四柱推命は、中国に遥か昔から伝わる歴史の古い占術の1つ。陰陽五行説に基づいて生み出されたもので「的中率がずば抜けて高い」と言われており、今でも世界中で使用されています。
この四柱推命をベースにして派生した占術も多く、東洋の占いではトップオブトップの占術といっても過言ではないでしょう。
今回は、四柱推命において性格を表す通変星に注目！さらにその中から「偏官」について詳しくご紹介していきます。この記事を見れば、「偏官」の性格から恋愛傾向、適職やその他の星との相性などがバッチリわかりますよ。
もくじ
四柱推命の偏官（へんかん）の読み方や意味は？
四柱推命は、生年月日と生まれた時間を使って占います。まず「年・月・日・時」を4つの柱に見立て、そこに干支や五行、通変星などを加えた「命式」と呼ばれる表を作成。そこから運命の流れや本質などを読みとります。
なぜここまで的中率が高いかといえば、やはりその精密さでしょう。四柱推命の命式は様々な要素を組み込んでおり、とても細かい計算の上に成り立っています。そのため、統計学的な要素も持っているんですよ。
性格や本質を知りたい時は、命式中の月柱の通変星を見ます。通変星は全部で10種類あり、今回ピックアップする偏官もその1つ。偏官は（へんかん）と読み、「野生や頭脳」といった意味を持っています。
この星を持つ人はとても情熱的で大胆なのが特徴的です。行動力がありじっとしていられない性分なので、いつもアクティブな印象を人に与えるでしょう。親分肌で人をまとめあげる才覚を持つ、生粋のリーダータイプです。
四柱推命の偏官（へんかん）の性格や特徴
親分肌が魅力！情熱的なリーダータイプ
偏官の人を一言で表すなら「チャキチャキの江戸っ子気質」がピッタリかもしれません。というのも、偏官の人は10種の通変星の中でも特に情熱的で感情豊かな上、面倒見が良い親分肌の持ち主なんです。
穏やかな人柄を携えながらも一本筋の通った価値観を持つタフな偏官の人は、まさに「弱きを助け強きを挫く」を地で行くタイプ。勇気があり大胆な性格なので、皆を鼓舞しながら士気を上げ目標を達成するために尽力できる頼れるリーダーです。
情に厚く正義感も強いので、困っている人を放っておくことができないのも偏官の人の特徴。愛と情熱を持って人々の心を包み込むため、周囲にはどんどん仲間が増えていきます。特に年下や後輩からは頼れる先輩として慕われるでしょう。
このようにいつもまっすぐで勢いがいい猪突猛進型の偏官の人なのですが、行動力がありすぎるためちょっぴりせっかちな傾向があります。時には深呼吸して周囲を見渡すようにすると、さらに物事が円滑に進んでいくでしょう。
頼られることが好き！一目置かれるとやる気も倍増
親分肌の偏官の人は、人から頼られることが好きです。白黒はっきりつける性格が人の心を刺激するため、背中を押してほしい人やズバッと答えを聞きたい人から相談を持ちかけられる機会も多いでしょう。
統率力が抜群なので自然とチームの中心にいるタイプではありますが、褒められたり一目置かれたりすることが好きな偏官の人は、言葉で「あなただからお願いする」や「頼りにしている」と言われると俄然やる気を発揮します。
「頼られている」実感を得ることで持ち前の行動力や意志の強さに火がつき、自分の立てたプランを実行に移すべく率先して人前に出ていくでしょう。
基本的に何事にも物おじしないメンタルの強さと決断力も持ち合わせているので、問題が起こってもその都度確実に乗り越え成功へと突き進んでいきます。
自分のペースで生きていきたい！自由を愛する人
偏官の人は、自由を愛するマイペース人間。ルールでがんじがらめにされたり人から束縛されたりすることを嫌い、自分の思うがまま好きなように動き回りたいと考えます。その方が物事の効率が上がり目標までの道のりが早まることを、自分自身でしっかりと分かっているのです。
基本的に人に管理されるよりも管理する側に回る方が向いています、親分肌が生きてくるので、偏官の人が上に立つ方が物事も円滑に進んでいくでしょう。人当たりが良いので、自由さや精神力な強さも人々に嫌なイメージを与えません。
ただ、偏官の人は自己主張がハッキリしていて反骨精神が旺盛なため、縛られた状態になると息苦しくなり短気を起こしてしまう傾向があります。そうなるとせっかくのチャンスもすり抜けていってしまうので、大らかな気持ちも忘れずにいたいですね。
義理人情を大切にする正義感の強い人
偏官の人は、人情味がある心の豊かな人です。義理と人情をモットーに生きるような心の熱いタイプですから、人から受けた施しや恩は決して忘れません。
誰かから優しさを受け取ったら、自分も受け取った分以上の優しさを返そうとするでしょう。人と人との心の繋がりが大切だと考え、思いやりと情けの心を持って人々と触れ合っていきます。
