四柱推命は、東洋に古くから伝わり、高い的中率を誇るとして有名な占いです。命式にある天干(てんかん)と地支(ちし)の組み合わせでその人のクセや個性、考えかたなどがわかります。
辛丑(かのとうし)の意味は、「冷たい土の上に置かれた宝石」です。常識的で聡明、そして派手なことは好まない落ち着いた性質を表わします。
こちらでは辛丑の基本的な性格や男女別の気質、男女別の恋愛傾向、結婚運、仕事運、良い相性と悪い相性、辛丑生まれの有名人をお伝えしていきますね。
もくじ
辛丑生まれの基本的な性格・特徴
安定を求める気持ちが強い
非常に常識的な思考を持っている辛丑生まれの人は、どんなときも安定した安全・確実な道を選びます。「こうしておけば間違いない!」というハッキリとした根拠がなければ、決して行動に移しません。
どんなときも石橋を叩いて渡るため少し時間は掛かってしまいますが、確実性を求めるので失敗は少なくて済みます。そのため周囲の人たちからは「しっかりした人」「堅実な人」というイメージを持たれますよ。
そんな辛丑の人がもし大胆な決断を下したならば、必ず何か大きな後ろ盾があったり、確実にやりこなせる根拠があったりするのです。安全パイを外さない洞察力の深さと機転の利かせかたで、ものごとの王道を突き進んでいく頼もしいタイプですよ。
聡明で勉強家
辛丑の人には生まれ持った聡明さがあり、さらに研究熱心です。自分の周辺で起きているものごとをじっくりと見つめたり、考えたりしてから行動に移し、足りない面があるなら努力で補おうとする謙虚さもあります。
多くを知ろうとするのは、対策の幅を広げて失敗を防ごうとする気持ちからきていますが、それだけではなく、辛丑の人の向上心の高さにも由来しています。どんな事柄でも完璧にやりこなしたい気持ちも強いので、必然的に多くのことを学ぼうとする気持ちも高まるのです。
好き嫌いは意外と激しく、興味のないものや嫌いなものには関心を示しません。ですが、だからこそピンポイントに一つのものごとに集中できて、効率が上がるというメリットもあります。
人当たりが良く穏やか
辛丑の人は愛想もよく、誰にでも分け隔てせず穏やかに接する社交家です。周囲の人たちも辛丑の人を、付き合いやすくて一緒にいて安心できるタイプだと思っているでしょう。独特の落ち着いた雰囲気も相まって、無意識に他人に安心感を与えています。
人とのお付き合いは狭く深くしていきたいほうですが、老若男女に好かれるため知り合いは多いほうです。温和に対応するので、どんな人からも好印象を持たれやすくもありますよ。
そんな辛丑の人ですが、前述したように意外と好き嫌いの激しい面があるのです。内心では「この人ちょっと付き合い辛い人だな……」と思っている場合も。でも、そんな素振りは少しも見せずに、如才なくどんな人とでもお付き合いできるのが辛丑の人のステキなところですね。
物静かな人
辛丑生まれの人は、普段はあまりおしゃべりなほうではなく、物静かに過ごすのを好み、派手な言動を慎みます。派手に動いて人目を引きたい気持ちもほとんどなく、興が乗って人前で羽目を外すようなこともありません。
内面にはとても激しいものを抱える辛丑の人ですが、普段はそんな面を他人に一切見せないでしょう。感情を激しく表に出さず、いつも一歩引いたところから周囲を観察しています。子どものころから落ち着いた印象を周りに与えているような人です。
社会常識やマナーを第一に考える常識派ですから、突拍子もない行動で他人に迷惑を掛けたり、顰蹙を買ったりするのを嫌います。辛丑の人は品があるとよく言われますが、こうした控えめな面が人々にそう思わせるのですね。
強い自尊心がある
辛丑の人は大勢の中にいて目立つタイプではありませんが、他人に流されたり媚びたりするような人では決してありません。自分なりの生きかたの美学をきちんともっているため、行動の指針もはっきりしており、強い自尊心もしっかりと持ち合わせています。
他人から何かを言われてそこから学ぶ謙虚さもありますが、間違っていれば頑として受け入れない一本気な面も。自分というものをしっかりと持っていますから、ブレたりはしないのです。
ただ、人当たりの良さがありますから、面と向かって他人の考えを否定することもないでしょう。だからといってその人の考えに左右されるような弱さもなく、自分が正しいと思っているものごとを粛々と続けていく強かさがありますよ。
辛丑生まれの女性は「マイペースで堅実な人」
とってもマイペースな辛丑生まれの女性。他人と自分の境界線をはっきりと持った、自立した女性です。好き嫌いもはっきりしており、どんなに流行っていたとしても自分が気に入らないものは身につけたりしませんよ。
反対にまったく周囲で流行っていないものであっても、自分が気に入っていて常識の範囲内のものであれば気にせずに好んで使います。趣味に関しても自分が興味のあるものであれば、どんなジャンルにも臆せず飛び込んでいくでしょう。
