四柱推命は古代中国で誕生した占いで、幅広い年齢層の方から愛されています。10種類の「干」と12種類の「支」を組み合わせ、生年月日や生まれた時間をもとに宿命や性格などを読み解いていきます。
辛卯（かのとう）生まれの人は繊細な「辛」と、元気いっぱいな「卯」の性質をあわせ持っています。周囲を和ませる愛嬌の良さがあり、優れた芸術性をもつ多才な人です。
今回はそんな辛卯生まれの基本的な性格や男女別の特徴、恋愛運や結婚運、仕事運について解説します。他の十干十二支との相性や、辛卯生まれの有名人なども紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
もくじ
辛卯生まれの基本的な性格・特徴
愛嬌があり常に自然体
ウサギは愛くるしくて、ぴょんぴょん元気に飛び回るイメージがありますよね。そんなウサギの姿にぴったりと当てはまるのが、辛卯生まれの人です。外見は上品で落ち着いているのに、性格は気取らずさっぱりとしています。人懐っこく、笑顔のとてもチャーミングな人が多いでしょう。
そんな辛卯生まれの人は、自分の気持ちに正直で思うがままに行動するタイプ。また結構おっちょこちょいなところがあり、周りがつい手を貸したくなるような雰囲気を持っています。一言で言えば「自然体」の人。独特の抜け感があり、周囲に癒やしを与えます。
けれどもワガママな人と思われることは少ないでしょう。辛卯生まれの人は基本的に平和主義で、周りとぶつかることが嫌いです。協調性が高く、周りの様子をしっかりと観察してから自分がどう動くかを判断します。聞き上手で、自然とグループの調整役を引き受けている場面も多いでしょう。
さみしがり屋でアクティブ
ウサギは「寂しいと死んでしまう」とたとえられるように、辛卯生まれの人も孤独が苦手です。集団の中にいる方がホッとできて、自分の価値を見いだしやすいタイプ。1人でいるよりも、グループで行動する方を好みます。
そんな辛卯生まれの人は、特に目的がなくても人と会うために予定を入れるので、常にスケジュールはぎっしり。またじっと考えこむよりも直感を頼りに行動するため、新しいことにもどんどんチャレンジします。ですから交友範囲の広い多趣味な人が多いでしょう。
常にアクティブな辛卯生まれの人ですが、一点だけ気をつけるべき点があります。それは何かトラブルがあった時にあきらめるのが早いところ。辛卯生まれの人は責任を負うことへの恐怖心が強く、予想外の出来事があると早々に投げ出しがちです。もう少し根気良く続けるようにすると、チャンスに恵まれやすくなります。
繊細な一面も
辛卯の「辛（かのと）」は、金（宝石）を意味する言葉。また金の中でも辛は「陰」の性質を表しています。陰の性質を持つ人は、人当たりがソフトで普段から周囲に合わせるタイプが多く、どちらかというと繊細で疲れやすいでしょう。
辛卯生まれの人も例外ではなく、一見おおらかで細かいことは気にしないように見えて、実は結構デリケート。日頃から観察眼が優れていることもあり、周囲の気持ちにはとても敏感です。特に周りでいがみ合いがあると、自分に直接関係が無くても大きなストレスを感じやすいでしょう。
辛卯生まれの人は自分でも繊細だと自覚しています。そのため誰とでも表面上は親しく付き合いますが、大事なところは踏み込まれないよう線引きをしています。強いストレスがあると体に不調が出やすいタイプ。体調不良の時はストレスを抱えすぎていないかチェックしてみましょう。
束縛されると逃げる
辛卯生まれの人は素直で、思いついたらさっと行動する活発さがあります。自分の「今やりたい！」という気持ちをとても大切にしているため、行動を制限されることは苦手。自由に思うがまま動きたいと思っています。ですから責任ある立場などを任されるのも気が重いです。
けれども表面的にはそんな気持ちを見せません。自分の意見をはっきりと言って周囲の空気が悪くなることだけは避けたいと思っているからです。そのためうまく調整しながら、さりげなく自分の望む方に持っていくようにします。そんな要領の良さを生まれつき身に着けているのが、辛卯生まれの人です。
束縛を強く感じると、場合によってはその環境から逃げてしまうことも。けれども「辛」の人は、逆境を経験するとより一層輝きを増していきます。ですから自分の将来にとってプラスになると思った時は、とどまることも大切です。