裏表のないさっぱりした性格なので基本的には揉め事も少ないでしょう。しかし、自分の「義理人情を大切にしたい」という価値観を押し付けてしまったり、見返りを人にも求めてしまったりする傾向があるので、そこだけは注意が必要です。
自分がしてあげたことに対し相手が同じ熱量で返してくれなかったとしても、だからといってそこに感謝がないとは思わない方が吉。1人1人感謝の表現方法は違う、ということを念頭に置いておくと人間関係はより円滑に進んでいくでしょう。
褒められるとテンションアップ！おだてに弱く感情豊か
義理人情を大切にする偏官の人は、情熱的で感情豊かなので考えていることが表に出やすいタイプだと言えます。明るさやおおらかさが先行するので、決して悪いイメージを与えることはありません。
また、親分肌の偏官の人は注目を浴びることや褒められることが好きなタイプ。おだてられると気分が上がり、頼まれごとを断ることができず多少無理してでも褒めてくれた相手の役に立とうと尽力します。
情にもろく正義感も強いので、人を裏切ったり傷つけたりすることはありません。自分を慕ってくれる人々を大きな心で受け止め、ともに高みを目指そうとします。
ただ偏官の人は頼られる分、逆に人に頼ることはちょっぴり苦手だったりするのです。人望を集めやすい性格なのですから、ぜひ周りにいる仲間を頼ってみましょう。
四柱推命の偏官（へんかん）の恋愛傾向・好みのタイプ
感情豊かで情熱的な偏官の人ですが、恋愛の方はちょっぴりシャイなのが特徴。自分の気持ちをストレートに伝えることに抵抗を感じるため、想いを悟られないように隠してしまいがちです。「この人と付き合いたい」というビジョンは明確にあっても、気持ちがとことんたかぶるまで行動に移せないこともあるでしょう。
とはいえ、元々面倒見がいい偏官の人は好意を抱いた相手にも献身的なサポートをしていくため、愛を手にするチャンスは多くなりますよ。好みのタイプも自分が尽くせる相手のことが多く、独立心のある人よりも頼ってくれる人を求めます。
そういった偏官の人の優しさは相手の心を掴みますが、尽くし過ぎには注意が必要。あれもこれもと手を貸すと、親子のような関係性になってしまいます。相手を見守りつつ、本当に困った時だけ手を差し出す様にすると信頼関係も深まりますよ。
また、偏官の人は一度関係が結ばれると愛情が爆発し、自分の恋人を周囲に自慢したい気持ちが高まっていく傾向があります。深い愛情から、恋人の良いところをもっとみんなに見てほしいという気持ちが強くなるのですね。
四柱推命の偏官（へんかん）の適職・仕事運
裏表がなくハッキリしている偏官の人は、人の下で働くよりも大きな野望に向かって自分が率先して動くことを好みます。目的のためならどこまでも頑張れる強いメンタルがあるので、成功率も高めです。
人の指示に従っていたりやルーティンワークをしていたりすると「自分は何をしているんだろう」という疑問が湧いてきやすく、仕事の効率が上がらなくなってしまうでしょう。自分のペースで自分の描いたプランに沿って動くと成功に早く近づくので、向いている仕事も独立したものが多くなります。
例えば、企業家や管理職、編集の仕事などは適職です。結果が数字に現れやすく、スケールの大きな仕事が向いていますね。スイッチが入ると一気にやる気が湧き上がるタイプですから、ライバルに差をつけて高みに上り詰めていけるでしょう。
また、偏官の人は面倒見が良く人をまとめあげる才覚があるため、自然と人脈も広がっていき、優秀な人材が集まってきます。そういった人々を持ち前の面倒見の良さで包み込むことで、さらに温かいサポートを受けることができるでしょう。
四柱推命の偏官（へんかん）の金運
親分肌の良い偏官の人は、特に部下や年下に対する面倒見が抜群。グループや組織の中でも、リーダーとして抜擢されることも多くなっていくでしょう。
ただ、そうなると気持ちが大きくなりご飯を奢ったりプレゼントをしたりとお金を使う機会も必然的に増えていきます。困っている人を放っておけない心の優しさも持っているので、金欠の人に「助けてくれ」と言われると自分の懐事情を考えずにお金を貸してしまうことも。
自分よりも人のことを考える面倒見の良さや優しさは素晴らしいことなのですが、損得勘定を無視してお金を使ってしまうことがある点には注意が必要です。仲間に奢ったりプレゼントを買ったりする前に、まずは自分のお財布をしっかり確認して計画を立てると金運はアップします。
四柱推命の偏官（へんかん）とほかの通変星の相性
四柱推命の偏官（へんかん）と比肩（ひけん）
親分肌で義理人情を重んじる偏官の人とタフで豪快な比肩の人は、行動的という共通点を持っています。そのため、アクティブに動き回りながら楽しい時間を過ごせるでしょう。
