四柱推命

己丑(つちのとうし)はどんな年?生まれの性格や特徴を紹介【四柱推命】

四柱推命は中国の陰陽五行説をベースに生まれた占いです。10種類の「干」と12種類の「支」との組み合わせから、その人の宿命や性格などを占っていきます。「占いの帝王」と言われるほど的中率が高く、古くから日本でも親しまれているんですよ。

己丑(つちのとうし)生まれの人は、堅実な「己」の性質と、マイペースな「丑」の性質を合わせ持っています。周りに流されず着実に努力ができるので、最後には大きな成果を出せる大器晩成の人です。

今回はそんな己丑生まれの人について解説します。基本的な性格や男女別の特徴、恋愛・結婚や仕事運、他の十干十二支との相性や己丑生まれの有名人などを詳しくご紹介します。

己丑生まれの基本的な性格・特徴

のんびり屋でマイペース

己丑生まれの人は、丑年(うしどし)特有の穏やかな気質を持っており、ののんびり屋です。人より抜きんでるよりも、みんなの後ろをゆっくりとついていくタイプ。そのためあまり目立たず、控えめな人という印象を持たれやすいでしょう。

けれども決して従順というわけではありません。流行にはあまり興味がなく、他人の動向を気にすることも少ない方です。そのため周囲の何気ない一言に動揺したり、周りに流されて不本意な行動をとったりすることもありません。いつも自然体で、「好きなこと」「やりたいこと」をちゃんと持っている人です。

そんな己丑生まれの人は、突発的なトラブルがあっても比較的落ち着いています。ふだんとペースを変えず慎重に動けるので、失敗も少ないでしょう。ただし急ぐべき場面でもゆっくりと動いてしまい、周囲をやきもきさせることも。チャンスを逃さないためにも、緩急をつけた行動を意識するとより運気が上昇します。

気配り上手

おっとりとした己丑生まれの人ですが、非常に気が利く一面も持っています。相手の欲しいものや、して欲しいことに気づき、さっと手をさしのべることができるでしょう。相手がまだ予想していない未来のことまで考えて行動するので、いつもののんびりした姿とのギャップに驚かれることも。

先を見通せる理由は、己丑生まれの人が持つ「思慮深さ」にあります。己丑生まれの人は頭の中でずっと先まで予測を立て、シミュレーションをしています。そのため他の人が気付かないところまで目が行き届き、対処できるのです。ただし目立つのは苦手で、さりげなくサポートすることを得意としています。

己(つちのと)は本来、畑の土を意味する言葉。己丑生まれの人は人を育んだり、サポートしたりすることに喜びを感じるタイプです。集団で何かに取り組む場合でも、目立つポジションよりも裏方で力を発揮するでしょう。一度裏に回れば、周囲も驚くほどの気配り能力をみせるのが己丑生まれの人です。

陰の努力家

十二支のお話を思い出してみてください。最初に自宅を出て、ゴールを目指したのが牛でした。丑年生まれの人は十二支の中でも随一の粘り強さを持っています。一見穏やかで闘争心など無いように見えますが、実は内面に強い信念の炎を持っているのです。

そんな丑年の要素を持つ己丑生まれの人は、どんな逆境があってもくじけません。あきらめることは嫌いで、努力を重ねて最後には目標を達成してしまうでしょう。たとえて言うなら童話「ウサギとカメ」のカメ。かなりの負けず嫌いで、歩みは遅くても最後には勝利を手にします。

ただし負けず嫌いな性格は決して外に見せません。飄々としているため、周囲とぶつかる場面も少ないでしょう。ですからいつの間にか静かにゴールに到達して、驚かれることも多いかもしれません。努力とは無縁に見えて、実は見えない部分でたくさん努力をしている人です。

堅実な道を選ぶ

土の気質を持つ己丑生まれの人は、とにかく堅実。コツコツやることは一番の得意分野です。何をするにもちゃんと計画を立て、納得してからでないと動きません。そのため己丑生まれの人の行動はちゃんと筋が通っているし、失敗が少ないのです。そんな己丑の性格は少しずつ評価され、やがて周りの人からアドバイスを求められる機会も増えていくでしょう。

ただリスクのある道を選ぶことは非常に苦手です。面白そうだけれど失敗するかもしれない道よりも、退屈でも確実な道を選ぶ傾向があります。逆に新しい環境においては、他の人よりもストレスを抱え込みやすいでしょう。