豊かな感受性を持つ
繊細な気質を持つ辛卯生まれの人ですが、言葉を変えればとても感受性豊かな人ともいえるでしょう。他の人があまり気に留めない小さな変化に気がつきやすく、激しく感動したり、逆に激しく怒りを感じたりします。感情のアップダウンは比較的激しい方でしょう。
幼い頃は感情のコントロールが難しく、内弁慶になることも。その一方で他人の気持ちも自分のことのように感じられる、優しい一面も持っています。悲しい映画などを見るとつられて悲しくなるため、感情が揺さぶられるジャンルはあえて見ない、という人もいるようです。
そんな辛卯生まれの人は、色彩感覚も並外れています。五感が非常に優れているため、美しいものが大好き。自分なりの「美」を持っており、持ち物にも独自のこだわりがあります。音楽・絵画・文章など芸術的な分野で力を発揮する人も多いです。
辛卯生まれの女性は「発想力豊かな繊細さん」
辛卯生まれの女性は、「辛」特有の繊細な気質が強いでしょう。そのため表面的にはアクティブですが、内面はとてもデリケート。褒められるとどんどん能力を発揮していくのに、欠点などを指摘されるとガクッとやる気を失います。典型的な「褒められると伸びるタイプ」です。
けれどもそんな繊細さが良い方向に働くことも多いでしょう。辛卯生まれの女性はセンスが良く、世間の流行にも常にアンテナを張り巡らせています。そして流行しているから選ぶのではなく、自分の美意識をもとにチョイスしていきます。本物を見抜く眼力も抜群。
また手に入れた情報から想像を巡らせ、新しいアイディアにつなげる力もあります。辛卯生まれの女性は、この感性をさらに磨いていくと運気アップにつながるでしょう。芸術にたくさん触れる、本をたくさん読む、違う考えの人と話すなどを心がけてみてください。
また旅などもおすすめ。いつもと違う状況に身を置くことによって、創造性が高まりやすくなります。ただ細かいところに気づくがために、足りない部分に不満を覚えやすい点には注意しましょう。小さな幸せに目がいくようになると、さらに感性がアップし幸運に恵まれやすくなります。
辛卯生まれの男性は「素朴で飾らない人」
辛卯生まれの男性は、素朴で気取ったところがありません。男性特有のプライドの高さがなく、見栄をはらず自然体でいられる人。自分に非があると思ったらさっと謝れる腰の低さが魅力です。人当たりが柔らかいので、どんな人とでも穏やかな人間関係を築けるでしょう。
そんな辛卯生まれの男性は、組織の中でも潤滑油のような役割を果たします。女性が相手であっても構えることなく自然体で話すことができますし、異性の友人も多い方。どこか中性的な魅力を放っています。
また社交的でユーモアがあり、どんな人とでもウィットに富んだ会話が可能です。男性の場合は自由を好む気質が強く、特定のグループに属さない人もいますが、孤立している風にはなりません。何かあった時にはさっと声をかけてもらえることが多いようです。
人望が厚く、誰とでも程よい距離感で付き合える辛卯生まれの男性。ただし従順になりやすい点にだけは注意が必要です。相手の意見に従うあまり、自分の意見が言えず優柔不断になりやすい面も。自分の能力やこれまでの実績を信じて、しっかりと発言することを心がけてくださいね。
辛卯生まれの女性の恋愛傾向・好みのタイプ
アクティブな印象の強い辛卯生まれの女性ですが、恋愛のこととなると本来の繊細な気質が前面に出やすくなります。恋愛に関してはとても慎重。将来のことまで視野に置いた上で冷静に相手を見極める、それが辛卯生まれ女性の恋です。そのため恋愛面の失敗は比較的少ないでしょう。
辛卯生まれの女性は聞き上手で、相手の気持ちに寄り添える優しい性格をしているため人気があります。慎重な性格を差し引いても、恋愛経験はわりと多くなるでしょう。消極的ではあるものの、「この人！」と思った時には自分からアクションを起こす勇気も持っています。
相手の気持ちを敏感に察する辛卯生まれの女性は、付き合っている相手に対して尽くすタイプ。相手の好みに自然と合わせられるので、多少わがままな相手とでも、うまく付き合っていけるでしょう。