ただ、お互いに意志がはっきりしているため仲が良くなるにつれ食い違いが生まれてしまうこともあります。意見が違うと感じたらその都度対話をして解決を。
四柱推命の偏官（へんかん）と劫財（ごうざい）
感情豊かな偏官の人と劫財の人。一緒にいると、気持ちをストレートに伝えあいながら情熱的な恋愛模様を展開していくでしょう。
お互いにリーダー気質なので、時にぶつかり合うこともあるかもしれません。そんな時は、主導権を自分が握ろうとせず、譲り合いの心を大切に。そうすれはさらに関係性が深まっていきます。
四柱推命の偏官（へんかん）と食神（しょくじん）
良好な関係を築き上げられる偏官と食神の人。お互いに価値観の違いはあれど、理解しあえればこの上ないご縁を育めるでしょう。
長く円満な関係を続ける秘訣は、お互いの個性や考え方を尊重しあうこと。違いを感じてもぶつからないように、「こういう考え方もあるんだな」と受け止めることを意識してみてくださいね。
四柱推命の偏官（へんかん）と傷官（しょうかん）
情熱につき動かされて行動する偏官の人とデリケートな傷官の人は、ちょっぴり気を使い合う関係性。思ったことをそのまま言葉にすると、些細な一言が相手の心に刺さってしまうこともあるかもしれません。
関係を円満に保つには、感情的にならないようにすることが大切。一拍おいて、優しい言葉をチョイスしてみましょう。
四柱推命の偏官（へんかん）と偏財（へんざい）
背伸びせず等身大の自分で接することができる、風通しの良い関係で結ばれている偏官と偏財の人。自然体でいられるので、心地よいお付き合いが出来るでしょう。
ただ、あまりに自然体過ぎてマンネリ化しやすい傾向があるのも事実。時にはサプライズなどを企画して、適度な刺激を取り込むと関係がより深まります。
四柱推命の偏官（へんかん）と正財（せいざい）
親分肌の偏官の人と実直で真面目な正財の人は相性抜群。出会ってすぐに意気投合することも多く、惹かれ合いやすい関係です。
会話のテンポやフィーリングが合うので、心地良さを感じやすくまさにベストマッチな組み合わせと言えます。関係もスムーズに進展していくので、一緒にいる時間も自然と長くなっていくでしょう。
四柱推命の偏官（へんかん）と偏官（へんかん）
感情豊かで面倒見の良い性格の偏官同士は、一緒にいると情熱的な関係性を築ける好相性。
共に行動力があるので、様々な場所に出かけたり新しいことに挑戦したりといつも楽しい時間を過ごせるでしょう。ただ、お互いに主導権を握りたがる点には注意が必要です。譲り合いの心を忘れずに！
四柱推命の偏官（へんかん）と正官（せいかん）
真面目で誠実な正官の人とパワフルで行動力のある偏官の人は、お互いがお互いのサポーター役になり支え合える関係性です。
いつもは我先にと突っ走る偏官の人ですが、正官の人の前では縁の下の力持ちになりサポートに回ることもできるでしょう。譲り合いの心を意識するとさらに関係は深まっていきますよ。
四柱推命の偏官（へんかん）と偏印（へんいん）
お互いを思いやりあえる良好な相性の偏感と偏印の人。相手のことを信じ、才能を引き出してあげることで大きく飛躍していけるでしょう。
より関係性を親密にするためには、相手の得意なことを把握しておくことがポイント。そうすれば、お互いに伸のびのびと成長を遂げて成功を掴むことができるはずです。
四柱推命の偏官（へんかん）と印綬（いんじゅ）
偏官の人と印綬の人は、ちょっぴり距離感を感じやすい組み合わせです。特に初対面の頃は
お互いに近寄りがたさを感じてしまうかも。
とはいえ、実はこの組み合わせは一旦結びつくと協力し合いながら安定した関係を築ける好相性なんです。結びつくまでに時間はかかりますが、長きに渡り良好なご縁を育めるでしょう。
偏官の人は面倒見の良さが光る親分肌の持ち主
正義感が強く裏表のない真っすぐな性格の偏官の人は、面倒見が良い親分肌。困っている人や弱者を放っておけない心優しいヒーロータイプです。情熱的で愛情豊かな感性を持っているため頼りがいも抜群で、人生を通して多くの人から慕われていきますよ。
また、偏官の人はおだてや褒められることに弱く、頼られると途端にやる気を漲らせます。相手に対して誠意をもって接し、自分のしてあげられる限りとことんサポートしてあげようと頑張るのです。
恋愛ではちょっぴりシャイになりますが、一途さと持ち前の面倒見の良さがここでも光り、献身的に相手を支えながら温かい関係を育んでいきます。一度ご縁が結ばれるとさらに情熱に火がつき、「みんなに自分の恋人を自慢したい」という気持ちが湧き上がる可愛い一面も。お互いにサポートし合あえる関係だと、より安定感のあるお付き合いができるでしょう。
