四柱推命では、十二支と十干を組み合わせた60種類の要素を命式に当てはめ、個人の生まれ持った性質や運勢を占います。
庚寅（かのえとら）は、十干十二支のうちの一つです。「庚」は金属や鉱物、「寅」は決断力や知性を表しています。そのため庚寅の人は周囲の意見に惑わされることなく、自分の信念のみに従う自由人といえるでしょう。
この記事では、庚寅の人の基本的な性格や特徴・男女別の気質・恋愛傾向・結婚運・仕事運などを詳しくお伝えします。ぜひ最後までチェックしてくださいね。
もくじ
庚寅生まれの基本的な性格・特徴
自分の感情に正直
庚寅の人は、他人に流されない強い意志の持ち主です。自分の感情に正直で、周りからは気分屋だと思われることも多いかもしれませんね。
庚寅の人の行動原理は「やりたいからやる」です。優れたアイデアを思いつくと、実行に移さずにはいられません。行き当たりばったりになることもありますが、その行動力のおかげでチャンスをしっかり掴めます。
気持ちの切り替えも早く、不向きなことや楽しくないことにはエネルギーを注ぎません。そのため手をつけたものが中途半端な形で終わってしまうこともありますが、最後には自分の能力に適したものを見つけられるでしょう。
庚寅の人にとって、我慢はストレス以外の何物でもありません。心の赴くままに行動することが、成功への近道といえます。
人の話を聞くのが大好き
好奇心旺盛な庚寅の人は、他人の人生に興味津々。相手が話したがっていることについて質問したり、絶妙なタイミングで相槌をうったりできる、かなりの聞き上手です。巧みなトークスキルには、みんな思わず口が軽くなってしまうはず。
自由奔放な庚寅の人は、他人を型にはめて批判することがありません。たとえ世間からは非難されるような内容でも、庚寅の人なら受け止められます。そのため、相談役として頼りにされることも多いでしょう。
一方、庚寅の人自身は自己表現が苦手。分かりやすく伝えようとした結果、関係ないことまでベラベラ話してしまうことも。他人の話の内容だけではなく話し方や言葉遣いにも注目してみると、双方向的なコミュニケーションができるようになるでしょう。
豊かな感性の持ち主
庚寅の人は、感受性が豊かです。音や香り、感触など五感をフル活用して、一つの物事から膨大な量の情報を読み取ります。そのため見た目にとらわれることなく、物事の本質を見抜けるでしょう。同じものを見ても、他の人とはまったく違う感想を抱くかもしれませんね。
自己分析も得意で、揺れ動く感情を冷静に観察できます。だからこそ、庚寅の人は常に自分のやりたいことを把握しています。そしてやりたいことがハッキリしているからこそ、自信をもって行動できるのです。
独特の感性が、他の人に新たな気付きをもたらすこともあるでしょう。しかし、庚寅の人は自分の思いを表現するのが少し苦手で、宝の持ち腐れになっていることがあります。
まずは自分の考えや感想を身近な人に話すことから始めてみると、人づてに庚寅の人のファンが増えていくはずです。
常識にとらわれない自由人
庚寅の人のモットーは「やりたいことをやる」。常識やルールに縛られず、自分の思うがままに行動します。たとえそのせいで周囲から非難されたり孤立したりしても、信念は曲げません。
そんな庚寅の人が最も嫌っているものは、束縛やしがらみです。居心地の良い場所には長居するものの、少しでも息苦しさを感じたときにはすぐに離れるでしょう。そのため、若い頃は特にあちこちとフラフラしがち。しかしだからこそ、心からリラックスできる居場所を見つけられるのです。
