易経

易占い【61】風沢中孚(ふうたくちゅうふ)の意味や爻を解説!

風沢中孚(ふうたくちゅうふ)の解説|卦辞の読み解き方

「中孚」は信(まこと)という意味。同じ形の卦が向き合うことで風沢中孚を成しており、上が誠意を持って語りかけると、下が喜んで従うという様子を示します。

その信頼関係が豚や魚にも伝わるような強いものであるなら、どれほどの大事業であっても成し遂げられるでしょう。また、この「豚と魚」とは儀式に使うお供えものです。心がこもっているのであれば、質素な捧げものであっても天へと通じます。

質実剛健の姿勢が求められる卦だと言えるでしょう。

風沢中孚(ふうたくちゅうふ)の意味|大象の解説

悩んでいるときにこの卦を得たのであれば、当事者に力を貸してくれる何かが身近にあることを意味しています。人物なのか、はたまた道具なのかはわかりません。ただ、どんなものであっても、それを活かすには真心が必要になるでしょう。

じっくりと優しく接していけば、必ず助けてもらえます。当事者をサポートしてくれる存在を心から信じてください。

また、卦辞の読み解きで「お供えもの」の話が出てきましたが、誠意を表すため何かを差し出さなければいけない場面もあります。悩みの内容によって違ってきますが、きちんと気持ちが伝わるものでなければなりません。

大金を用意すればそれで済むという簡単な話ではないのです。いったい何を捧げるべきかは、当事者が自分の頭で考えて答えを出さなければいけないでしょう。

風沢中孚(ふうたくちゅうふ)の解釈|目的別の解釈

恋愛 二人の想いが通じやすいでしょう。
駆け引きなどをせず、きちんと相手を気遣えば成就します。
なお、人とのご縁が結ばれやすいため、将来を考えていない相手と関係を持たないよう注意してください。
片思い 相手の気持ちを考えてアプローチしていけば結ばれるでしょう。
復縁 誠実な想いをぶつけていけば相手は応えてくれます。
その場を取り繕うような発言は控えてください。
結婚 本当に愛し合っている相手とは自然とゴールインできます。
相手の気持ち 当事者とのやり取りを楽しいと感じています。
真心を持ってその気持ちに応えれば吉。
仕事 一人ひとりの心を気遣って業務を進めていけば吉。
相手をコントロールしようと考えれば現状は破綻します。
転職 腹の底からの言葉で人と向き合えば問題ないでしょう。
運勢 心から相手を想って行動すれば幸せな未来へと導かれるでしょう。
金運 楽して儲けようとすると思うようにいきません。
真摯に向き合えば吉。
失せ物 本当に見つけたいと願うものであればちゃんと見つかります。

風沢中孚(ふうたくちゅうふ)の爻|小象の解説

初爻、四爻、五爻が正位を得ています。いずれも吉運を得やすいため大きな心配はいりません。

残りの二爻、三爻、上爻は不正であり、心が乱れやすい傾向にあります。二爻は問題ありませんが、三爻、上爻はよく考えて行動すべきです。

上爻の意味 実力がないままに行動すればこれ以上ないほどのダメージを負います。できることだけするか、腕を磨くことです。
五爻の意味 周囲の人たちと良い関係を築けるでしょう。気苦労は多いですが、状況は安定しています。問題はありません。
四爻の意味 余分なものはここで手放してしまいましょう。大事に持っていてもやがて邪魔になります。もう役に立つことはありません。
三爻の意味 心が安定せず、そのために余計なことをしてしまいます。このままでは周りにも迷惑がかかりますので、まずは落ち着くことです。
二爻の意味 大切な人と心が通じ合います。二人の間にどれだけ距離があってもそれは変わりません。安心して良い関係を続けてください。
初爻の意味 よくわからないままに物事へ取り組むのは好ましくありません。どのような状況かを知ってからでも遅くないです。ちゃんと考えて動けば吉。

 

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