易経

易占い【16】雷地豫(らいちよ)の意味や爻を解説!

雷地豫(らいちよ)の解説|卦辞の読み解き方

「豫」とは楽しみのことを指しています。これまでの努力が報われ、喜びを感じられる瞬間が訪れるでしょう。

ただ、だからこそ気を抜いてしまうこともあるので意識しなければなりません。「利建侯行師」は戦争をするという意味ではありますが、それは気分に任せて行うものではないのです。

理性を持って状況を判断し、人々の助けを得て、その上で決断をすべきでしょう。そうすれば、成すべきことができ、みんなもまた従ってくれます。

雷地豫(らいちよ)の意味|大象の解説

喜びのあまり油断すべきではないと教えてくれる卦です。着実に成果をあげられるためついつい舞い上がってしまいがちですが、それで満足してしまっては後で困ります。

また、ここでいう「喜び」は利益をもたらすものとは限りません。その場限りの享楽に過ぎないこともあります。だからこそ、一時的に気分を盛り上げてくれる何かにうつつを抜かしていてはいけません。

この卦がなぜ「戦争をすると良い」と説くかといえば、そうなれば気を引き締めざるを得ないからです。浮き足立ってしまっているようであれば、頭を冷やすべきでしょう。

楽しみを味わうことも大事ではありますが、悦楽に溺れればこれまで積み重ねたことは揺らいでしまいます。あくまでも未来を見据えて動くべきなのです。

雷地豫(らいちよ)の解釈|目的別の解釈

恋愛 進展しているように感じますが、一時的な関係に留まりがちです。
今以上のご縁を望めますので、必ず今後を見据えて接すること。
片思い 交際前の性行為を避ければ、成就に向かいやすいです。
復縁 復縁しやすいですが、曖昧な関係のままにならないよう注意。
結婚 現状に満足しがちのため結婚の話が出にくいですが、計画を進めようとすれば問題なし。
相手の気持ち 二人の関係を楽しんでいます。
だからこそ、将来の話をすべきでしょう。
仕事 今までの頑張りが実を結びます。
そこで気を抜かず、今後に繋げるようにしましょう。
転職 表面的には順調に見えても、結果としてはイマイチになりがちです。
今は時期ではありません。
運勢 今までの努力が花開きます。
しかし、それゆえに遊び呆けやすくなるので注意。
金運 一時的に儲けても後に損をしやすいです。
賭け事は引き際をわきまえると吉。
失せ物 なかなか見つかりません。
もし身近にあったとしても気づきにくいです。

雷地豫(らいちよ)の爻|小象の解説

二爻、上爻のみが正位を得ています。これらの爻では陰の気が強まりますが、結果はややことなります。二爻では冷静さという形で現れますが、逆に上爻ではこれまでの怠慢が結果となって現れるので注意してください。

上記以外の爻は不正となりますが、四爻では強気に出ると吉に転じやすいです。他の初爻、三爻、五爻では思うように行動できなくなりがちのため気をつけましょう。

初爻の意味 楽しいことに熱中し、大事なものを見失いやすくなります。また、そのために不運な結末を辿りやすくもなるでしょう。快楽は遠ざけるようにすべきです。
五爻の意味 勢いに陰りが出てきます。ただ、その陰りに気づけないことが増えるため用心してください。不調を自覚し、改善を試みれば吉となります。
四爻の意味 非常に勢いがあります。様々な物事が嬉しい結果へと結びつくでしょう。ただ、周囲からの嫉妬も増えるので、何事も多くの人と協力してやるべきです。
三爻の意味 欲に翻弄されて正しい判断ができなくなりがちです。やりたいことがあったとしても、それが本当に実現できるものなのか考え直す必要があります。
二爻の意味 どれだけ嬉しい情報が入ってこようとも、それに翻弄されない心の強さを持てます。孤独に過ごせばなお吉となるでしょう。
初爻の意味 喜びのあまり夢見がちな言動をとりがちになります。舞い上がりそうになったときこそ、しっかりと気を引き締め直しましょう。

 

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