庚寅の人は自由のためなら、これまで積み上げてきた人間関係や環境も捨てられます。しかし、一度受けた恩は忘れません。一旦離れたとしても、世話を焼いてくれた人やあたたかく見守ってくれた人のもとには必ず戻ってくるでしょう。
本当は他人に甘えたい
庚寅の人は、実はかなりの甘えん坊。庚寅の人の中では「自分のやりたいことだけをやりたい」という欲求と、「他の人に自分を理解してもらいたい」という欲求が同時に存在しています。他人に流されることなく自分の信念を貫く姿からは、想像できないかもしれませんね。
信頼できると感じた人には、あえてだらしない面や弱い面を見せます。ネガティブな部分を受け止めてくれる人には、すぐに心を開いていくでしょう。
ただし、庚寅の人は甘えん坊かつ気分屋。甘えたいときと放っておいてほしいときの差が激しいので、周りの人たちは庚寅の人の出すサインをうまく読み取らなければなりません。庚寅の人自身も自分の気まぐれで周囲を振り回していないか、時々振り返ってみてくださいね。
庚寅生まれの女性は「独特の感性をもつ自由人」
庚寅生まれの女性は、性別や年齢、肩書きなどにはとらわれない自由人です。何にでもチャレンジする好奇心のおかげで、いくつになっても若々しさがあります。
仕事でもプライベートでも我慢はしません。少しでも不満があれば、改善に向けて動き出します。そのため、保守的な人とはどうしても衝突しがち。しかし自分が正しいと思う限り、言動を変えることはないでしょう。
周囲との軋轢が足枷になってしまうことも多いです。そのため、チームプレーよりも個人プレーを好む人も多いかもしれませんね。
しかし他人の評価を気にしない凛とした振る舞いが信頼を集め、気付けばリーダーポジションにおさまっていることも。独特の感性を表に出すと、カリスマ的な魅力がさらにアップします。
逆に集団に迎合しようとすると、庚寅生まれの女性らしさが半減してしまいます。自分の思うがまま行動していれば、たとえ最初は孤立したとしてもいつか必ず良き理解者と巡り会えるでしょう。
庚寅生まれの男性は「自分のペースを大事にする気分屋」
庚寅生まれの男性は、庚寅生まれの女性以上にマイペース。やる気があるときは誰よりも精力的に取り組むのに、やる気が出ないときは途端に動けなくなります。何をするにおいても自分のペースを大切にしており、時に素早く時にのんびりと進めていきます。
そのため計画を立てるときは、ペース配分に気をつけましょう。ご褒美を用意したり休憩を挟んだりするなど、モチベーション維持のための工夫は必要不可欠です。他の人と共同で作業するときは特に、その日の気分で周りを振り回していないか注意してくださいね。
気まぐれな庚寅生まれの男性は、一度始めたことでも途中でやめてしまうことがあります。しかしそれは、人には向き不向きがあると知っているからこそ。自分により適した環境を見つけるためのポジティブな撤退といえます。
庚寅生まれの男性は心血を注げるものが見つかるまでは、エネルギーのやり場がなく不完全燃焼になりがち。しかし「これだ！」というものに出会えば、どこまでも羽ばたいていけるでしょう。
庚寅生まれの女性の恋愛傾向・好みのタイプ
庚寅生まれの女性は、恋愛よりも趣味や仕事など自分のやりたいことを優先するタイプです。恋愛のモチベーションが上がっているときは積極的に新たな出会いを求めるものの、基本的には恋愛の優先度は低め。恋人がいなくても、人生を謳歌できます。
どんなに好きな相手でも、常に一緒にいると疲れてしまうでしょう。庚寅生まれの女性にとって、一人の時間は二人で過ごす時間と同じくらい大切だからです。
そのため庚寅生まれの女性に対して、束縛はNG。スッと気持ちが冷めてしまいます。庚寅生まれの女性の気持ちが冷めると、その態度に寂しさを感じたパートナーがさらに束縛を強める悪循環に陥ってしまいます。一方、庚寅生まれの女性のペースを尊重してくれる器の広い人とは安心して交際できるでしょう。
