干支占い

2021年の干支は辛丑(かのと・うし)!辛丑の運気とは

2021年の干支は「辛丑(かのと・うし)」、十二支で言うと「丑年」です。「丑年」は聞いたことがあっても、「辛丑」という言葉にはあまり聞きなじみがないかもしれませんね。

この記事では、そんな干支の意味・由来や十二支との違い、また辛丑に生まれた人の2021年運勢などを紹介。干支の意味を知ることで、2021年がどんな一年になるのか、またその干支に生まれた人の性格などを詳しく見ることができますよ。

2021年の干支「辛丑(かのと・うし)」って?十二支との違い

ニュースなどで「来年の干支は丑」などと言われることがありますが、丑は「十二支」での言い方で、干支の場合は「辛丑」と言います。干支と十二支はよく混同されがちですが、実はそれぞれ意味が異なる別の言葉なんです。

ここからは、そんな干支の由来や十二支との違いを解説します。干支と十二支では運勢の見方が異なるため、それぞれどういう違いがあるのかを知っておくと、占いのときに役立ちますよ。

そもそも「干支」と「十二支」ってどんなもの?

「干支」とは、古代中国で生まれた年月日や時間、方位などの数え方のことで、「十二支」と「十干(じっかん)」の組み合わせでできています。

まず「十二支」とは、12か月の順番を表すための呼び名に、以下の動物たちをひと月ずつ当てはめたものです。現在では「年」を表すのに用いられていますが、元々は「月」や「方角」「時刻」などを表すときに用いられていました。

【十二支の種類】
・子(ね・ねずみ)
・丑(うし)
・寅(とら)
・卯(う・うさぎ)
・辰(たつ)
・巳(み)
・午(うま)
・未(ひつじ)
・申(さる)
・酉(とり)
・戌(いぬ)
・亥(い・いのしし)

ちなみに、十二支の由来については、神様が動物たちの前で「自分の元に一番早く到着した動物をその年のリーダーにする」と決め、その到着順がそのまま十二支の順番になったという話が有名です。

一方の「十干」には以下の10種類があり、日を10日ごとのまとまりとして数えるときの呼び名として使われていました。

【十干の種類】
・甲(きのえ)
・乙(きのと)
・丙(ひのえ)
・丁(ひのと)
・戊(つちのえ)
・己(つちのと)
・庚(かのえ)
・辛(かのと)
・壬(みずのえ)
・癸(みずのと)

干支は、上記10種類の「十干」と12種類の「十二支」を組み合わせた全部で60種類あり、60年(出生~還暦まで)で一巡します。

そのため、たとえば「丑年」に生まれた場合でも、干支で言うと「乙丑(きのとうし)」「丁丑(ひのとうし)」「己丑(つちのとうし)」「辛丑(かのとうし)」「癸丑(みずのとうし)」の5種類に分けられます。

それぞれの干支によって性格や考え方の傾向、運気などが変わってくるため、より正確で詳しい占い結果を知りたいなら、12種類で分類される十二支よりも、60種類ある干支で運勢を見るのがいいですよ。

2021年の辛丑はどんな一年になる?

2021年の辛丑は「着実な努力の積み重ねが成長と飛躍を生む」年になるでしょう。

というのも、干支は「陰陽五行思想」の影響を強く受けています。陰陽五行思想とは「すべてのものは木・火・土・金・水の5つの性質に分類され、それぞれに陰と陽が存在する」という考え方です。

陰陽五行思想は中国で生まれた思想ですが、こうした東洋思想には「神の意志が宿る」と考えられています。そのため、干支にはそれぞれに込められた意味があり、それを知ることで一年の傾向が見えてくるのです。

まず、陰陽五行思想において「辛」は「金の陰」、「丑」は「土」に分類されます。「金の陰」には、金属のように冷徹・堅固であること、また収穫シーズンの「秋」を象徴する概念です。一方「土」には成長や変化やといった意味があり、四季でいうと「季節の変わり目」を象徴しています。

これら「金」と「土」の組み合わせから、2021年は着実な努力によって喜ばしい成長や変化が見込める一年と言えるでしょう。

ちなみに60年前の辛丑・1961年には以下のような出来事がありました。
・ガガーリンが世界初の有人宇宙旅行へ
・坂本九さんの「上を向いて歩こう」が大ヒット
・プロ野球で長嶋茂雄さんと野村克也さんが活躍

このように、歴史に名を残すような大きな成功を得られたのも、目標に向けて着実な努力を続けたからでしょう。2021年の辛丑も、60年前のように着実な努力が実を結ぶ一年だと言えますよ。

年始の挨拶に使える!「丑」にまつわることわざ・四字熟語

熟語やことわざの中には、以下のように十二支の「丑」を使ったものがいくつかあります。年始の挨拶や年賀状のメッセージにこうした言葉を添えると、粋な印象を与えられますよ。

【牛(丑)を使ったことわざ・四字熟語】
・牛も千里、馬も千里:早くても遅くても、結果は同じなので慌てるなというたとえ。
・馬に乗るまでは牛に乗れ:高い地位に就くため、まずは低い地位で力をつけること。
・呑牛之気(どんぎゅうのき):やる気に満ちあふれていること。大きな心意気。

