易占い【27】山雷頤（さんらいい）の意味や爻を解説！

山雷頤（さんらいい）の解説｜卦辞の読み解き方

この卦は初爻と上爻が陽で、それ以外の爻は陰。この陰爻を歯として見ると、大きく口を開いている様子に見えます。つまり「頤」とは口を指し、そこから転じて養うことを意味するのです。

また「観頤自求口実」は正しいものを口にするようにという旨を述べています。偏った食生活は避けるべきでしょう。なお当事者だけではなく、誰かを育てていく場合にもよく考えなければなりません。

そして、さらにこの卦は「使う言葉にも気をつけるように」と暗示しています。

一口に「養う」といっても、そこにはたくさんの意味が含まれます。筆頭に挙げられるのはやはり食べ物にまつわる部分。贅沢なものばかり味わうのは好ましくないですが、だからといって一切断ってしまうのも考えものです。何事も適度にすべきでしょう。

次に、心の栄養である言葉についても意識した方が良いです。口は災いの元と言いますので滅多なことは言わないようにしてください。迷ったら「沈黙は金」だと思い出すようにしましょう。

そして、食事や会話は即ち人生そのものに通じます。何を己の血肉とし、どのように振る舞うのか。そんな根源的な部分を見直す機会だと山雷頤は教えてくれているのです。

なお、誰かを指導したりする場合もあることを覚えておいてください。その誰かがどんな運命を辿るかは当事者が何を与えるかにかかってきます。

恋愛	成就へと導かれやすいです。腹の底からの言葉が相手の心を掴むでしょう。二人で食事をするのも吉運を呼び込みます。
片思い	本心を口にすれば応えてもらえます。思ってもいないことを言ってはいけません。
復縁	再び良縁を結べます。相手への想いを正直に伝えましょう。
結婚	尽くしたい相手がいるのであれば吉。その人物の良いところをしっかり褒めると上手くことが運びます。
相手の気持ち	当事者と近い気持ちでいます。想いが通じやすい状態です。
仕事	人材育成に努めると良い結果へと繋がります。また、当事者が人を導く立場になりやすいです。
転職	情報に惑わされてベストな転職先を見誤りがちです。いくつかの会社の面接を受け、一番良い人に巡り会えたところを選びましょう。
運勢	物事の内容を充実させれば幸運が訪れます。見た目ではなく中身にこだわってください。
金運	余計なことを言うと出費がかさみます。お金の話はしない方が吉。
失せ物	非常に近いところにあります。失くしたと勘違いしているだけの場合も。

初爻、二爻、四爻が正位を得ています。初爻、二爻では山雷頤のマイナス面が出やすいので気をつけなければいけませんが、四爻は吉です。

三爻、五爻、上爻は不正であるものの、五爻、上爻は幸運に恵まれやすくなるでしょう。

上爻の意味	控えめに振る舞っていれば幸運が訪れるでしょう。人間関係での苦労が増えます。人の言うことは疑うのが吉。
五爻の意味	頼れる人を見つけることで心の平穏を得られます。また、力になってくれる人物がやることに口出ししてはいけません。
四爻の意味	強気に話を進めると理想の結末に至ります。相手を言いくるめてしまっても問題はありません。それだけの勢いがあります。
三爻の意味	強引な手段を取ることで幸運を遠ざけてしまいます。当事者が良心に従い、人の幸せを思って動く必要があるでしょう。
二爻の意味	当事者の力が試されてきます。きちんと行動できれば安泰ですが、要望ばかりを口にすれば信用を落とすことに。
初爻の意味	勢い余って空回りするか、緊張し過ぎて上手く喋れなくなりやすいです。冷静に自分の想いを伝えると良いでしょう。