冗談だったとしても、変に周りを驚かし収拾がつかなくなる恐れがあります。
震為雷(しんいらい)の解釈|目的別の解釈
恋愛 | 嬉しい出来事も悲しい出来事も勘違いだという場合が多いです。 話し合いをこまめにしていけば、順調に進展するでしょう。 なお、以前の関係を取り戻すのには向いています。 |
片思い | 誤解のために二人の関係が揺れ動きますが、冷静に対処すれば吉。 |
復縁 | 驚くような展開の末に復縁できるでしょう。 摩擦はプラスに考えてください。 |
結婚 | すれ違いが相次ぎ話がなかなか前に進みませんが、頭を冷やして向き合えば問題なし。 なお、再婚はスムーズにいきます。 |
相手の気持ち | 大変驚いていますが、当事者への想いに変化はありません。 |
仕事 | 誤解や行き違いで業務の効率が落ちます。 わからないことがあれば面倒でも確認すること。 |
転職 | 情報に惑わされて思うように良い職場を見つけられません。 一つずつ確かめながら進めると良いでしょう。 |
運勢 | 驚くことがありますが、現状への影響はほとんどありません。 落ち着いて過ごせば吉。 |
金運 | いろいろ試したとしても実入りは少ないです。 楽して儲けようとしないこと。 |
失せ物 | 住まいから遠くで失くしてしまったため、なかなか見つかりません。 |
震為雷(しんいらい)の爻|小象の解説
初爻、二爻、上爻が正位を得ています。初爻では前に進む力が増すため吉となりますが、二爻、上爻は陰の気が強まるため注意が必要。他、三爻、四爻、五爻は不正であり、心が乱されやすくなります。心の安定が未来を切り開く鍵となるでしょう。
上爻の意味 | 身近な人がつらい目に遭います。当事者に何もないうちに今後の備えをしましょう。対人間のトラブルに注意。 |
五爻の意味 | 厄介事に取り囲まれてどうしたら良いかわからなくなります。進むことも戻ることもオススメできません。立ち止まっているのが吉。 |
四爻の意味 | 何事も中途半端のまま終わります。心配はするだけ無駄であり、期待もまた同様です。自分の力を研ぎ澄ませば事態は好転します。 |
三爻の意味 | 驚愕が限界に達し、何もできなくなってしまいます。しばらくは心のケアが大事です。気持ちを落ち着けてから現状と再び向き合ってください。 |
二爻の意味 | 驚くべき出来事が直撃します。そのために多くを失うことになりますが、嘆いても仕方ないです。致命傷にならないよう退避してください。 |
初爻の意味 | 心配事に心を揺さぶられますが、間もなく落ち着きます。何が起きているかをしっかりと確認し、きちんと対処してください。 |