易経

易占い【2】坤為地(こんいち)の意味や爻を解説!

坤為地(こんいち)の解説|卦辞の読み解き方

坤為地は全てが陰爻によって成る卦です。坤は万物の母たる「地」を意味しており、何事も成せるとします。

ただ、卦辞に「利牝馬之貞」とある通り、牝馬のように従順であることが必須です。また「君子有攸往。先迷後得王。」とありますが、主よりも先へと進めば迷うことになるでしょう。逆に、君子に当たる何かを優先すれば、悩むことはありません。

「利西南得朋東北喪朋」は西南に友との良縁があることを示し、逆に東北では友との別れに繋がるとも示しています。

変化よりも安定を優先するべきであり、現状維持をすれば吉に転じます。

坤為地(こんいち)の意味|大象の解説

坤為地は非常に良い卦であり何事も成せるほどの勢いがあることを示しています。しかし、大地が天の恵みを求めるように誰かの助力が必要であることを意味しているため、この点には留意しましょう。

何かを成そうとしているのでしたら、周囲の力を借りるように努めるべきです。独力で進もうとしてしまっていたのでしたら、必ず誰かの話を聞くようにしたいですね。

また、自ら現状の流れを変えようとするのではなく、流れに身を任せるべきだと言えるでしょう。悩んだときには答えを出さない方が良いですし、誰か目上の人間に丸投げしてしまうのも良いです。

現状に甘んじることで、むしろ道は拓けるという意味の卦です。今与えられるものは全て天からの恵みと考え、大地のように大きな心で受け止めていきましょう。

坤為地(こんいち)の解釈|目的別の解釈

恋愛 自分からはアプローチをかけにくい状態です。
逆に、様子見をすれば理想の状況を招けるでしょう。
気苦労が多くなりがちですが、急がなければ徐々に思惑通りになります。
片思い 相手に任せることで進展します。
あくまでも受け身の姿勢でいましょう。
復縁 状況は動きにくいです。
相手の出方に合わせれば好転します。
結婚 現状は準備期間に当たります。
進展を望まず、未来に備えるべきでしょう。
相手の気持ち 今のままを望んでいます。
先を急かすようなことは避け、現状を楽しむようにするのが吉です。
仕事 発展よりも安定を取れば良い結果へと結びつきます。
なお、交渉事をするなら今ではありません。
転職 しばらくは避けるべきです。
状況に身を任せ、然るべきタイミングが訪れるのを待ちましょう。
運勢 多くの者からの後押しがあります。
迷ったときには周囲に任せれば吉となるでしょう。
金運 安定した状況が続きます。また、賭け事には向いていません。
失せ物 長い目で見ていけば出てくるでしょう。焦りは禁物です。

坤為地(こんいち)の爻|小象の解説

坤為地は陰爻のみで成る卦のため、二爻・四爻・上爻が陰の正位を得ています。しかし、陰の気が強くなり過ぎるため注意すべきです。

その一方で、初爻・三爻・五爻は不正となりますが、多くは吉に転じやすくなります。読み解く際には気をつけましょう。

上爻の意味 よりいっそう無私であることが求められます。我を張ると反感を買いやすいため、自分の意見は徹底的に切り捨てるようにすべきです。
五爻の意味 謙虚な姿勢を大切にしていけば吉となります。人の意見、中でも目上の意見を優先すれば状況は好転していくでしょう。
四爻の意味 特に慎ましく過ごすべきです。中でも金銭面については、財布の紐を固く縛り、倹約に務めるようにすれば吉となります。
三爻の意味 将来の計画を練るべきです。また、その計画の内容を口にすべきではなく、行動を起こすのはまだ控えるようにしましょう。
二爻の意味 安定を取ることで上手くいきます。無理に進めることを避ければ吉となりますので、慎重な姿勢をいっそう大事にしましょう。
初爻の意味 良いことも悪いことも、等しく終わりを迎えようとしております。間もなく状況が転換するため、未来に備えるべきでしょう。
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