庚寅生まれの女性は、好奇心旺盛で自由奔放。定番のデートよりも、二人ならではの特別なデートを好みます。デートを通してお互いの趣味を分かち合えば、一気に親しくなれるはず。
「恋人とはこうあるべき」という常識にこだわると、庚寅生まれの女性は息苦しさを感じてしまいます。世間からの評価ではなく、二人が何を感じるかを大切にするのが、関係を長続きさせるためのコツといえるでしょう。
庚寅生まれの男性の恋愛傾向・好みのタイプ
庚寅生まれの男性の気まぐれな部分が顕著になるのが、恋愛の場面です。出会いを求めて積極的に行動していたかと思えば、翌日には趣味や仕事に没頭していることもしばしば。付き合う前は情熱的にアプローチしていたのに、いざ付き合い始めると急に態度が冷たくなることもあるかもしれませんね。
しかし、相手への愛情が冷めたわけではありません。好きな人を手に入れた安心感から、恋愛以外のことに目がいきはじめただけ。庚寅生まれの男性なりに甘えている状態といえるでしょう。
そうは言っても、恋人を後回しにしているうちに相手の気持ちが冷めてしまう可能性はゼロではありません。自然消滅を避けるためには、庚寅生まれの男性が自分の性質を理解し、意識的に恋人との時間を確保する必要があります。
また庚寅生まれの男性のパートナーにも、忍耐強さが求められます。付き合う前と後との落差に、不安を感じるのは当然です。しかし不安から庚寅生まれの男性を束縛すると、本当に愛情が冷める原因になってしまいます。
移り気なところもまるごと受け止めれば、居心地の良さを感じた庚寅生まれの男性の中で恋人の優先順位が上がります。趣味や仕事が一段落した後には、幸せな時間が待っていますよ。
庚寅生まれの結婚運
庚寅の人の結婚運は、年齢を重ねるにつれて上昇していきます。そのため、晩婚になる人も多いかもしれませんね。
庚寅の人は、男女ともに自由で気まぐれ。家族に対する愛情はあるものの、家庭に縛られることは望みません。「妻だから」「夫だから」という固定観念を押し付けられると、ストレスを感じます。
大切なのは、自分のやりたいことと家庭を両立できるかどうか。やりたいことをやらずにはいられない性質を自覚し、バランスをとれるよう心がけましょう。満足できるまでやりきるか、夢や目標に一区切りつくまでは、パートナーにも庚寅の人を支える覚悟が求められます。
結婚を考えていなかった人も、仕事や趣味が一段落したタイミングで良縁に恵まれる可能性あり。他のことに夢中になっている頃よりも、幸せな家庭を築きやすいでしょう。
家庭円満のコツは、何でも夫婦で話し合うことです。マイペースな庚寅の人が一人で何でも決めてしまうと、パートナーは振り回されてしまいます。一方パートナーにすべてを任せると、庚寅の人はペースを乱されてイライラ。二人が納得できるまで妥協せずに話し合えば、たとえ衝突したとしても結果的に絆は強まるでしょう。
庚寅生まれの仕事運・適職
鋭い感性をもつ庚寅の人は、カメラマンや画家、ライター、デザイナーなどクリエイティブな職に向いています。好奇心旺盛で聞き上手な庚寅の人はインプットが得意です。表現方法や演出などアウトプットの技術を磨けば、人気アーティストとして脚光を浴びるのも夢ではありません。
庚寅の人は、やる気が仕事のクオリティに直結するタイプです。嫌々働いているときはなかなか結果が出ず、モチベーションもさらに下がるという負のループに入ってしまいます。逆に心からやりたい仕事であれば、他の人の追随を許さないほどの成果を出していくでしょう。