たとえば自分のやる気をアピールしたいときに「呑牛之気、やる気満々です!」などと使うと良いでしょう。ぜひ辛丑の年には、「牛(丑)」にまつわる言葉を使ってみてくださいね。

辛丑に生まれた人の性格や特徴!2021年の運勢もチェック

干支は全部で60種類ありますが、それぞれどの干支かによって性格や特徴が変わってきます。そこで、ここからは辛丑に生まれた人の性格や、2021年の運気をご紹介。

また、2021年を幸せに過ごすためのアドバイスも載せているので、ぜひ参考にしてハッピーな一年にしてくださいね。

辛丑に生まれた人の性格・特徴

辛丑に生まれた人は、計画性があり、規則正しい生活ぶりを好む傾向があります。さらに、目標に向かって一歩ずつ着実に努力を重ねていく一面もあることから、周りの人たちに「真面目で堅実」といった印象を持たれることが多いでしょう。

部下や家族がいれば、リーダーとして身近な人たちを引っ張っていこうとします。身近な人たちには少々厳しい辛丑の人ですが、リーダーとして部下や家族を守ろうと一生懸命に努力を重ねるでしょう。そうした誠実な姿が、周りからの信頼を集めます。

また、普段は物静かですが、自分の意志はしっかりと持った人です。そのため、自分の意志に反することはどうしても譲れない頑固なところがあります。

辛丑の人と相性の良い干支って?

辛丑の人と特に相性が良いのは「丙子」の人。真面目で堅実な辛丑の人と、実直な丙子の人は、物事を進めていくにあたって、お互いに支え合える良きパートナーとなります。

また、丙子の人に次いで相性が良いのは「丙寅」「癸酉」「戊寅」「己巳」「癸巳」「戊申」「己酉」の人たちです。これらの人たちとも、お互いに協力し合いながら良好な関係を築いていけるでしょう。

辛丑に生まれた人の2021年運勢は?

2021年、辛丑に生まれた人のテーマは「再スタート」。新しい物事を始めるよりも、まずは以前取り組んだまま途中になっているものに手を付けることで、運気が上昇していきます。

たとえば興味があって始めたのに続かなかった趣味や、資格取得の勉強など。2021年は、かつてチャレンジしたけれどうまくいかなかったものに改めて取り組んでみると、あっさりクリアできるかもしれませんよ。

また、2021年は人間関係においても「再スタート」の兆しがあります。些細なすれ違いで疎遠になってしまった人や、縁が切れてしまった相手と、再び絆を結び直せるチャンスに恵まれるでしょう。

ずっと連絡を取っていなかったけれど、気になっている相手がいれば、さりげなく様子を伺ってみると吉。驚くほどあっさり返信が届いて、楽しいやりとりができそうです。

十二支それぞれに込められた意味

最後に、十二支それぞれに込められた意味について紹介していきます。自分の十二支にはどんな意味があるのか、ぜひチェックしてみてくださいね。

・子(ね・ねずみ):繁殖力が高いことから子孫繁栄、「寝ず身(寝る時間を惜しんで働くこと)」から財を蓄える縁起の良い象徴です。

・丑(うし):食用や農耕・運搬など人々の生活に欠かせないことから労働力や力強さの象徴、また誠実さ、粘り強さを表すとされています。

・寅(とら):勇猛果敢で知的な動物であることから「決断力」や「才覚」を表します。また、虎の美しい毛皮は「星空の象徴」とも言われています。

・卯(う・うさぎ):ピョンピョン飛び跳ねる様子から「飛躍」の象徴、また穏やかでおとなしいことから「安全」の意味も込められています。

・辰(たつ):十二支の中で唯一空想の動物。伝説の生き物として、想像以上の力があるとされてきたことから「権力の象徴」と言われています。

・巳(み):脱皮を繰り返し成長することから「永遠」「再生」を表すほか、「金運」の象徴でもあるため「繁栄が続く」といった意味が込められています。

・午(うま):古代より移動手段として重宝されてきた午には「行動力」と言う意味があります。また、丑と同じく生活に欠かせない存在であることから「豊作」や「健康」の象徴でもあります。

・未(ひつじ):未は群れになって行動する性質から「家族安泰」や人脈の広がりを象徴する動物とされています。

・申(さる):知能が高く器用なため、古くから神様の使いと言われてきました。「賢者」を象徴する動物です。

・酉(とり):鳥の中でも、特にニワトリのことを意味します。また「鳥(とり)」→「取り込む(とりこむ)」につながり、お店に多くの客を呼び込む「商売繁盛」の象徴とされています。

・戌(いぬ):人の言うことを忠実に聞くことから「忠義」の象徴とされてきました。また「番犬」として、家にはびこる邪気を払い、気の巡りを良くするとされています。

・亥(い・いのしし):「猪の肉は万病に効く」という考えから「無病息災」の象徴。また「貯湯猛進」という言葉があるように、一途で情熱的といった意味も込められています。

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