易占い【17】沢雷随（たくらいずい）の意味や爻を解説！

沢雷随（たくらいずい）の解説｜卦辞の読み解き方

「随」とは付き従うこと。また「沢雷」とは沢の下に雷が隠れている状態です。すなわち前に出て頑張るのではなく、誰かを頼りにして自分は後ろで力を蓄えるのが良いという意味になります。

ただ、これは不本意なことではありません。自然の流れによるものですから、むしろ思った通りになるでしょう。この流れに乗ることこそが今求められています。

自分が目立たないからといって焦る必要はありません。「无咎」が示すように咎は何もないのです。

自分の意思は捨て、その場の動きに従えばそれで幸せになれるという卦です。ただし、何に従うべきかは少し考えなければなりません。

良いものの後ろをついていけば、素晴らしい未来へと行き着けるでしょう。逆に無理のあるものを嫌々聞いていれば、やがてどうにもならなくなります。

そのため人任せの楽な状況に感じられますが、そうではないのです。「本当にこのまま従っていて大丈夫だろうか？」というところは慎重に検討しなければなりません。

また、どんなに素晴らしい流れもいずれは終わりを迎えます。いつかは再び自分の足で運命の道を歩まなければならないのです。

「何についていくべきか」「いつまで従うべきなのか」というこの二つを見極められれば、理想の未来へと進めるでしょう。

恋愛	良い方向に進みやすいですが、当事者の意見はなかなか相手に伝わりません。どんな関係を望むかより、誰と一緒にいたいかを考えて動けば幸せになれるでしょう。
片思い	多少気になることがあっても流し、相手の意見を優先していれば進展します。
復縁	相手から連絡が来るようであればよりを戻せる流れになります。逆に、当事者からのアプローチは上手くいきません。
結婚	パートナーのペースに合わせていれば自然とゴールインできるでしょう。
相手の気持ち	二人でしたいことを考えています。相手の提案は素直に聞き入れると吉。
仕事	自分の意見が通りにくく、周りに従わざるを得なくなる場合が多いです。しかし反論せずに言われたままやっていれば評価は上がります。
転職	転職先に都合が良い条件を提示されがちです。本当に良い場所を見つけられれば問題ありません。
運勢	身の回りで様々なものが変化していきます。一人で何かをしようとしても上手くいかず、誰かの言うとおりにすると順調にいくでしょう。
金運	信頼できる相手からの話であれば良い結果が導かれます。
失せ物	何か別のことをしているうちに出てきます。すぐに見つからないときは一度諦めると吉。

初爻、二爻、五爻、上爻が正位を得ています。陽の気が強まる上爻・五爻は吉、陰の気が強まる二爻・上爻は不調となりやすいです。

また、残りの三爻、四爻は不正であり、中でも四爻では我を張りがちになって失敗するケースが多く注意しましょう。

上爻の意味	従うことはもうやめるべきです。これ以上は苦しいばかりですので、当事者が自由になれる選択をすると良いでしょう。
五爻の意味	良い導き手に恵まれ、幸せを感じられるでしょう。また、その導き手のために尽くせば理想の未来を実現できます。
四爻の意味	変に上を目指そうとすると、従うべき流れを見失ってしまうでしょう。現状のまま進めば大丈夫ですので、欲をかかないことが大事です。
三爻の意味	その時々で従うものをこまめに変えていけば吉となります。愚直に一つのものへついていくと良い結果にはならないでしょう。
二爻の意味	目先の利益に惑わされてしまいがちです。美味しい話があったとしても気にせず、悩んだときは今まで通りにすれば問題ないでしょう。
初爻の意味	変化の波に乗りやすいです。良い誘いも増えますから、少しでも気になるものがあればどんどんやるのが良いでしょう。