ただ、傷つきやすく、相手の何気ない一言でひどく落ち込んだり、腹を立てたりする場面も。そんな時はグサッときても殻に閉じこもらず、落ち着いてから自分の気持ちを正直に伝えるようにしましょう。そうすればお付き合いも長続きしやすくなりますよ。
そんな辛卯生まれ女性の好みのタイプは、嘘をついたり浮気をしたりしない、真面目で誠実な男性。恋愛に安心感を求めるため、見た目の華やかさや肩書よりも、内面を重視して相手を選びます。さらにユーモアがあり、辛卯生まれの感性の鋭さを面白がってくれる人だとなおグッドです。
辛卯生まれの男性の恋愛傾向・好みのタイプ
社交的で女性の友達も多い辛卯生まれの男性は、とにかくモテます。向こうから積極的にアプローチされることも多く、恋愛経験は多め。また見た目ではなく中身を気に入って声をかけられるケースが多いでしょう。そのためお付き合いに発展した後も「こんなはずじゃなかった」とはなりにくく、良い関係を築けます。
辛卯生まれの男性は、束縛されたくないという気持ちが強い方です。たとえ好きな人であっても、常に一緒にいると息苦しさを感じるでしょう。そして友人関係も大切にしたいという気持ちがあります。毎週何曜日に会う、とガッチリ決めるよりも「今すぐ会おう」と連絡をとって会える関係が理想です。
そんな辛卯生まれ男性の好みのタイプは、自由でいたいところを理解してくれる心の広い女性。そういう相手に巡りあえると、自然体でいられます。繊細さの中に男性らしい頼もしさが出るようになり、ますます辛卯生まれ男性の魅力がアップするでしょう。
自由は好むものの、相手をとっかえひっかえするような恋愛は苦手です。真剣に相手と向き合いたい、という気持ちは辛卯生まれの女性と同じ。そのため一度好きになったら、奥手ながらも一途に相手を思い続けます。
ただし相手の気持ちを思いやるあまり、特に恋愛感情のない相手から告白されてもついOKしてしまう気弱なところも。これを繰り返すと、本当は誠実なのに浮気性な人とみられかねません。ここぞという場面では本音を伝えるようにしてくださいね。
辛卯生まれの結婚運
辛卯生まれの人は、適齢期に向けて結婚運が上昇していきます。異性と接する機会が比較的多いため、わりと選択肢は豊富です。張り切って婚活をしなくても、職場や趣味の場所などで良い相手に巡りあえるでしょう。
恋愛に慎重な辛卯生まれの人ですが、結婚に対してはさらに慎重。女性の場合は良い相手がいても、もっといい人がいるかもしれないと心が揺らぎがちになります。男性の場合は、なかなか結婚する気持ちが固まらないことも。ただし慎重になりすぎるとチャンスを逃してしまうこともありそうです。
この時ばかりは直感力を信じ、ピンと来たら自分からアクションを起こすと吉。そして一度結婚の話がまとまったら優柔不断にならず、目の前の人との幸せを第一に考えるようにしましょう。そうすることが幸せな結婚への鍵となります。
男性も女性も、結婚相手として落ち着いた相手を選ぶことが多いので、結婚後の運気は安定します。ただし同じ生活を続けて新鮮味をなくすと、少し窮屈さを感じるかもしれません。時には旅行やカフェ巡りなど、いつもとは違う場所に行くようにすると良いでしょう。
同時に、理想を高く持ちすぎないことも大切です。辛卯生まれの人は志が高く、結婚後の理想の生活を思い描いていることが多いのです。そしてそれが裏切られると、強く不満を感じてしまうことに。ちょっとしたハプニングや予想外の出来事があっても、笑い飛ばす気楽さを持つようにしましょう。そうすれば結婚運はさらに高まりますよ。
辛卯生まれの仕事運・適職
辛卯生まれの人は手先がとても器用です。どんなジャンルの仕事でも覚えが早く、スピード感をもって進められるでしょう。また観察眼に優れ、常に情報網を張り巡らせているため、仕事に関する情報を手際よく集められます。
コミュニケーション能力も高く、辛卯生まれの人がいるとその場が華やぎます。そのため自然と組織の中心で活躍することになるでしょう。持ち前の愛嬌の良さもあって、特に年上の上司からはかわいがられます。
ただし自由な発言が許されない社風だと、辛卯生まれの人が持つクリエイティブさが発揮されにくくなります。仕事選びの際には、職種よりも職場の雰囲気を重視した方が良いでしょう。のびのびと意見できる雰囲気があるか、社内の人間関係が良いかなどをチェックしてみてくださいね。