新しい環境への不安感を減らすには、日頃から冒険をするクセを身に着けると良いでしょう。コンビニエンスストアでいつもと違う商品を購入する、といった小さなチャレンジからでOKです。少し違ったことに挑戦するクセを身に着けると、人生の幅が格段に広がり、新しいチャンスにも恵まれやすくなるでしょう。

頑固な一面も

己丑生まれの人は良く考え抜いた上で決断を下すため、自分の判断には自信を持っています。ですから人から頼られやすい一方で、自分から誰かを頼ることはまれ。他人の意見には耳を貸さない頑固さも持っています。

頑固になってしまうのは己丑生まれの人が強い信念を持っていることのあらわれですが、一つのことに固執するとどうしても考えが偏ってしまいがちになります。時には人の意見をきいて取り入れてみる柔軟さも心がけてみましょう。そうすれば己丑生まれの人の運気はさらにアップしていきますよ。

己丑生まれの人は自己完結してしまうところがあり、結論を先に決めてしまうことが多いようです。ぜひ相手の意見を聞いてから、結論を下すクセをつけるようにしてみてください。そうすれば自分一人では思いつかなかった新しい視点が得られ、今までよりも視野が広がるはずですよ。

己丑生まれの女性は「黙々と努力する頑張り屋さん」

己丑生まれの女性は地道な努力を積み重ねる根気強い人です。同じ行動を淡々と続けることができて、弱音や愚痴もほとんど吐きません。独立心も強く、他の人と助け合ってやっていくよりは、自分の力だけで目標を達成することが多いでしょう。

ただ苦しい状況でもぎりぎりまで頑張ってしまいがち。また引いた方がいい場面でも今までの努力を無にするのが嫌で、なかなかあきらめることができません。いつの間にか「頑張ること」自体が目的になっていないか振り返り、時には手放してみる勇気も必要です。

そんな己丑生まれの女性は、外見はふわっと優しげ。話し方もおっとりとしていることが多いようです。そんな柔らかい雰囲気を醸し出しているので、初対面の人から声をかけられる場面も多いでしょう。比較的友人は多いタイプです。

ただ女性の場合は丑年のマイペース気質が強く、本音をズバッと言ってしまうところもあるようです。見た目とのギャップが大きい人ですが、本人は気付いておらず、そのため「天然な人」と思われることも多いでしょう。

己丑生まれの男性は「物静かで安定感のある人」

己丑生まれの男性も比較的マイペースです。大きな夢を抱くよりも、実現可能な目標を立てて着実に実行していくタイプで、いわゆる「地に足の着いた人」。緻密なプランを立て、それに向かって行動する過程に喜びを感じる人です。

流行には流されず、持ち物も自分なりのこだわりをもってチョイスします。計画的にお金を使うため散財することは少なく、確実に資産がたまっていくでしょう。一本筋の通った強さがあり、控えめではあるものの不思議なオーラを感じさせる人です。

どちらかというと口下手で物静かな己丑生まれの男性は、自分の気持ちをあまり口にしません。また積極的に人と関わろうとしないため、場合によっては冷たくみえることも。やや距離感のある付き合いを望みますが、困った人がいればさっと手をさしのべる優しさも持っています。

友人と呼べる人はあまり多くないものの、浮ついたことは言わないため、一度親しくなった人からは信頼されやすいでしょう。多くの友達に囲まれてワイワイ騒ぐ、というよりも心許せる親友と長く付き合う人。本人もそんな自分に十分満足しており、「自分は自分、よそはよそ」と割り切っています。

己丑生まれの女性の恋愛傾向・好みのタイプ

己丑生まれの女性は、女性らしい柔らかな雰囲気を持っておりとにかくモテます。特に意識していなかった相手から告白される場面も多いでしょう。特別何かしているわけではないのに不思議と人気があるため、周囲からうらやましがられることも。

けれども本人はいたって恋愛に対して真面目。一目ぼれなどはなく、何度も会って人となりを確かめてから関係を深めるかどうかを判断します。決め手は見た目ではなく、「性格や将来性」。「どんなところが好き?」ときかれて「〇〇なところ」とはっきり答えられるのが、己丑生まれ女性の恋愛です。

結構シビアに見えますが、その分恋愛の先に結婚まで考えている堅実な人ともいえるでしょう。自分から出会いを求めることは少なく、友達から恋愛関係に発展するケースが多いようです。友達期間中にも冷静に「この人は恋愛相手にふさわしいか」を冷静に見極めています。