職を選ぶときは、給料や条件だけではなく仕事の内容や会社の理念を重視するといいですよ。職場の居心地の良さも大切です。自由を愛する庚寅の人は、ルールや上司の指示に縛られると本来の力を発揮できません。そのため大きな組織に属さず、フリーランスになったり起業したりするのもオススメです。
庚寅の人が自分にとって過ごしやすい環境を作りたいなら、考えや作品はどんどん発表していきましょう。独創的なアイデアを次々に生み出せるのは、常識にとらわれない庚寅の人だからこそ。広く発信していけば、似たセンスをもつ人たちが集まり、庚寅の人の協力者になってくれますよ。
庚寅生まれと相性の良い十干十二支
庚寅の人と相性が良いのは、「戊午（つちのえうま）・壬午（みずのえうま）・戊戌（つちのえいぬ）・壬戌（みずのえいぬ）・乙亥（きのとい）」の人たちです。気まぐれな庚寅の人にとって居心地のいい距離を保ってくれます。
戊午の人はフットワークが軽く、庚寅の人の自由奔放な行動にも快く付き合ってくれます。一方「嫌なことは嫌」とハッキリ言うので、庚寅の人に振り回されることはありません。お互いにストレスのない接し方ができます。
壬午の人は庚寅の人と同様、我が道を行くタイプ。どんなときも己を貫く相手の姿を見ると、自分も頑張ろうと思えます。進む方向は違っても、良き友人になれるでしょう。
一人を好む戊戌の人と、甘えん坊な庚寅の人。正反対な性質をもつのに、なぜか気が合います。離れている時間が長くても、再び会うとどこまでも盛り上がれる組み合わせです。
来る者を拒まず、去る者を追わない壬戌の人は、自由を愛する庚寅の人にとってまさに理想の相手。友人としても恋人としても最高の相性をもつ二人です。
頑固な乙亥の人と気分屋な庚寅の人は、正反対だからこそ相手から多くのことを学べます。庚寅の人の自由なアイデアに乙亥の人の忍耐強さが加われば、どんなに壮大な夢も叶えられるでしょう。
庚寅生まれと相性の悪い十干十二支
庚寅の人と相性が悪いのは、「甲申（きのえさる）・丙申（ひのえさる）・丁卯（ひのとう）・丁丑（ひのとうし）・丙辰（ひのえたつ）」の人たちです。
常識やルールを何より大切にしている甲申の人は、型破りな庚寅の人を見るとついイライラしてしまいます。甲申の人がもつ包容力を庚寅の人にも発揮できるかどうかが、二人の関係の鍵を握っています。
丙申の人は感情の起伏が激しく、思っていることが顔に出やすいです。一方、庚寅の人は感情を表に出すのが苦手。何かとすれ違いが生じがちな組み合わせです。それでも冷静に話し合えば、必ず誤解はとけるでしょう。
丁卯の人と庚寅の人は、どちらもユニークな発想力の持ち主です。しかし相手のアイデアを素晴らしいと思うからこそ、より良くするために横から口を出してしまいます。干渉を控えれば、お互いにのびのびと過ごせるはずです。
大人しく控えめな丁丑の人は、自由な庚寅の人に振り回されてしまいます。長く付き合いたいなら、庚寅の人が丁丑の人に合わせる必要があるでしょう。
丙辰の人は、妥協を許さない完璧主義者。そんな丙辰の人には、気まぐれな庚寅の人はだらしなく見えてしまいます。庚寅の人もまた、丙辰の人といると息苦しさを感じるでしょう。価値観の違いと割り切り、距離をとったほうが気持ちよく付き合えます。
庚寅生まれの有名人・芸能人
- 天龍 源一郎：1950年2月2日（プロレスラー）
- 志村 けん：1950年2月20日（タレント）
- 舘 ひろし：1950年3月31日（俳優）
- 和田 アキ子：1950年4月10日（タレント・歌手）
- 由美 かおる：1950年11月12日（女優）
- 久石 譲：1950年12月6日（作曲家）
- 神田 正輝：1950年12月21日（俳優）
