易占い【36】地火明夷（ちかめいい）の意味や爻を解説！

地火明夷（ちかめいい）の解説｜卦辞の読み解き方

地の下に火があるこの卦は「夜の卦」とされます。また「明夷」とは明らかなものが衰退するという意味。日が沈み、多くのものが見えなくなってしまった状況です。

また、易においての火とは優れた知恵の象徴ですので、才知にあふれる者はその実力を発揮できなくなってしまいます。それどころか、周りの力なき者たちによって引きずり下ろされる恐れさえあるのです。

いまは思わしくない状況ですので、息を潜めてじっと好機を待つべきでしょう。

どれだけ実力があろうとも、そしてどれだけ正しいことを口にしたとしても、思うように周りには受け入れてもらえない状況です。それどころか、嫉妬の炎にさらされてつらい目に遭ってしまうでしょう。

そのため、この卦を得たときは目立たないようにするのが吉です。どうしようもない愚か者を装い、プライドと引き換えに大切な知恵と未来へのチャンスを守りましょう。

また、身の回りにあまり良くない人間が集まってきやすいので、この点にも注意したいところです。意図して騙そうとしてくる人もいれば、勘違いを押し付けてくるような人もいます。

ただ、そこで変に立ち向かおうと知識や力を発揮してはいけません。それこそ、さらに厄介な者に利用されることになるでしょう。のらりくらりと上手にいなし、状況が変わるのを待つのが得策です。

恋愛	様々な要因によりすれ違いが多くなります。勘違いなども生まれやすいため、無理にアプローチを進めると今後に繋がりません。しばらくは様子を見るのが吉です。
片思い	相手の出方を窺った方が良いでしょう。適度な距離感を保つようにしてください。
復縁	相手から連絡があったときのみ行動するようにしましょう。
結婚	今は時期ではありません。なお、パートナーとの時間は増やし過ぎない方が吉。
相手の気持ち	当事者のことを誤解しており、そのために不安を募らせています。また、その誤解を無理に解こうとするとさらに厄介なことになるでしょう。
仕事	思うように実力が発揮できません。さらに、頑張るほど損をします。
転職	良さそうな転職先でも、実態はあまり良くないことが多いです。しばらくは保留にしましょう。
運勢	どれだけ道具が揃っていても環境に恵まれません。特に対人運が低迷しますので注意してください。
金運	誰かに騙されて余計な出費がかさむことがあります。情や親切心に流されて財布の紐を緩めないこと。
失せ物	すぐに見つけようとしても疲れるだけです。心の片隅に留めておけば、時間の経過と共に見つけやすくなります。

五爻のみが不正であり、それ以外の初爻、二爻、三爻、四爻、上爻は全て正位を得ています。また、もともとの卦の意味が良くないため、正位を得ている爻はいずれも気をつけなければなりません。中でも上爻は特に不穏な要素が強まるため細心の注意が必要です。

上爻の意味	当事者が周りに迷惑をかける存在となってしまっています。よく学び腕を磨くことで、役立つ人間となるのが状況を変えるベストな行動です。
五爻の意味	自由を奪われてしまっている状態です。現状から抜け出すためにはひたすら無知を装い、周りが呆れるのを待つしかありません。
四爻の意味	不運に見舞われ、身動きのとれない状況です。逃げ出せばさらなる不運が訪れますので、表面を上手に取り繕って流れが変わるのを待ちましょう。
三爻の意味	希望が見え始めるためつい軽はずみな行動をしがちです。理性によって自分を律し、今後の計画を立てるに留めましょう。
二爻の意味	小さな損を許すと大きな損をすることになります。ダメージを受けたときには、その原因を徹底的に排除しましょう。
初爻の意味	厄介事があちこちで芽吹き始めます。解決しようとするとさらに面倒なことへ巻き込まれますので、目立たないようにするのが吉。