易経

易占い【5】水天需(すいてんじゅ)の意味や爻を解説!

水天需(すいてんじゅ)の解説|卦辞の読み解き方

水天需の「需」とは待つことを示しています。また飲食にも通ずる卦ですので、ただ耐え忍ぶというよりも美味しいものを食べながら英気を養いつつ待つのが良いという意味です。

また「有孚光亨」の「孚」とは誠実さを表します。自らを肥え太らせるのではなく、きちんと鍛えながら物事へ向き合えば思った通りの結果へと行き着けるでしょう。

さらに「利渉大川」とは大きな川を渡っても良いという意味。大事業であったとしても、上記のことを守った上で機を待てば成就することを示します。

水天需(すいてんじゅ)の意味|大象の解説

「水雷屯」と近い卦です。じっくりと待つことが求められてきますが、違いは「耐えることが苦になりにくい」という点ですね。

自らを充実させるためとはいえ飲食を楽しむ余裕がありますから、現状維持であったとしてもあまりつらい状況にはなりません。

なお「飲食」はそのまま食べ物のことと捉える場合と、何かを養うという意味として扱う場合との2パターンがあります。占う物事によって上手く解釈する必要があるでしょう。

自らの腕を磨くべしという見方もできるため、適度に休息を取りつつ心身ともに鍛えながら過ごすのがベストだといえます。

やるべきことへ取り組みながらじっくり待てれば、大きな願いも叶えられるという意味ですので焦りは禁物。良い未来が来るよう祈りながら一歩一歩進みましょう。

水天需(すいてんじゅ)の解釈|目的別の解釈

恋愛 多くのケースにおいて、急がなければ嬉しい未来に期待できます。
逆にもしすぐに結ばれたい場合には、別の相手を探した方が良いです。
片思い 思うようにいかない時期が続きますが、やがては望ましい方向へと進みます。
復縁 なかなか動きはありませんが状況は良いです。
相手からの連絡を待つのが吉。
結婚 まだ話がまとまりませんが、徐々に理想の結末へと近づきます。
相手の気持ち 内心で好意を温めていますが、まだ言動に現れません。
自分をよく磨きながら過ごせば、やがて幸運が訪れるでしょう。
仕事 今後の準備をすべきときに当たります。
すぐに結果を出そうとするのは控えた方が吉。
転職 まだ状況が良くないです。
少し待てば非常に良い場所が見つかるでしょう。
運勢 待つことで大願成就への道が開けていきます。
実力を発揮できずとも心配する必要はありません。
金運 長い目で見ることで儲けが出てきます。
現状で思うようにいかずとも大丈夫です。
失せ物 時間をおけば出てきやすくなります。
また、食事にまつわる場所で見つかる場合が多いです。

水天需(すいてんじゅ)の爻|小象の解説

二爻以外が正位を得ています。陽の気が強まりすぎる初爻・三爻・五爻では待ちの姿勢が崩れがちになるので意識した方が良いでしょう。

また、上爻は陰の気が強まりすぎるため荒れると解釈します。突然のトラブルにも対処できるよう日頃から備えをしておけば安心です。

上爻の意味 想定外の事態に発展しやすいです。つらい状況になりがちですが、それでも耐えれば道は開けていくでしょう。
五爻の意味 心身の充実に努めましょう。焦る気持ちが出たときこそ、前に進むのではなく自分自身を見直すようにすべきです。
四爻の意味 何かと向き合うときに真剣な姿勢であれば運が味方してくれます。ピンチに陥ったとしても投げ出さなければ追い風が吹くでしょう。
三爻の意味 気を抜くと足元をすくわれることになりがちです。特に何もないときほど警戒するようにしておけば心配はいりません。
二爻の意味 不穏な出来事に見舞われたとしてもどっしりと構えておくべきです。心が安定していれば吉運に恵まれるでしょう。
初爻の意味 初志貫徹の姿勢でいることが求められます。甘い誘惑や美味しい話があったとしても流されないようにしましょう。

 

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