先の先まで見据えて恋をする己丑生まれ女性。好みのタイプは、やはり真面目で誠実な男性です。基本的に受け身なので、どんなに好きでも自分から告白することはまれでしょう。好意があることをさりげなくアピールし、お相手からアクションを起こしてもらうのが理想です。

デートは慣れ親しんだ場所の方が好きで、自宅でのんびり過ごすおうちデートもOK。「ドキドキワクワク」よりも「ゆったりと自分らしくくつろげる」ことを重視します。

己丑生まれの男性の恋愛傾向・好みのタイプ

普段からマイペースで、他の人に流されないことが信条の己丑生まれの男性。けれども、こと恋愛となるとペースは乱れがちです。シャイで本音を口にすることが苦手な己丑生まれの男性は、好意をなかなか伝えられません。一言でいうと「不器用」なのです。

また付き合っているお相手に対しても、「本音は言わなくても分かるはず」と思い込み、態度に見せないところがあります。自分の本心を少しでも伝えていく努力をすれば、己丑生まれ男性の恋愛運は飛躍的にアップします。

言葉にするのが照れくさい場合は、さりげない贈り物でも良いでしょう。文章の方が伝えやすい、と感じたらメールや手紙などでもOK。相手の反応を待つのではなく、できるだけ自分から動くことを心がけてみてくださいね。

つい空回りしがちな己丑生まれの男性ですが、一度好きになったら一途に思い続ける誠実さを持っています。感情表現は下手でも恋人を守り抜こうとする想いは人一倍。他の女性に目移りすることはなく、末永く大切にしてくれますよ。

そんな己丑生まれ男性の好みのタイプは、不器用な自分を優しく受け止めてくれる女性。己生まれ男性はとても誠実でピュアです。そんな己丑生まれの男性の良さを理解してくれる懐の深い女性の前では自然体でいられるでしょう。

己丑生まれの結婚運

己丑生まれの人の結婚運は、男性も女性も生涯を通して安定しています。結婚時に大きなトラブルに見舞われる可能性は低く、結婚後も大きな浮き沈みはありません。穏やかな暮らしを手に入れることができるでしょう。

己丑生まれの男性は、一見穏やかですが自分の考えをしっかりと持っているため、結婚後は自分の意見を強く主張しがち。亭主関白になりやすいタイプです。結婚運は安定しているのでパートナーの意見に耳を傾け、相手に寄り添う姿勢をみせればさらに運気はアップするでしょう。

己丑生まれの女性は優しい人をパートナーとして選ぶことが多いので、落ち着いた結婚生活を送れるでしょう。ただ他人と比較してしまうと運気が滞りやすくなります。自分達だからこそ感じられる「身近な幸せ」に意識を向けるようにすると、運気アップにつながりますよ。

普段は他人の動向を気にしないのに、一度枠組みに入ってしまうと周りの様子がやたら気になるのも己丑生まれ女性の特徴です。子ども同士の付き合いなど結婚後は何かと比較したくなる場面が出てきますが、そんな時も自分の家族に集中するようにしてくださいね。

マイペースな己丑生まれの人は、結婚にあまり興味が無い場合、生涯独身になるケースも多いでしょう。一人なら一人で楽しくやっていけるタイプです。結婚すればパートナーに助けられて幸せな結婚生活を送れますし、おひとり様の自分も満喫できるはずです。

己丑生まれの仕事運・適職

己丑生まれの人は行動スピードが遅め。そのため仕事でもすぐには成果を出しにくいかもしれません。場合によっては「飲み込みが悪い人」と思われてしまう場面も。けれども手順をしっかりと確認して着実にやっていくので、ミスは少ないでしょう。

そんな己丑生まれの人は、時間をかけて周りに評価されるタイプです。人が見ていないところでも手を抜かず真面目にやるので、見ている人はちゃんと見てくれています。今すぐには難しくても、最終的には「頼りになる人」と思ってもらえるはずですよ。

己丑生まれの人は、たぐいまれな根気強さを持っています。根っからの職人気質で、他の人と足並みをそろえる仕事ではなく、一人で淡々と突き詰めていく仕事を得意としています。数か月単位、数年単位で結果を出す分野においては抜群の成果を出せるでしょう。