確実性をもって仕事をこなしていくので、職場では頼りにされるタイプです。難しい仕事を回されたとしても、一人でコツコツとこなしていける聡明さがあります。要領もよく、どうすれば効率よく仕事を終わらせられるかをよく理解しています。
そんなふうに外ではバリバリと働く辛丑生まれの女性ですが、プライベートでは意外と思えるほどノンビリして過ごすのが好きです。オンとオフの切り替えが上手くできる人でもありますよ。
辛丑生まれの男性は「寡黙で腰の低い賢い人」
普段の辛丑生まれの男性は、あまりおしゃべりなほうではありません。寡黙なナイスガイといったところですが、それは周囲のことを観察しながら頭の中で色々と思いを巡らせているから。
「こんなことを言ったら変に思われるかな?」と考えて躊躇している間に、既にその話題が終わっていたりします。ソツのない社交術は持ち合わせているものの、控えめな性格なため軽妙な会話は少し苦手です。ならば、黙っていたほうがいいと判断して、聞き役に徹する賢明さがあります。
思いつきで動くことがない性格と寡黙で思慮深い面が合わさって、多くの人たちから厚い信頼を寄せられる人ですよ。軽薄さがなく、どのような人にも敬意を持って低姿勢で接するので、相手の年齢を問わず誰からも好かれるでしょう。
自分をしっかりと持っていますが、他人の話にもちゃんと耳を傾けられる謙虚さも持ち合わせています。そこから多くを学び、様々な場面で活かす機転もありますよ。
辛丑生まれの女性の恋愛傾向・好みのタイプ
なにごとに対しても慎重な辛丑生まれの女性は、恋愛にもかなり慎重です。如才ない社交術を身につけてはいますが、異性と深く知り合うのは少し苦手。その気になれば高いコミュニケーション能力を活かせますが、なかなか本気にならないのも辛丑生まれの女性の特徴です。
独立心が旺盛で、かつ少し面倒臭がりなところもあり、他人と暮らす煩わしさを思うと腰が引けてしまう面も。ただ、女性的な魅力もたっぷりある人なので、異性のほうが放ってはおかないでしょう。アプローチされたときに素直になれるかどうかが、チャンスをつかむためのカギですよ。
交際する相手に関しては将来的なものも視野に入れつつ、やはり慎重に選びます。結婚してからも穏やかで幸せな家庭を築けるようにと、落ち着きのある堅実な男性を望みますよ。
恋愛イコール結婚という考えも強いので、お相手さえ定まれば早く結婚したい!という願望を抱くでしょう。恋愛結婚にこだわらずに、お見合いなどの結婚を前提とした交際を求めるのが吉です。友だちに感性の合う異性を紹介してもらうのもよいでしょう。
結婚するとお相手に尽くす良妻となります。積極的に引っ張って行ってくれる、頼りがいのある男性となら申し分のない幸せな家庭が築けますよ。
辛丑生まれの男性の恋愛傾向・好みのタイプ
辛丑生まれの男性は寡黙な男らしさを漂わせていますが、かなりのロマンチストです。想いを言葉に乗せて伝えるのは苦手ですが、あの手この手を使って恋人への愛情を伝えようとしますよ。恋人にサプライズを仕掛けるのも意外と好きなほうです。
外でベタベタされるのは苦手ですから淡白なように思えますが、二人きりの時間は情熱的に甘い時間を過ごしたいと考えます。
ただ、辛丑生まれの女性と同様に、自らが好きになった人に積極的にアプローチするのは苦手。モテるタイプですから、女性のほうからアプローチされてその気になっていく……といったパターンが多いでしょう。
隠れた情熱派の辛丑の男性ですが、心の底から愛する女性ができたとしても自分一人で過ごす時間は大切にしたいと望みます。多趣味な人も多く、そういった趣味を同性と楽しんだり、自分一人で満喫したりするのが好きなのです。
ですから、恋のお相手の女性にも精神的にしっかりと自立したタイプを望みます。自分の時間を大切にしてそれを楽しめる、精神的に自立した女性がお好みなのです。また、交際しても結婚後も自らのライフスタイルを変えないので、お互いに精神的に独立していたほうがうまくいきやすいでしょう。
辛丑生まれの結婚運
男性・女性ともに慎重派な辛丑生まれの人は、結婚を決めるのにも熟考します。お相手の人となりをしっかりと見極めて「この人でなければ!」と思う人と出会うまでは、なかなか結婚しようという気持ちになれません。
結婚自体はやや遅めになる傾向にありますが、しっかりと納得してから結ばれるので、結婚後も思い描いた通りの生活を送ることができますよ。男女ともに長い間のお付き合いを経て、めでたくゴールインするケースが多いです。
真面目で堅実な人柄ですから、結婚後の生活も安泰ですよ。男性は家族のために独身のとき以上に仕事に励みますし、女性は良き家庭を作ろうと家事や子育てに力を注ぎます。
