易経

易占い【10】天沢履(てんたくり)の意味や爻を解説!

天沢履(てんたくり)の解説|卦辞の読み解き方

「履」とはつまり踏むことです。そして「履虎尾」は虎の尾を踏むという意味。これはあくまでも象徴で、そんな危険を感じるような場面があることを示しています。

しかしながら「不咥人」とある通り、余程の無礼を働かない限り実際に噛まれるようなことはありません。

丁寧な態度を心がけ、ヒヤリと感じるようなシーンでも落ち着いて対処していけば思い通りの展開が望めるでしょう。

この卦はつまり、礼儀礼節を重んじるようにと促すものだといえます。

天沢履(てんたくり)の意味|大象の解説

この卦のキーワードは「虎」。そしてこの虎とは、当事者が苦手とするもの全般を指しています。しかも、その苦手とするものがあちこちから顔を覗かせてくるのです。

もしその「虎」が人であるなら、ときにはご機嫌取りも必要になってくるでしょう。

ただ、どうすることもできないと感じたときには逃げの一手を打つことも大事です。危険なものと対峙している訳ですし、無理して立ち向かえばつらい未来が待っていることもあるのですから。

なお、この卦が示す「虎」が何なのかはそのときどきによって違います。迂闊に判断するのではなく、一体どんな脅威が身近にあるのかをしっかりと見定めるところから始めましょう。

そうして落ち着いて対処できれば、不安がる必要はありません。

天沢履(てんたくり)の解釈|目的別の解釈

恋愛 ケンカが増えやすく、また三角関係などの複雑な問題に発展しがちです。
マイナスの感情をぶつけると良い結果にならないので、あくまでも冷静に向き合いましょう。
片思い 恋敵のような人物に悩まされやすいです。
その人物とは立ち向かわず、あくまでもあなたの魅力を伝えていきましょう。
復縁 思うように取り合ってもらえません。
また、相手の側に別の人物の影もちらついています。
結婚 パートナーの結婚に対する想いが揺らいでいます。
無理に話を進めると思わぬ問題が浮上するでしょう。
相手の気持ち 心配事や最近あったトラブル、他の誰かのことを考えています。
仕事 誰かの後を継ぐことになりやすいです。
苦労は増えますが、冷静に向き合えれば吉。
転職 厄介な仕事を任されやすいです。
良い職場を見つけられないときには控えること。
運勢 危険は多いですが、礼儀正しくしていれば問題はありません。
金運 下手に儲け話へ手を出すと危険な橋を渡ることになります。
失せ物 一人で探すと見つかりやすいです。人にはあまり頼らないこと。

天沢履(てんたくり)の爻|小象の解説

初爻、五爻が正位を得ています。この二つの爻では陽の気が強まり、強気な態度になりやすいです。初爻ではその態度がプラスに働きますが、五爻ではやや裏目になりがちなので注意してください。

他の爻では、問題が浮き彫りになりやすくやはり注意が必要です。

上爻の意味 今までの振る舞いに相応しい結果が導かれます。好ましい結果であったとしても、そうでなかったとしても、反省の時間をとり今後に活かしましょう。
五爻の意味 好調子でグングン進んでいけますが、人間関係にヒビが入りやすいです。何も言わなくても周りは不満を抱えていることがありますので、あまり勝手なことはするべきではありません。
四爻の意味 ミスが生まれやすく、もし何かを間違いをしてしまった場合には適切なフォローが求められます。

基本的に大事にはならないですが、気を抜くべきではありません。

三爻の意味 「きっと大丈夫だろう」と思って無鉄砲なことをすると、これ以上ない失敗をします。

手の届く範囲のことを丁寧にこなし、自信過剰にならないことが大事です。

二爻の意味 誘惑を退け、これまで通りを守ることが求められます。

謙虚に振る舞い大きな発展を望まなければ、失敗はないでしょう。

初爻の意味 周りを意識せず、普段通りに振る舞っていれば吉運に恵まれます。

反面、相手の顔色を窺うと逆に上手くいかなくなるでしょう。

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