易経

易占い【11】地天泰(ちてんたい)の意味や爻を解説!

地天泰(ちてんたい)の解説|卦辞の読み解き方

「泰」とは安泰ということであり、地と天の気が交わり和合を果たす卦です。大変良いめぐり合わせが訪れるということを示しています。

ただ、それは当事者にとってのみだということに気をつけた方が良いでしょう。というのも「小往大来」は、力ある者はますます勢いを増し、そうでない者は衰えるという意味だからです。

「吉亨」が示す通り吉運に恵まれますが、現状にあぐらをかいてはいけません。素晴らしい時期だからこそ、多くの人を思って動き今後に備えるべきです。

地天泰(ちてんたい)の意味|大象の解説

基本的に安心しても大丈夫なときによく導かれる卦です。落ち着いたタイミングですので、何をするにしてもまず問題はありません。

しかし「安定した時期が長続きしない」という意味もあるので注意が必要です。のんびりと日々を楽しむことも大事ではありますが、その中で未来への準備も怠ってはいけません。そこに気をつければ、良い運気を長続きさせられるでしょう。

また、誰かとの関係を占う場合では当事者の運気は勢いを増す一方で、相手側は衰えていくというケースが多いです。その誰かと協力関係にあるのであれば、当事者のフォローが重要となってきます。

なお、健康面についてこの卦が導かれたのであれば安泰ですが、病状について出た場合には注意が必要です。「病が根付く」という見方をしますので真逆の結果となります。

地天泰(ちてんたい)の解釈|目的別の解釈

恋愛 基本的には素晴らしい運気ですが、一方的な関係になりがちなので意識してください。
相手を楽しませる気持ちをしっかりと持てれば、今後も安心です。
片思い 表面上は暖かな関係を築きやすいですが、わがままを言い過ぎると二人の将来に響きます。
復縁 連絡をすると返事が期待できますが、それ以上の進展はなかなかありません。
結婚 二人の関係が良好であっても、相手がなかなか決断しません。
相手の気持ち 今後への迷いを募らせています。
当事者の方でしっかりと相談に乗るべきです。
仕事 将来を見据えて業務を進めていけば良い結果が出せます。
転職 途中までは順調でも、転職先の問題でもたつくことになります。
運勢 現状は良いですが、その良い状態を長続きさせる努力が求められます。
金運 短期的には良い結果ですが、長期的には徐々に不安定になりがちです。
失せ物 見つかりますが、壊れていたり一部が欠けていたりします。

地天泰(ちてんたい)の爻|小象の解説

初爻、三爻、四爻、上爻が正位を得ています。初爻、三爻では陽の気が強まるため当事者は安泰となりますが、その周りでは運気が衰えがちです。中でも特に三爻は気をつけてください。

また、四爻、上爻では陰の気が強まるため、地天泰の負の面が前面に出やすいので留意すべきです。なお、初爻から上爻へと進むにつれて、徐々に平穏が崩れるとします。

上爻の意味 大丈夫だと思っていたものが次々と不安定になります。ここで盛り返しを図るのは好ましくありません。諦めが肝心です。
五爻の意味 発展は望めません。運気に勢いがありませんから、独力のみで頑張るのはやめましょう。周りの力を上手に利用していけば吉に転じます。
四爻の意味 当事者はやや不調となり、周囲の運気が盛り返してきます。上手くいかないときには意地を張らず、誰かの手を借りましょう。
三爻の意味 好調子に陰りが見えるようになります。安心していては、やがてどうにもならない事態へと発展していきます。ここではしっかりと気を引き締めましょう。
二爻の意味 物事が順調に運びます。しかし、その一方で周りが見えなくなりやすいです。素晴らしいときだからこそ、多くの人への配慮が求められます。
初爻の意味 良いものはいっそう良くなっていきます。一方で、当事者の周囲で不穏なことがあれば、それは思わしくない方向へと動きがちです。
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