結婚してからは、夫婦の間のコミュニケーションに時間をたっぷりと割くと吉です。特に男性は、パートナーにあまり細かい注文を出し過ぎないのが夫婦円満の秘訣です。そのためにも夫婦の間の意思の疎通をきちんと図っておく必要がありますよ。
女性は頑張り過ぎずに、適度にパートナーを頼るようにしてくださいね。自分一人で色々と抱え込まず、困ったことがあれば素直にSOSを出しましょう。こまめに話し合いの機会を設けて、お互いの意思を確認し合うことで運気が高まります。家族の絆もより一層深まっていきますよ。
辛丑生まれの仕事運・適職
自分なりの信念がしっかりとあり、それを確立させるための努力を厭わない辛丑生まれの人。どのような職場でも、辛丑の人の真面目で堅実な性格は重宝されますよ。常識を重んじる性質も、確実に仕事をこなす誠実な態度も、仕事で成功するのに不可欠な要素です。
人当たりが良いうえに協調性も高いので、オフィスでの人間関係もスムーズに構築できますよ。自分から積極的に人付き合いを求めるほうではありませんが、持って生まれた社交術を発揮すれば仕事での人脈作りも捗り、より大きな発展が望めます。
勉強熱心ですから、多くの知識を必要とする士業、専門職に適性があります。弁護士や税理士、司法書士など、身につけた知識で手に入れた資格を存分に活かせる職業に向いていますよ。
また、辛丑生まれは先見の明にも恵まれた人です。時代の先を見越した卓越したセンスで、企画職でも才能を発揮できます。職種は問いませんが、美的センスにも恵まれていますからアパレル関係や美容業界でも活躍できるでしょう。
辛丑生まれの人の多くは大器晩成型です。コツコツと仕事を続けて世間から認められますが、自己アピールがうまくできるようになるともう少し早くから大成しますよ。実力は充分にあるのですから、臆せずに自己開示していきましょう。
辛丑生まれと相性の良い十干十二支
辛丑生まれの人と相性が良いのは、戊子(つちのえね)・丙申(ひのえさる)・丙子(ひのえね)・戊辰(つちのえたつ)・壬子(みずのえね)生まれの人たちです。
戊子の人には知識欲が旺盛な面があり、同じく勉強熱心で聡明な辛丑生まれの人とは意気投合しやすいでしょう。仲良くなるにつれてより一層辛丑の人を大切にしてくれますよ。
丙申の人は美的センスに恵まれた、人好きのするタイプです。どちらも鋭いセンスの持ち主で、共感できるところも多いはず。少しおっちょこちょいな性格にも愛嬌があり、辛丑の人の心を和ませ、楽しませてくれますよ。
丙子生まれの人は、独立精神が旺盛で個性派です。一人の時間を大切にする点は辛丑の人ととても似通っており、特別に気を使わずともお互いのペースと距離感を守って心安くお付き合いできますよ。肩肘張らずに一緒にいられるお相手です。
戊辰の人は大らかな器の持ち主で、温厚な性格をしています。同じく温厚な辛丑生まれの人にとってはすんなりと打ち解けられる、自然体でいられるお相手です。高い理想の持ち主ですから、良い刺激を受けられますよ。
壬子の人は行動力あふれる人で、辛丑の人をしっかりとリードしてくれます。性格は真逆ですが、不思議と息もピッタリと合うので最高の相性ですよ。
辛丑生まれと相性の悪い十干十二支
辛丑生まれの人と相性があまり良くないのは、己巳(つちのとみ)・丁卯(ひのとう)・乙未(きのとひつじ)・丁未(ひのとひつじ)生まれの人たちです。ですが、分かり合えればお互いにない面を補い合える、強力なパートナーともなり得ますよ。
己巳の人とはすんなりと仲良くなれるでしょう。ただ、己巳の人はお世話好きですから、あまり距離が近過ぎると辛丑の人のペースが乱れてしまうかも。お互いに適切な距離感を保っておくことが仲良しの秘訣です。
丁卯生まれの人には神経が細やかな面があり、マイペースな辛丑の人にとっては少々気疲れを感じてしまいます。ただ、お互いのペースがわかるようになると、必要以上に気を使わずに自然体でお付き合いできるお相手でもありますよ。
乙羊の人は一見大人しそうに見えて、内面に熱い情熱を秘めています。お互いによく知らない間は、意見がぶつかり合いやすい相性です。ただ、乙羊の人は努力家でもありますから、同じ目標に向かって進んで行くのであれば心強い味方になってくれますよ。
丁羊もおっとりした感じの雰囲気とは違い、内面は激しい人です。理解し辛い面もありますが、高い美的センスを持っているので、同じ趣味などがあれば意気投合しやすくなりますよ。
辛丑生まれの有名人・芸能人
- 柳葉 敏郎:1961年1月3日(俳優)
- 上島 竜兵:1961年1月20日(タレント)
- 徳永 英明:1961年2月27日(歌手)
- 松本 孝弘:1961年3月27日(歌手)
- ジャガー横田:1961年7月25日(プロレスラー)
- 石橋 貴明:1961年10月22日(タレント)
- 北川 悦吏子:1961年12月24日(脚本家)