そんな辛卯生まれの人の適職は、イベント企画・デザイナー・作家などです。辛卯生まれの人の豊かな感性を十分に発揮できる仕事であれば、才能が一気に開花するでしょう。
商才もあるので、インターネット等を利用してデザイン関係の起業をするのも吉です。ただ体力に不安がある場合は、スタミナが必要な仕事は避けた方が良さそうです。
要領がいいのでダブルワークなどもおすすめ。本業は堅実な仕事、副業は趣味関連のものなど別ジャンルに挑戦するのも良いでしょう。仕事運は一生を通じて安定しているので、直感で良さそうと思ったら思い切って飛び込んでみてくださいね。
辛卯生まれと相性の良い十干十二支
辛卯生まれの人と相性が良いのは、「丙寅（ひのえとら）・庚寅（かのえとら）・丙戌（ひのえいぬ）・戊戌（つちのえいぬ）・壬戌（みずのえいぬ）」生まれの人です。
丙寅の人とはアクティブで前向きなところが似ています。ひとたびパートナーになれば、どんな逆境も乗り越えて目標を達成できるでしょう。丙寅は少し周囲への配慮が足りない部分があるので、辛卯生まれの人がさりげなくフォローしてあげるとさらに吉。
庚寅の人は辛卯と同じ「金」の性質があり、どちらも優れた感性を持っています。一緒にいると五感が刺激され、いろんなアイディアが湧いてくるでしょう。プライベートでも相性が良いのですが、特に仕事上のパートナーになると優れた結果を残せます。
丙戌の人は明るくさっぱりとした性格で、初対面から辛卯生まれの人と気が合いやすいでしょう。計画性がありしっかりと予測を立てて行動するので、思いつきで動きがちな辛卯生まれの人を上手にフォローしてくれますよ。
戊戌の人はクールなリーダー気質。辛卯の人とは真逆のタイプです。最初のうちは話しづらいと感じるかもしれませんが、親しくなるにつれて相手の良さが見えてくるでしょう。お互いにないものを上手に補い合える最高の相性です。
壬戌の人は包容力があり、甘え上手な辛卯生まれの人をかわいがってくれるでしょう。あまり気を遣わずにのびのびと過ごすことができますし、壬戌の人も辛卯生まれの人の愛嬌にほっとできるでしょう。お互いに癒やしを与え合える関係です。
辛卯生まれと相性の悪い十干十二支
辛卯生まれの人と相性が良くないのは、「甲子（きのえね）・乙酉（きのととり）・丁酉（ひのととり）・戊子（つちのえね）・庚子（かのえね）」生まれの人です。
甲子の人は頑固で自分の意見を曲げないため、繊細な辛卯生まれの人が押され気味に。一緒にいると疲れやすさを感じるかもしれません。少し心理的に距離をあけながら付き合うと、うまくいくでしょう。
乙酉の人は明るく話しやすい性格で最初は気が合います。けれども本質的に繊細でナイーブな辛卯の人と、細かいことが気にならない乙酉の人は気持ちがすれ違いやすいでしょう。悩み相談など重い話はせず、できるだけ明るい話題をふるようにしてくださいね。
丁酉の人と辛卯生まれの人は、どちらも繊細で傷つきやすい性格です。仲良くしている間は良いのですが、ひとたび仲たがいすると互いに不信感がつのっていき、破局を迎えやすいでしょう。誤解を招かないように、自分の考えを素直に伝えるようにしてください。
戊子の人の人は思ったことをハッキリ口にすることが多く、辛卯生まれの人が傷つく場面も多くなりそうです。悪気なく発言していることが多いので、辛卯生まれの人が重く受け止めず、さらっと流すようにするとうまくいきます。
庚子の人は芸術センスに優れており、辛卯生まれの人と話が合う場面も多いでしょう。ただ、物おじせず発言するため人間関係のトラブルに遭いやすく、一緒にいると巻き込まれやすくなります。気配り上手な辛卯生まれの人が、間に入ってストップをかけるようにすると大事にならずに済むでしょう。
辛卯生まれの有名人・芸能人
- 中村 雅俊：1951年2月1日（俳優）
- あだち充：1951年2月9日（漫画家）
- 山本 リンダ：1951年3月4日（歌手）
- 桃井 かおり：1951年4月8日（女優）
- 柴田 恭兵：1951年8月18日（歌手・俳優）
- 桐野 夏生：1951年10月7日（作家）
- 笑福亭 鶴瓶：1951年12月23日（落語家・タレント）