また土の性質を持つ「己」は、人を育てるのも上手です。自分がもともとスロースターターなので、新人の手際の悪さも寛容に受け止められるでしょう。職場の中で、後輩の面倒をみる立場に選ばれると、想像以上の力を発揮します。

そんな己丑生まれの人にふさわしい職種は、プログラマー・研究職・技術職・建築関係など。知識や経験を生かしつつ、一人で黙々と取り組める仕事が理想です。仕事の適正・不適正が大きいのも己丑生まれの人の特徴。仕事選びの際は自分に合うかどうかをしっかりと見極めましょう。

己丑生まれと相性の良い十干十二支

己丑生まれの人と相性が良いのは、「甲子(きのえね)・丙子(ひのえね)・庚子(かのえね)・丁酉(ひのととり)・辛酉(かのととり)」生まれの人です。

甲子の人はフットワークが軽く、己丑生まれの人とは真逆の性格に見えますが、真面目で粘り強いところが似ています。甲子の人がリーダーシップをとり、己丑の人が足りない部分をカバーしていく形で、最高のパートナーになれるでしょう。

丙子の人とはマイペースなところが似ています。どちらも独自のこだわりがあり、流行りの物には興味を持たないので話が合いやすいでしょう。観察眼の鋭い丙子の人が、少し鈍いところのある己丑生まれの人をさりげなくフォローしてくれますよ。

庚子の人は大ざっぱで深く考えずに行動するところがありますが、己丑生まれの人が助けに入ることで運気が安定します。また己丑生まれの人にとっても、素早く行動できる庚子の人に助けられる場面は多いでしょう。お互いにないものを補い合える2人です。

丁酉の人は己丑生まれの人と同じく、十分に準備をしてから動き出すタイプ。お互いの考え方がよく似ているので言葉がなくても分かり合えるでしょう。丁酉の人は独特の発想力を持つため、頭が固くなりがちな己丑生まれの人に新しい風を吹き込んでくれる人です。

辛酉の人は根性があり、あまり弱音を吐きません。そんなところが己丑生まれの人と非常によく似ており、初対面の時からとても気が合います。お互いを尊敬し、切磋琢磨し合える関係になるでしょう。

己丑生まれと相性の悪い十干十二支

己丑生まれの人と相性が良くないのは、「乙未(きのとひつじ)・癸未(みずのとひつじ)・丁未(ひのとひつじ)・壬寅(みずのえとら)・癸卯(みずのとう)」生まれの人です。

乙未の人は己丑生まれの人と同じくおっとりとしているため、初対面の時から気が合います。けれども丑生まれの人のほうが甘え上手な乙未の人に頼られるばかりになるため、次第に疲れを感じるようになるでしょう。うまくやっていくには、己丑生まれの人が一人で頑張りすぎずSOSを出すことが大切です。

癸未の人は繊細な性格のため、己丑生まれの人の何気ない一言に深く傷ついてしまう場面がありそうです。己丑生まれの人が言葉を選び、丁寧に接するようにすれば良好な関係を築けるでしょう。

丁未の人は控えめで大人しく、己丑生まれの人とよく似ています。けれども内面に強い意志を持っているところは同じ。親しくなればなるほどぶつかり合うようになり、お互いに疲れてしまうかもしれません。互いに相手の意見をきくようにすると良いでしょう。

壬寅の人は面倒見がよく己丑生まれの人を何かと助けてくれるでしょう。けれども一人でコツコツとやりたい己丑生まれの人と、集団で協力することが好きな壬寅の人とはいわば水と油。少し距離をあけて付き合った方が穏やかな関係でいられますよ。

癸卯の人は人当たりがいいため己丑生まれの人とも仲良くやっていけますが、互いに本心を語るのは苦手。どちらも相手から心を開いてくれるのを待ってしまうため、なかなか距離が縮まりません。本音で話すことを心がけるとさらに仲が深まりますよ。

己丑生まれの有名人・芸能人

  • 村上 春樹:1949年1月12日(小説家)
  • 伊武 雅刀:1949年3月28日(俳優)
  • 鷲尾 真知子:1949年6月2日(女優)
  • ガッツ石松:1949年6月5日(元プロボクサー・タレント)
  • 間 寛平:1949年7月20日(タレント)
  • やしきたかじん:1949年10月5日(タレント・歌手)
  • テリー伊藤:1949年12月27日(タレント・演出家)
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